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僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

幾つもの点

2008年06月28日 | SF小説ハートマン
シールドを開くとウインドウいっぱいにPX星雲の星達が瞬いている。

肉眼で観察する限り星達はみんな等しく同じ大きさのように見える。

それはオフセット印刷の絵を始めて顕微鏡で見た時のような
驚きと感動を未だに思い出させる。
確か鮮やかに印刷された植物の絵だったと思う。


わずか10倍、虫眼鏡とほとんど変わらない倍率の顕微鏡。
その丸い視野の中に見えたものは

花火のように散らばった4色の小さな点だった。

赤青黄の三原色に黒を加えた4色の点、
印刷物はそれらの密度で全てのカラーが表現されている。


視野の中だけでは何の絵なのか全く分からない。
幾何学的な模様だけが見える。
顕微鏡を外すといくら目をこらしても点の模様は見えず
その代わり美しい絵が見えている。

印刷されたアート紙が日常とは全く別の世界に思えた。














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