フウラン マンポウ(漫歩)・風蘭と友達、旅と花

カメラ大好き人間の拘りの画像の発信集。

ツクバネ・寄生状態解説

2007年01月11日 | ◇ツクバネ
 ツクバネ「根の寄生状態」のマンポウ流解説。

10/30投稿したが、それの再投稿分である。
投稿当初、「コブが出来るのは、たまたま発生した病気では?」「もう30年近くやっている
がそのような事は見たことも聞いた事もない」等の、コメントを少々戴き。
検討不足にて引っ込めた。ほぼ内容には確信はあったが。別の意味で、この現象は単なる
1つのパターンにて他にも寄生結着のパターンが有るのかも知れないとの懸念があった
からだ。
その後、既に注文していた、メーカーや宿主の異なる別固体1~3年生苗が、数鉢到着し、
その根土をバラシ検討確認したところ、全て同じコブ状球体と吸盤状結着寄生現象が
見られた。出身地や宿主が異なる鉢が全て病気とも考えにくい。従って、引っ込めていた
内容に、より確信が持てたので再投稿するものである。
以下はほぼ原文のままではあるが、その後の状況変化も適当に追加している。


今回は寄生のメカニズムを推測検証する。
全くの素人にて、全てが手探り状態であるが、これの鉢栽培挑戦に当たり、ツクバネ栽培の
基本はこう有るべきだと云う、自分なりの予測を立てたいと思っている。

前回までは、自生地を2地域、栽培庭園を4地域見てきた。6地域9箇所程である。

自生地はこうだ、と決めるには2地域では早すぎる。例外又は、たまたまの地域差現象を除く
には 本当は5地域ぐらいは見ておく必要がある、これが困難な場合でも最低限3地域は
必要だと思っている。・・5年か又は20年かかるか、マアー急ぐ事は無いゆっくりやろう。

1・3年生苗がソコソコ揃った。6鉢目だ。
宿主、ツクバネとも落葉して葉が少ししかない、休眠準備に入っててしまったのだ。
早速研究用教材になってもらった。
根を完全にバラシた。時期が悪いが、死なせるようなヘマはやらない。
成長が2・3年遅れるだけだ。
我が年齢や病院通いの状況から考えると致命的ではあるが、仕方ない。

寄生とはどのようになっているのか知りたかった。寄生箇所を探した。
宿主の根をどのように探り当てるのか知りたかった。

植え替えや移植又は、宿主の交換には、避けて通れない重要なポイントだ。

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根に小さな丸いコブがある、いたる所に発生している鉢と数箇所しか発生していない鉢がある。
これには、春秋等の発生時期があるのだろうか。
大きさは直径約1ミリ~4ミリ程だ。  画像内①②
④は何故か長い。
⑤は何故か腐りが進行中。
⑥は死んでいないが、球体が吸盤状になってシワが出来ている。
③はツクバネ(白ポイ色)の根が宿主の根と一体化した状態である。
いくら強く引き離しても外れない。

たった3号ポットの小さな空間だが、宿主の根がこれしか見当たらない、鉢が小さ過ぎて
一旦鉢内一杯に根が広がり詰りその後枯れた状態だ。

この小さな丸いコブ、どこかで見たことがある。
根粒だ、共生菌の袋か?、だが根粒とは何処か違う。

これで相手の根を探すのだ。細い根先で探すよりこのように丸く大きくすると相手の根に
接触出来るチャンスがより大きい。実に良く考えたものだと感心する。

驚いた、なんと 実に合理的だ。

鉢植えでは、仮に宿主を変更する場合は、ツクバネにとって実に過酷だ。

自生地の山では地中、何かの根が網目のように且つ、何重にも重なっている。
この場合は有利だが。

たった数ミリの球体で、何処にあるかも分からない根を探すのだ。
方向が合っていても数ミリ以上離れていれば届かない、後ろかも知れない、上かも又は
下側かも知れない、まるで宇宙空間で短い手網でもってチリを掴む様だ、可哀想。
宿主の出す分泌ホルモンを検知して自分に適合した宿主の方向に根を伸ばすとの説もあり、
この説にコブ探索を加えればそれなりの合理性は見えてくるので今後の研究成果が楽しみだ。
自分に適合した宿主とは、寄生しようと根を近づけて行った時、相手が嫌気性ホルモンを出して、
近づく根又は接触されても寄生されないようにバリケードを張ってこない植物のこと、
と云われている。

鉢植えの場合ここで何か一工夫必要だ。
今後成長して親株になっていくと状況はどう変化するのだろう、この丸いコブは消滅する
のだろうか?。

当面、ツクバネ興味には終点が見えない。

興味が湧くと何でも 端の方を少しだけカジってみる、広く浅く何でも知りたい。
カジる時は大口だ。

物事は何でも奥が深いもの。本人は全て分かったつもりでもそれはほんの入り口に過ぎない
と思っている。
この入り口付近で、真剣に頑張ってウロウロしていても軽く10年はかかる。
物事は入り口から奥へと入らないと始まらない。

熱しやすく冷めやすい性格で、ソコソコ分かれば満足して5・6年で終わる。
従って、皆 中途半端で 物になった例はまだ無い。

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最初の画像は、ツクバネの根が宿主の根を探したが射程圏内に宿主の根が見当たらず
退化していく状態。
マウスオーバー画像は、ツクバネの根が寄生結着し宿主の根と一体化しているところ。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (Sakura)
2007-01-13 08:12:54
先程はコメント有難うございます。
ツクバネの根の寄生状態、なんだか難しそうですね。

ソースはどうぞご自由にお使い下さい。お役に立てれば幸いです。
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