「我々はBBと呼んでいる。今は遠く離れているが、数年で我々の抵抗は無力化されてしまうだろう」
「遠く離れた場所からですって?」
「10光年ほど離れた銀河だ。数個の大型ブラックホールが存在していると確認されている。敵はブラックホールをコントロールしていると思われるのだ」
「そんなことが…」
「分析では我々が築いてきた[時間とDNA合成]の知識が狙いらしい」
「何の為に…」
「ブラックホールのエネルギーを[時間とDNA合成]に効果的に使えば、宇宙全ての場所を支配下に置くことができるだろう」
トントはバイオリストコンピュータに次々とデータを送りながら説明を続ける。
「宇宙には生命が存在可能な星が無数にある。実際生命が文明を築いている星も無数だ。だがその星の時間はまちまちなのだ」
「僕もいくつかの生命体を知っています」
「時間は流れていくものではなく、普遍的に宇宙を満たしているものだ。流れているのは生命で、それぞれの生命は好きな時間帯を流れている。だが残念なことに、ひとつの生命に対して宇宙の時間は大きすぎる。従って多くの生命が同じ時間帯を流れる可能性はきわめて低いのだ」
ミリンダが宇宙(ひろし)とトントの手を取って付け加えた。
「こうして私たちとあなたが同じ時間に出会えた事は本当に奇跡的なの」
「でも、BBとも同じ時間帯なんだね」
再びトントが刺激的なデータを送ってきた。
「BBは生命の時間帯をみんな揃えてしまおうとしている」
「遠く離れた場所からですって?」
「10光年ほど離れた銀河だ。数個の大型ブラックホールが存在していると確認されている。敵はブラックホールをコントロールしていると思われるのだ」
「そんなことが…」
「分析では我々が築いてきた[時間とDNA合成]の知識が狙いらしい」
「何の為に…」
「ブラックホールのエネルギーを[時間とDNA合成]に効果的に使えば、宇宙全ての場所を支配下に置くことができるだろう」
トントはバイオリストコンピュータに次々とデータを送りながら説明を続ける。
「宇宙には生命が存在可能な星が無数にある。実際生命が文明を築いている星も無数だ。だがその星の時間はまちまちなのだ」
「僕もいくつかの生命体を知っています」
「時間は流れていくものではなく、普遍的に宇宙を満たしているものだ。流れているのは生命で、それぞれの生命は好きな時間帯を流れている。だが残念なことに、ひとつの生命に対して宇宙の時間は大きすぎる。従って多くの生命が同じ時間帯を流れる可能性はきわめて低いのだ」
ミリンダが宇宙(ひろし)とトントの手を取って付け加えた。
「こうして私たちとあなたが同じ時間に出会えた事は本当に奇跡的なの」
「でも、BBとも同じ時間帯なんだね」
再びトントが刺激的なデータを送ってきた。
「BBは生命の時間帯をみんな揃えてしまおうとしている」