晴れ、24度、83%
蓋が付いているものに、なぜか惹かれます。蓋を取った時、何にも入っていなくたっていいのです。今、手元にふたつ、香合があります。何もお茶事に使うわけではありません。ただ、眺めるだけに持ってます。
ひとつは、先日実家から持ち帰ったもの。 床の間にあったものです。伊万里の染め付けです。
もう一つは、私の大好きなイムサエムさんの 刻紋染め付けです。刻まれた紋に釉薬が流れて、いい風情です。
そして、ふたつとも鳥が描かれています。伊万里の鳥は、頭が大きくてちょっとコミカルな顔です。イムさんの鳥は蓋の部分に、濃い藍色で3羽描かれています。
ふたつを並べて置くことはありませんが、並べてみると、香合と言っても様々。
イムさんの香合は、手のひらにすっぽりと納まります。彫られた感触が、なんとも言えず好きです。最近、イムさんは土を替えたのかもしれません。このような、色合いの地肌の色を見かけなくなりました。
伊万里のは、ふっくらした大きめの香合です。
もちろん、床の間なんてありません。花器のそばや、絵皿を飾った横にそうようにして置いて、眺めています。ふたつとも、中には、 香木、白檀の木屑を入れています。香港、香木だけを扱っている店があります。決してお安いものではありません。お茶やお香は、ここ香港でも、上を見ればきりがないものです。