カラスの親指

種明かしをされても、しばらくは
「おいおい」といった感じだったのだが、
よく考えると、やくざに仕掛けられたのではなく、
こちらから仕掛けたのだから、バレる確率は
思ったよりは低いのかもしれない。
さらに、半年とはいえ、それなりの時間が
あると考えると、仕掛けのきっかけとなる
まひろがスリを働くことも、何度か仕掛けて
引っかかればいいのだからと考えると
出来すぎと言う訳でもない。
なるほど、考えてあるなぁ・・・。
ただ、映画ではちょっと、説明が足らないかも・・。
小説なら、読み手に行間を読ませるよう、
仕組めば、ちゃんと伝わるわけで、
原作を変えても映画なりの
ひねりが必要だったのかも。
ホールトマトは二重のなぞかけに
なっていたんだね。