春先に肺炎を患って以来、体力が落ちてきたので大好きなゴルフは封印してきたが、
体力の回復を実感出来るようになった先月から無性にゴルフがしたくなった。
冷蔵庫の扉に張り置いた［誕生日1ラウンド招待券］が
7000円札に見えてきたからもう我慢出来ない。
「急がないと有効期限が切れてしまうぞ、タダでゴルフが出来るのに何を躊躇っているのかな」とけしかけてくる。
悪夢の始まりだ。
身体に染み込んだゴルフ好きと招待券の誘惑に負けて、
一昨日ゴル友の「ヤﾂさん」を誘ってコースに出た。
スタミナ切れの予防にと携帯用酸素ボンベと栄養ドリンクを持参。
今から思えばこんなオモチャのような代物が役にたつはずがないのに
我ながら愚かである。
８ヶ月ぶりのコース入りで顔馴染みのキャディーさんの励まさしやら冷やかしに心は弾み、
スタートは順調だったが直ぐに体力の衰えを全身に感じてきた。
呼吸は早まり苦しいし足も腰も痛みだした。
途中、何度もギブアップしたい、横になりたいと思ったりしたが
同伴の「ヤﾂさん」が燃えているのでプレーの中止を言い出す訳にもいかず、
クラブを杖がわりに必死の思いで18ホールの完走を果たしたが、
今まで経験したことのない疲労感を味わった。
帰宅して長椅子の上に崩れるように横になり、
「もうゴルフなんかやめだ」と壁に向かって宣言した。
しかし、しかしである。一晩寝たら怒りは少し収まった、そして今朝の
私と来たら「今度は何時」と考えているのだ。私は懲りないのである。
本日も平穏なり