気 楽 荘

趣味の事やら、日々の事、
思いつくままお気楽に。

塀の中のジュリアス・シーザー

2013年01月30日 | 「 えいが 」
最初、本物の役者がドキュメンタリー風に
演じているのだと思った。
でも、エンディングのクレジットを観る限る、
違うようだ。
だとしたら、なんという迫力だろう。
もちろん、多くの受刑者の中から
申請とオーディションによって選ばれたのだから
それなりの、素養はあるだろうが、
観ているうちに、名のある役者たちの
迫真の演技に見えてくる。
時には、役者の仮面がはがれて険悪なシーンも
見せながら、周りの看守たちの
関心をも巻き起こしながら・・・。
その成果を公開し、
観衆の割れんばかりの喝采を受け、
盛況のうちに幕を下ろした、演技者が
それぞれの房へと帰るシーンを見ながら、
ふと思った、彼らはこの高揚した気分を
これからどうするのだろう・・・?
そこに、字幕があらわれる、
静かな口調とともに、
「芸術を知った今、監獄が牢獄に変わった」と・・・。
コメント
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