たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

東吾妻町・滝乃沢古宿の滑田流れと不動滝。

2022年07月20日 | 近所じゃない群馬県の山
◎2022年7月18日(月)

 天気が不安定な日が続く。三連休の中日は晴れとのことで、それで予定していたが、起きて犬の散歩に出かけたら途中から雨が降り出した。行くのはヤメた。いくら沢歩きでも雨の中では気が滅入る。翌日は天気も良いらしいが、いつ崩れるかもしれず、数少ない手持ちプランの中からチョイ沢歩きを選んだ。
 普通なら、沢歩きの末に滝に出会うというパターンだが、滝乃沢の場合はその逆。まずは観光滝ともいえる不動滝があり、その上流の沢を歩く形になる。この沢が「滑田流れ」といわれているようだ。沢に沿って遊歩道もある。ナメ沢が続くようでは沢歩きを楽しまなきゃ意味がない。ここで、「滝乃沢」だが、地理院地図では「滝ノ沢」と記されている。現地の看板では「滝乃沢」となっていた。これに従うことにする。ちなみに、滝の下流は石ゴロの沢で、すぐに温川に流れ込んでいる。

(滝乃川不動滝)


(駐車場から不動滝)


 不動滝は狭い駐車場には年代物の車が一台。ここからも滝は見えた。ズック靴のまま河原に降りた。すごい水量だ。二段のナメ滝のようだ。というよりも、ナメ床は滝下から始まっている。落差は10m少々だろうか。谷間に轟音が響いている。おそらくここのところの雨で増水しているのだろうが、簡単に言うが、この勢いではここから直登するのは無理そうだ。脇を巻いたとしても、水分を含んだ大量の土ではズルズルだろう。遊歩道で迂回した方が無難だ。せめて一段目の上まで上がっておけばよかったが、気づいたのは家に帰ってからのことで、その時は勢いのある滝に圧倒され、何も思い浮かばなかった。沢靴に履き替えて遊歩道に向かう。ところで、ここからも浅間隠山に行けるようで、コース案内の看板があった。片道4時間半では遠すぎる。大方は歩程の短い二度上峠の方から登る。1時間半で行けるし、標高差550m分の余計歩きは暑い時期では身体を壊す。

(遊歩道入口)


(十二神社)


(遊歩道)


 遊歩道は神社を経由して沢沿いにつけられているようだ。神社(十二神社)とはいっても鳥居はあるものの、社殿そのものはトタン張りの物置のようなもの。もちろん、不動様とは無関係のようだ。すぐにでも沢に降りたかったが、真横は不動滝で降りられず、落ち口を過ぎたところで沢に出た。下る踏み跡はあった。この遊歩道、しばらく続いているようだが、あまり歩いている人がいるようには思えない。

(不動滝の落ち口)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き)


(滝乃沢のナメ歩き。右岸からの伏流の滝。そろそろ歩きづらくっている)


 川幅の広いナメ床の沢が続いていた。こういうのを平滑というのだろうか。水流は強い。深さは膝と踝の中間。水は、今日のところは少し濁っているのか、淵に溜まった水は澄んでいず、深くもないはずなのに底が見えない。まずは不動滝の落ち口を見に行く。急な落ち込みで、先に駐車場が見えた。ではまいりましょう。
 ナメ沢歩きは飽きない。ダラダラとナメだけが続くわけではない。たまに淵もあるし、小滝もいくつかある。力んで越えたり、巻くようなところもない。カーブがあると、その先はどんな風景があるのか楽しみも加わる。

(正面に堰堤。右に迂回した流れの滝。この滝、人様のブログの写真では横に広がって落ちているが、おそらく倒木で幅が狭くなったようだ)


(ナメは消えたが)


(間もなく復活)


(流れが急になった気がする)


(元に戻ったようだが)


(終わった)


 不動滝の頭から20分ほど歩いたところで、石ゴロになり、正面に堰堤が現れた。その右から3mほどの滝が流れ落ちている。おそらく、堰堤を回避した流れが滝になっているようだ。この滝は越えられなくもなかったが、上に倒木が覆いかぶさり、通り抜けがやっかいそうなので左から堰堤を巻いた。
 本流に戻るともうナメは消えていた。こんなものだったのかとがっかりしたが、とりあえず様子見で先に歩いてみる。急に歩きづらくなった。川幅も狭くなり、倒木やらクモの巣がうっとうしい。100mほど我慢して歩いているとナメが復活。ほっとしたが、期待したほどに長くは続かなかった。

(右の枝沢)


(貯木場が見えている)


(またナメになっては終わる)


(これも枝沢。地図には短い青線が入っている)


 正面にまた堰堤。手前の右手から小沢が入り込む。小沢の方がナメになっていたので入ってみた。こちらも長くは続かなかったので戻る。堰堤を越えると、左上は貯木場になっていて、先で材木をつまんだ重機が動いていた。
 回り道をして本流に出ると、また右からの沢。これもまたナメ。入ってみたはいいが、水が少なすぎて面白くもない。引き返す。

(ここを越えるのはきつかった)


(林道ではお仕事中)


(林道にかかる橋。「しんたきはし」とあった)


(さらに上流に向かう釣り人。部分ナメ)


 本流はすでに歩ける状態ではなくなっていて、間伐が放り出されている。ここで終わりにしようかと、重機が動いている林道に出ようとしたが障害物が多くて出るまでがきつかった。出たはいいが、まだ未練があり、たやすく降りられるところから沢に下る。ナメはすでにない。地図を見ても先に滝マークもない。
 林道にかかる橋が見えた。橋の下には釣り人が一人。ここで鉢合わせ。話をすると、引きもなくさっぱりだそうだ。出発点は滝からだとのことで、駐車場にあった車が彼のものらしい。彼はまだ上流に向かうつもりでいるようだったが、沢は狭くなり、部分的にはナメのようではあるが左右から枝葉が迫っていて、とても楽しめる気分ではない。もういいか。何だか、あっけない幕切れだ。もっと長いナメ歩きを楽しめると思っていたし、先はかなりショボい沢のようだ。やはり、滝が前ではなく後にくっついていたら、短距離でも楽しめたかもしれない。

(林道下り)


(途中で見かけた小滝)


 林道に上がって下る。当初、これが遊歩道の延長かと思ったが、どうも様子が違う。地図を見ると、遊歩道の南側にある車道のようだ。未舗装。これでも滝下の駐車地には戻れるが大回りになる。適当なところから沢に出て、沢から遊歩道に上がった方がいいかもしれない。そんなことを思って歩いていると、沢の方から轟音が聞こえた。2mほどの小滝ながらも見応えがあった。この滝、往路では見かけなかったから、どこかで迂回でもした際に通り過ぎたのだろう。

(改めて、堰堤前の滝)


(ナメ歩きに戻る)


(先ほどの伏流滝)


 下はまだゴロ沢。林道に戻る。せめて遊歩道歩きをしたいが、その跡形すら見えない。次第に沢から離れて行くので、ヤブを漕いで沢に戻った。運よくナメの沢に出られた。遊歩道を歩かずとも、このまま沢を下った方がいい。

(導水管橋)


(下る)


(下る)


 往路でも気づいていたが、アルミの短い橋を2本見かけていた。その時はてっきり遊歩道かと思っていたので、覗きに行くと、黒い太いパイプを見かけ、おそらくは導水管かと思うが、その導水管が橋の真ん中を通り、とても人が歩けるような橋ではなかった。

(ここから遊歩道へ。遊歩道はここが終点らしい)


(遊歩道から)


(遊歩道と滝乃沢)


(十二神社が見えた)


(駐車場到着)


(案内図と滝)


(不動滝を改めて。言い訳だが、正面左手から光が当たり、滝は奥まっているため全体が暗い。)


 不動滝が近づく。遊歩道に出るらしき踏み跡というか道を上がると遊歩道に出た。上流部を見ると、遊歩道の延長はうやむやになっていて、つまり遊歩道はここが終点。ということは、遊歩道は1キロもあるまい。左下に沢を見ながら歩いて行くとまもなく神社に着いた。
 歩いた時間は1時間40分。距離は往復で3キロ少々か。車で一般道2時間10分かけて来たから、ナメ歩きは楽しめたものの、何となくすっきりしない気分になってしまった。ちなみに、アブにもヤマヒルにもやられることはなかった。

 読み直した。どうも半端な記事になってしまった。撮った写真も、後で見れば、きれい、美しいといったレベルからは遠いような気がする。

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