ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

セリーグ5球団が1リーグ反対!でも、これは近鉄問題の解決なのか?

2004年07月16日 | プロ野球再編
「これまで巨人に依存した球団経営を続けていたセ・リーグの5球団が、自分たちの脚でようやく立とうとしている―」とあるものの、とてもそうは感じられないと思うのは僕だけじゃないだろう。じゃぁ、巨人にパ・リーグに移ってもらって来季のセ・リーグはこの5球団で!という感じには思えない。むしろ、「星野SDから『1リーグになれば各球団とも10億円は減収する』との“試算”が発表され、電鉄本社役員の顔色が変わったという。」というこちらの記事の方が本音だろう。

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結局、セ・リーグのオーナーたちは巨人と一緒にいる"既得権益"を奪われたくないだけではないか。「交流戦」には賛成するかもしれないが、例えば今年のセ・リーグの偶数順位は来季パ・リーグの偶数順位の球団と入れ替わってください、というときっと反対するだろう。要は「我が身かわいさ」でしかない。

このセ・リーグ5球団の動きは、ことの発端であった「大阪近鉄バッファローズ」が消滅するという自体に対しての何らかの回答・改善策でありうるのか?

「交流戦をするから1年待ってよ、別にパ・リーグが5球団でも6球団でもいいから」というのでは早急に1リーグにしようとすることと同じように意味がない。まして、1リーグ化への動きについては、長年球界の盟主でありつづけた"腐っても"巨人とパ・リーグの盟主として人気向上に努めてきたライオンズが賛同しているのだとしたら、巨人人気におんぶに抱っこだった5球団の意見にどれだけの意味があるのか、正直、あきれ果てたという気になってきた。

昨日、UFJが三菱東京FGに事実上の吸収合併される、というニュースが駆け巡ったが、一般のビジネスの世界はそれくらい厳しいのだ。正直、12球団の中で日本プロ野球というビジネスであり文化を真剣に考えているオーナーはどれくらいいるのか。正直、疑問に思う。

選手会がストをするとしたら12球団の選手が一斉にということだが、現状の企業の場合、業界単位でストをするということはありえない。ある程度の意見統一はあっても企業別で組合の対応も違う。それを考えると野球界というのは、1つの企業、もしくは1つのグループ企業なのだろう。そうであれば、時代の趨勢にあわせて統廃合や新たなる組織作りなど構造改革を行うべきだろう。その意味で、選手会を含めて現状維持を求めるというのはどうなんだろうか。

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