関西出身なので東京の私鉄・地下鉄とJRが仲が良いのかはよく知らないけれど、関西(するっと関西)と同様に私鉄・地下鉄・バス共通券「バスネット」がJRで使えないことを考えると、まぁ、あまり仲良くはないのだろう。しかしこうした関係も、時代の趨勢か、利用者の立場を考えてのことなのか、変化を迎えるようだ。
私鉄・バス「パスモ」とJR東日本「スイカ」 カード1枚で相互利用 - CNET Japan
ITmedia News:関東のJRも私鉄もバスも1枚で――PASMO、3月18日スタート
どうやらとJR系の「Suica」で首都圏の私鉄・地下鉄を利用できるいうことなのだけれど、ここで注目されるのは「suica」がそのまま使えるわけではなく、私鉄・地下鉄陣営が新しく発行するICカード「PASMO」との相互利用が可能ということ。決して「suica」がそのまま利用できるわけではない。
じゃぁ、IC切符としての「Suica」と「PASMO」と相互利用が可能なのだとして、電子マネーとしての相互利用はないのかというと、「電子マネーも、PASMO加盟店とSuica加盟店双方で利用できる」のだとか。
普通に考えると、全部「Suica」で統一すればええやん、ということになるのだけれど、まぁ、ここが両陣営のプライドなのでしょう。だいたいJRグループ内でさえ「Suica」やら「ICOCA」やら「TOICA」やら1つにまとまらない。パスネット陣営とJR陣営だとサービスの違いという面を差し引いても利用者不在としか思えない。
今後、社会インフラとしての「電子マネー」はどのように発達していくのだろう。
1つは「suica」と「Edy」のように、電子マネーの覇者を目指し「対立」しながら発展していくというパターン。現状、加盟店の設置端末もバラバラだったりといった感じだ。
次は「iD」/「suica」での共用端末の開発や、「Suica」/「PASMO」の相互利用のように、まずは流用性を高めるために「電子マネー」としては互換性はないものの、ハードウェアや利用機会といったところで「提携」を行っていくパターン。実際、それぞれの電子マネーの発行事業者によって強み・弱みといったものがあるだろうし、弱みを補いながら、相互に発展していこうというパターンだ。
もう1つ考えられるのが、現在のポイント制がそうであるように、「電子マネー」自体を交換するというパターン。「円」と「ドル」といった感じで、「Edy」と「Suica」を交換しようというものだ。円とドルがそうであるように、この場合、両者の交換レート、それぞれの価値が異なる場合も想定される。実際、航空会社が発行するポイントとEdyの交換などはこのパターンだ。
今回の提携で2案目の動きを軸に進んでいくことは間違いないのだろう。いずれにしろ「Felica」がその基盤を支える以上、一部で書かれているようにFeliCaの暗号が破られるようなことがあっては、普及にむけて弾みがついた電子マネー自体が腰砕けになってしまう。完璧なセキュリティなど存在しないとはいえ、今回の記事を見ている限り「公開鍵方式」自体の限界のようにも見える。プログラムの修正くらいで対応できるものなのか、ハードウェアの改修・チップの交換をともなうものなのか、注目されるところだ。
ITmedia News:FeliCaの暗号が破られた?――ソニーは完全否定
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どうやらとJR系の「Suica」で首都圏の私鉄・地下鉄を利用できるいうことなのだけれど、ここで注目されるのは「suica」がそのまま使えるわけではなく、私鉄・地下鉄陣営が新しく発行するICカード「PASMO」との相互利用が可能ということ。決して「suica」がそのまま利用できるわけではない。
じゃぁ、IC切符としての「Suica」と「PASMO」と相互利用が可能なのだとして、電子マネーとしての相互利用はないのかというと、「電子マネーも、PASMO加盟店とSuica加盟店双方で利用できる」のだとか。
普通に考えると、全部「Suica」で統一すればええやん、ということになるのだけれど、まぁ、ここが両陣営のプライドなのでしょう。だいたいJRグループ内でさえ「Suica」やら「ICOCA」やら「TOICA」やら1つにまとまらない。パスネット陣営とJR陣営だとサービスの違いという面を差し引いても利用者不在としか思えない。
今後、社会インフラとしての「電子マネー」はどのように発達していくのだろう。
1つは「suica」と「Edy」のように、電子マネーの覇者を目指し「対立」しながら発展していくというパターン。現状、加盟店の設置端末もバラバラだったりといった感じだ。
次は「iD」/「suica」での共用端末の開発や、「Suica」/「PASMO」の相互利用のように、まずは流用性を高めるために「電子マネー」としては互換性はないものの、ハードウェアや利用機会といったところで「提携」を行っていくパターン。実際、それぞれの電子マネーの発行事業者によって強み・弱みといったものがあるだろうし、弱みを補いながら、相互に発展していこうというパターンだ。
もう1つ考えられるのが、現在のポイント制がそうであるように、「電子マネー」自体を交換するというパターン。「円」と「ドル」といった感じで、「Edy」と「Suica」を交換しようというものだ。円とドルがそうであるように、この場合、両者の交換レート、それぞれの価値が異なる場合も想定される。実際、航空会社が発行するポイントとEdyの交換などはこのパターンだ。
今回の提携で2案目の動きを軸に進んでいくことは間違いないのだろう。いずれにしろ「Felica」がその基盤を支える以上、一部で書かれているようにFeliCaの暗号が破られるようなことがあっては、普及にむけて弾みがついた電子マネー自体が腰砕けになってしまう。完璧なセキュリティなど存在しないとはいえ、今回の記事を見ている限り「公開鍵方式」自体の限界のようにも見える。プログラムの修正くらいで対応できるものなのか、ハードウェアの改修・チップの交換をともなうものなのか、注目されるところだ。
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まぁ、確かに解けないパズルは無いんかもな。。。
まぁ、解けないパズルは無いってこと?
解きたい暇なヒトはたくさんいるし。