
◎2025年1月24日(金)
小沼駐車場(9:57)……小沼渡り……長七郎山分岐(10:09)……小沼氷瀑(10:24~10:33)……オトギの森看板(10:43)……茶ノ木畑峠分岐(10:59)……長七郎山分岐(11:18)……長七郎山(11:35~11:45)……小地蔵岳(11:59)……ミスして北に下る……鳥居峠手前の道に出る(12:14)……小沼駐車場分岐(12:33)……駐車場(12:39)
一週間前に赤城の氷瀑を見に行こうとして、風が強いのでやめた。その時点ですでに氷瀑の見頃は終わっているのではないかと思っていたが、その後の一週間、天気予報では三月並みとの陽気とのことで、おそらく半分は欠け落ちたろうが、近場だし、ダメ元で出かけた。「今年も氷瀑を見た」。それだけで十分だが、おそらくがっかりだろうし、長七郎山でも回ることにする。ついでに地蔵岳…は無理だろう。ちなみに、昨年は1月31日に氷瀑に行って、今回以上に氷柱が落ちていた。小沼の氷瀑の見頃は一月半ばということかもしれない。
いきなりつまらない話になる。17号線から離れるところから、同じ後続車がずっといた。栃木県ナンバーのVWのワゴンタイプ。車間距離をとってくれない。顔がはっきり見えている。単独の女性。こちらは軽自動車だし、四駆とはいっても馬力があるわけではない。このまま凍結路エリアに入って煽られたらはまずいと、とっさに姫百合駐車場に逃げ込み、先に行ってもらった。ほっとして、後続車がいないのを確認して運転を続行したが、その女性は途中でトイレにでも寄っていたのか、小沼駐車場に車を入れて準備をしていたら、やって来た。嫌な感じがした。一目見たら忘れるはずのない車種とナンバーのオレの車に気づくこともなく、斜め後ろにとめた。おそらく、当人には煽りの意識はなかったのだろう。
他人のことは言えない。よく、前走車が脇に寄せて、オレの車を見送ってから後続につくことがある。自分は意識せず、むしろ車間距離はとっているつもりでも、相手には煽られているように思えることもある。
この女性、以降、見かけることはなかった。戻って来てからも車はそのままだった。失礼ながら、気が強そうなイメージだったから、ロングなお歩きでもしたのやら。
(初めて小沼駐車場から歩いた)

(湖上は問題なく歩ける)

(間近に地蔵岳)

(前方に見える山は荒山なのだが、出発時から頭の地図はおかしくなっていて、正反対の黒檜山と思って撮っている)

(小沼を渡りきり)

(しばらく歩くと)

(小滝の分岐。小滝の表示はない)

(雪は少ない)

(上から小滝を覗く)

さて、ストレートに氷瀑に行ったことはない。これまで地蔵岳経由やら長七郎山経由だったし、そもそも小沼駐車場を利用したことがなかった。今回のメインは氷瀑だったので、車は小沼駐車場に置いた。そのせいか、勝手知らずで普段とは違う歩き方向になり、最後まで違和感を覚えたし、方向感覚もかなりずれていた。
小沼の氷上は問題なく渡れ、少しの上りですぐに長七郎分岐となり、氷瀑までは下り。出発から30分もかからなかった。あっ気ない。こんなものなのかと思うほどで、それでいて、ヤマップあたりの記事を読んでいると、氷瀑の往復だけで済ます方も案外に多い。もったいないものだ。
(小滝への下り。道はガチン、ガチンでかなり滑るが、スパイク長靴で十分)

(南側の氷瀑はすべて落ちている)

(西面。ここも上部は落ちている)

(ちょっと寂しい)

(ここから水がかなり落ちている)

(落ちた氷柱)

(数日中にさらに広がるだろう)

(いろいろ詮索せずにこうして眺めている分には良い)

(先っちょから水滴が落ちている)

(戻るとするか)

氷瀑は想像通りだった。南から陽がもろに当たる北側の壁は土が露出している。もっとも、果たしてそちらも氷瀑になるのかは旬の時に来たことがないからわからないが、少なくも22日のヤマップ記事の写真では氷がかろうじてへばりついていた。氷柱が残っている西側のところですら、氷の間の岩から水が絶え間なく垂れているのも興ざめした。しかし、実体験の最近の比較では昨年しかないので、それに比べたら、想像どおりながらも印象は良かったといったところだろう。来年こそはもっと早く…とつい思ってしまった。
長居は無用。氷瀑見物は10分ほどで終わった。「お見事」には遠かった。期待はしていなかっただけに落胆はない。
(おとぎの森に入り込んでいる)

(おとぎの森の看板。中に入り込んでも、南北に道があるし、傾斜も緩いので抜け出せないことはないだろう。)

(深雪ではないが)

(たまにこんなところもある)

(茶ノ木畑峠の分岐標識。峠の方にトレースは見かけなかった。さっきの方はどこを歩いたのだろう)

(同じような風景が続く)

このまま長七郎山に行くつもりでいた。滝から登り上がったところで、右に分岐があった。ここは歩いたことがある。確か、オトギの森に行くルートだ。長七郎山にストレートに行くよりも、遠回りして行った方が地蔵岳に行く代わりの時間稼ぎの歩きとしては良いだろう。トレースも乏しいながらもあった。雪の上を歩くのが好きだということもあって、遠回りにためらいはない。
反対側から氷瀑に行く人と出会った。わざわざここを往路にして通るということは、茶ノ木平方面からやって来たのだろうか。実は、過去に間違って大迂回をして氷瀑を見に行ったことがある。その口だろうか。
以前、ここを歩いた時はラッセルもどきだったが、雪は少なく、サクサクと歩けた。ただ無雪期と違い、枯れた風景の中での歩きで、あまり面白みもなく、ターンする茶ノ木平峠の分岐までやたらと長く感じ、その先もまた同様で、むしろ、春か秋にでも歩いた方が、鳥の鳴き声を聞いたり、緑や紅葉を見ながら歩けて雰囲気は良いだろう。雪とはいえ、目に入る枯れた風景はずっと続いた。
(ようやく戻った。気分的に長かった)

長七郎山分岐に戻って来た。ここまで来ればもう楽だと思ったのは甘く、小地蔵岳まですんなり行けたのはいいが、その先でミス歩きをしてしまい、結果的にちょっとばかりきつい歩きになってしまった。
(賽の河原。ここにあった手書きの「賽河原」の書体を見て、なつかしい白木卓の漫画「はちまきおじさん」をふいに思い出してしまった)

(荒山。尾根上の白い線を4年前に歩いて軽井沢峠に出た。右は前浅間山。山名の由来は知らない)

(長七郎山山頂)

長七郎山山頂までの間で四人ほどと出会った。山頂では自分一人。そろそろ、菓子パンでも食べようかと、ザックに手を入れたが見あたらない。ザックに入れこむのを忘れたかと思い、水を飲んで我慢したが、帰ってからあさると、ザックの底の方から出てきた。短距離の歩きだったからいいが、長距離だったら、食欲の有無に関係なく、食糧の持ち合わせがなかったらかなりまずいことになったろうし、実のところ、さほどに物を食いたい気持ちにかられていたわけでもなかったのでよかったものの、もし本当になかったら、不安になって歩きコースは変えるだろう。
(山名板を入れて。奥に地蔵岳)

(皇海山がよく見えた。いつもつい気になってしまう)

山頂で休んでいると、風もなく、むしろ暖かく感じる。気温計を出すと7℃だった。空は青空。惜しいのは、北側は良しとして、西側と南側の遠望が効かないところだろう。荒山は見えても、奥の榛名や浅間は見えていない。
(長七郎山を振り返って)

(小地蔵岳は右へ)

(山頂下の石祠)

(小地蔵岳)

(意識せずに北に下っている)

(あれは大沼だが、小沼と思っている)

(トレースとテープが頼り)

(北側は雪が深く、膝近くまできた)

(道に出た)

下って、小地蔵岳に向かう。トレースは明瞭で展望も良い。何も問題なく到着。トラブルはここから。西に下るべきところを、頭ではわかっていても、トレースがあったばかりにそちらに下る。下ってほどなく北尾根を下っているのがわかった。ここで戻ればいいものを、トレースは赤リボン沿いに下っている。数人分のトレースだが、ワカンだかスノーシューの跡があり、確かに雪は深い。いずれは、鳥居峠から長七郎山に向かう道に出るだろうと、そのまま下った。雪はところどころで膝まできた。ずっと日陰で寒かった。
散々下った気分になったところでしっかりした雪道に出た。5分もかからずに鳥居峠に出るあたりだ。青年二人組がちょうど長七郎山の方から下って来た。怪訝な顔をされた。当然だろう。長靴を履いたジジイがおかしなところから下って来たのだから。
(道を間違えたこともあって、正直のところきつかった)

(200mとは近いのだが、どうも釈然としない)

戻りの登りは楽だった記憶はあるがそうでもなかった。右手の真下に覚満淵が見え、その先には大沼。ここでしばらくの間、大沼を小沼と勘違いしていて、先に行くに連れ、小沼が遠ざかっていく錯覚になり、適当なところで小沼に下った方がいいんじゃないかと思ったりしている。大沼と小沼を取り違えに気づいたのはしばらく歩いた後、正解の小沼が見え出したあたりからで、それでいて、<小沼駐車場0.2km>の標識に出会っても、よく理解はできなかった。頭の地図は混乱し、小沼をまた渡らなければならないと思っていて、さりとて200mでは近過ぎる。一本道になっていた。
(正面に地蔵岳。自分がどこを歩いているのかわからなくなっている)

(左に小沼が見えている)

(展望盤によれば、正面は武尊、右は至仏山とのこと)

(黒檜山と駒ヶ岳。何ら疑問もない)

(駐車場にひょいと出てしまった)

ヤブに入り込んで小沼に出ようとさえ思い、それも実行したが、途中で足跡が消えたので戻ったりしている始末。この湖畔道を歩くしか仕方がないかと思ったところで、あっけなく駐車場に出た。他人様が見ていれば、何をしようとしているのか不可解な行動だったろう。その駐車場ですら別の小沼駐車場と思え、自分の車を目にした時には、何でここにオレの車があるのだろうかとさえ思った。GPSと地図を持っていながら、しっかりと確認もしていない。これでは、雪山歩きはとんでもないことだろうが、これも、初めての出発地点にした小沼駐車場だからのことなのか。小地蔵岳から先は錯覚歩きになり、我ながらまったく恥ずかしい歩きをしてしまった。
半端で無駄遣いの歩きだった。前回の宝登山と同じようなもの。けじめのある歩きを一回はしておかないと、今年は早々からおかしなことになりそうだ。
氷瀑見物、これで満足なわけではない。唐突だが。日光の庵滝に行ったことはない。まだ見頃は続いているようだ。行ってみようかなと思っている。
(今回の歩き)

この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
小沼駐車場(9:57)……小沼渡り……長七郎山分岐(10:09)……小沼氷瀑(10:24~10:33)……オトギの森看板(10:43)……茶ノ木畑峠分岐(10:59)……長七郎山分岐(11:18)……長七郎山(11:35~11:45)……小地蔵岳(11:59)……ミスして北に下る……鳥居峠手前の道に出る(12:14)……小沼駐車場分岐(12:33)……駐車場(12:39)
一週間前に赤城の氷瀑を見に行こうとして、風が強いのでやめた。その時点ですでに氷瀑の見頃は終わっているのではないかと思っていたが、その後の一週間、天気予報では三月並みとの陽気とのことで、おそらく半分は欠け落ちたろうが、近場だし、ダメ元で出かけた。「今年も氷瀑を見た」。それだけで十分だが、おそらくがっかりだろうし、長七郎山でも回ることにする。ついでに地蔵岳…は無理だろう。ちなみに、昨年は1月31日に氷瀑に行って、今回以上に氷柱が落ちていた。小沼の氷瀑の見頃は一月半ばということかもしれない。
いきなりつまらない話になる。17号線から離れるところから、同じ後続車がずっといた。栃木県ナンバーのVWのワゴンタイプ。車間距離をとってくれない。顔がはっきり見えている。単独の女性。こちらは軽自動車だし、四駆とはいっても馬力があるわけではない。このまま凍結路エリアに入って煽られたらはまずいと、とっさに姫百合駐車場に逃げ込み、先に行ってもらった。ほっとして、後続車がいないのを確認して運転を続行したが、その女性は途中でトイレにでも寄っていたのか、小沼駐車場に車を入れて準備をしていたら、やって来た。嫌な感じがした。一目見たら忘れるはずのない車種とナンバーのオレの車に気づくこともなく、斜め後ろにとめた。おそらく、当人には煽りの意識はなかったのだろう。
他人のことは言えない。よく、前走車が脇に寄せて、オレの車を見送ってから後続につくことがある。自分は意識せず、むしろ車間距離はとっているつもりでも、相手には煽られているように思えることもある。
この女性、以降、見かけることはなかった。戻って来てからも車はそのままだった。失礼ながら、気が強そうなイメージだったから、ロングなお歩きでもしたのやら。
(初めて小沼駐車場から歩いた)

(湖上は問題なく歩ける)

(間近に地蔵岳)

(前方に見える山は荒山なのだが、出発時から頭の地図はおかしくなっていて、正反対の黒檜山と思って撮っている)

(小沼を渡りきり)

(しばらく歩くと)

(小滝の分岐。小滝の表示はない)

(雪は少ない)

(上から小滝を覗く)

さて、ストレートに氷瀑に行ったことはない。これまで地蔵岳経由やら長七郎山経由だったし、そもそも小沼駐車場を利用したことがなかった。今回のメインは氷瀑だったので、車は小沼駐車場に置いた。そのせいか、勝手知らずで普段とは違う歩き方向になり、最後まで違和感を覚えたし、方向感覚もかなりずれていた。
小沼の氷上は問題なく渡れ、少しの上りですぐに長七郎分岐となり、氷瀑までは下り。出発から30分もかからなかった。あっ気ない。こんなものなのかと思うほどで、それでいて、ヤマップあたりの記事を読んでいると、氷瀑の往復だけで済ます方も案外に多い。もったいないものだ。
(小滝への下り。道はガチン、ガチンでかなり滑るが、スパイク長靴で十分)

(南側の氷瀑はすべて落ちている)

(西面。ここも上部は落ちている)

(ちょっと寂しい)

(ここから水がかなり落ちている)

(落ちた氷柱)

(数日中にさらに広がるだろう)

(いろいろ詮索せずにこうして眺めている分には良い)

(先っちょから水滴が落ちている)

(戻るとするか)

氷瀑は想像通りだった。南から陽がもろに当たる北側の壁は土が露出している。もっとも、果たしてそちらも氷瀑になるのかは旬の時に来たことがないからわからないが、少なくも22日のヤマップ記事の写真では氷がかろうじてへばりついていた。氷柱が残っている西側のところですら、氷の間の岩から水が絶え間なく垂れているのも興ざめした。しかし、実体験の最近の比較では昨年しかないので、それに比べたら、想像どおりながらも印象は良かったといったところだろう。来年こそはもっと早く…とつい思ってしまった。
長居は無用。氷瀑見物は10分ほどで終わった。「お見事」には遠かった。期待はしていなかっただけに落胆はない。
(おとぎの森に入り込んでいる)

(おとぎの森の看板。中に入り込んでも、南北に道があるし、傾斜も緩いので抜け出せないことはないだろう。)

(深雪ではないが)

(たまにこんなところもある)

(茶ノ木畑峠の分岐標識。峠の方にトレースは見かけなかった。さっきの方はどこを歩いたのだろう)

(同じような風景が続く)

このまま長七郎山に行くつもりでいた。滝から登り上がったところで、右に分岐があった。ここは歩いたことがある。確か、オトギの森に行くルートだ。長七郎山にストレートに行くよりも、遠回りして行った方が地蔵岳に行く代わりの時間稼ぎの歩きとしては良いだろう。トレースも乏しいながらもあった。雪の上を歩くのが好きだということもあって、遠回りにためらいはない。
反対側から氷瀑に行く人と出会った。わざわざここを往路にして通るということは、茶ノ木平方面からやって来たのだろうか。実は、過去に間違って大迂回をして氷瀑を見に行ったことがある。その口だろうか。
以前、ここを歩いた時はラッセルもどきだったが、雪は少なく、サクサクと歩けた。ただ無雪期と違い、枯れた風景の中での歩きで、あまり面白みもなく、ターンする茶ノ木平峠の分岐までやたらと長く感じ、その先もまた同様で、むしろ、春か秋にでも歩いた方が、鳥の鳴き声を聞いたり、緑や紅葉を見ながら歩けて雰囲気は良いだろう。雪とはいえ、目に入る枯れた風景はずっと続いた。
(ようやく戻った。気分的に長かった)

長七郎山分岐に戻って来た。ここまで来ればもう楽だと思ったのは甘く、小地蔵岳まですんなり行けたのはいいが、その先でミス歩きをしてしまい、結果的にちょっとばかりきつい歩きになってしまった。
(賽の河原。ここにあった手書きの「賽河原」の書体を見て、なつかしい白木卓の漫画「はちまきおじさん」をふいに思い出してしまった)

(荒山。尾根上の白い線を4年前に歩いて軽井沢峠に出た。右は前浅間山。山名の由来は知らない)

(長七郎山山頂)

長七郎山山頂までの間で四人ほどと出会った。山頂では自分一人。そろそろ、菓子パンでも食べようかと、ザックに手を入れたが見あたらない。ザックに入れこむのを忘れたかと思い、水を飲んで我慢したが、帰ってからあさると、ザックの底の方から出てきた。短距離の歩きだったからいいが、長距離だったら、食欲の有無に関係なく、食糧の持ち合わせがなかったらかなりまずいことになったろうし、実のところ、さほどに物を食いたい気持ちにかられていたわけでもなかったのでよかったものの、もし本当になかったら、不安になって歩きコースは変えるだろう。
(山名板を入れて。奥に地蔵岳)

(皇海山がよく見えた。いつもつい気になってしまう)

山頂で休んでいると、風もなく、むしろ暖かく感じる。気温計を出すと7℃だった。空は青空。惜しいのは、北側は良しとして、西側と南側の遠望が効かないところだろう。荒山は見えても、奥の榛名や浅間は見えていない。
(長七郎山を振り返って)

(小地蔵岳は右へ)

(山頂下の石祠)

(小地蔵岳)

(意識せずに北に下っている)

(あれは大沼だが、小沼と思っている)

(トレースとテープが頼り)

(北側は雪が深く、膝近くまできた)

(道に出た)

下って、小地蔵岳に向かう。トレースは明瞭で展望も良い。何も問題なく到着。トラブルはここから。西に下るべきところを、頭ではわかっていても、トレースがあったばかりにそちらに下る。下ってほどなく北尾根を下っているのがわかった。ここで戻ればいいものを、トレースは赤リボン沿いに下っている。数人分のトレースだが、ワカンだかスノーシューの跡があり、確かに雪は深い。いずれは、鳥居峠から長七郎山に向かう道に出るだろうと、そのまま下った。雪はところどころで膝まできた。ずっと日陰で寒かった。
散々下った気分になったところでしっかりした雪道に出た。5分もかからずに鳥居峠に出るあたりだ。青年二人組がちょうど長七郎山の方から下って来た。怪訝な顔をされた。当然だろう。長靴を履いたジジイがおかしなところから下って来たのだから。
(道を間違えたこともあって、正直のところきつかった)

(200mとは近いのだが、どうも釈然としない)

戻りの登りは楽だった記憶はあるがそうでもなかった。右手の真下に覚満淵が見え、その先には大沼。ここでしばらくの間、大沼を小沼と勘違いしていて、先に行くに連れ、小沼が遠ざかっていく錯覚になり、適当なところで小沼に下った方がいいんじゃないかと思ったりしている。大沼と小沼を取り違えに気づいたのはしばらく歩いた後、正解の小沼が見え出したあたりからで、それでいて、<小沼駐車場0.2km>の標識に出会っても、よく理解はできなかった。頭の地図は混乱し、小沼をまた渡らなければならないと思っていて、さりとて200mでは近過ぎる。一本道になっていた。
(正面に地蔵岳。自分がどこを歩いているのかわからなくなっている)

(左に小沼が見えている)

(展望盤によれば、正面は武尊、右は至仏山とのこと)

(黒檜山と駒ヶ岳。何ら疑問もない)

(駐車場にひょいと出てしまった)

ヤブに入り込んで小沼に出ようとさえ思い、それも実行したが、途中で足跡が消えたので戻ったりしている始末。この湖畔道を歩くしか仕方がないかと思ったところで、あっけなく駐車場に出た。他人様が見ていれば、何をしようとしているのか不可解な行動だったろう。その駐車場ですら別の小沼駐車場と思え、自分の車を目にした時には、何でここにオレの車があるのだろうかとさえ思った。GPSと地図を持っていながら、しっかりと確認もしていない。これでは、雪山歩きはとんでもないことだろうが、これも、初めての出発地点にした小沼駐車場だからのことなのか。小地蔵岳から先は錯覚歩きになり、我ながらまったく恥ずかしい歩きをしてしまった。
半端で無駄遣いの歩きだった。前回の宝登山と同じようなもの。けじめのある歩きを一回はしておかないと、今年は早々からおかしなことになりそうだ。
氷瀑見物、これで満足なわけではない。唐突だが。日光の庵滝に行ったことはない。まだ見頃は続いているようだ。行ってみようかなと思っている。
(今回の歩き)

この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
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