
◎2012年4月30日(月)
<駐車場(6:40)……茶臼山(7:00)……電波塔ピーク(7:23)……毘沙門山(7:54~8:07)……車道(8:27)……駐車場(9:23)>
「毘沙門山」という、密教・修験道的で、一筋縄ではいかないイメージを抱かせる山名に惹かれていた。弘法大師や勝道上人にちなんだ遺物とまではいかなくとも、日光外山のように、山頂に石仏、石祠がいくつか置かれ、あるいは、見捨てられながらも、登山道に点在しているかもしれない。大分以前から訪ねることを楽しみにしていた。根拠もなく己が勝手に、山の名前から抱いたイメージをふくらませた。だが、歩くに際して、いろいろとネット記事を調べると、宗教的な匂いはプンともしない。実際、どういった山なのだろうか。だまされたらそれでいい。とにかく、歩いてみることにした。
(ハイキングコースへはここを左に入る。帰りに標識を確認した)

(ここを通って突きあたりに駐車場がある)

せっかくだから、茶臼山経由がいいだろう。毘沙門山からの帰りは車道歩きにならざるを得ないが、それもまた仕方がない。同じコースを戻るよりはいい。東北道の栃木を過ぎてから雨がぱらついてきた。短時間の歩きだし、場合によっては傘か。今市インターで下り、国道121号線を北に向かう。茶臼山を特定できるのに、駐車場が分かりづらかった。標識があるようだが見落とした。ここは中央分離帯がある。大分先の信号でUターン。そして、またUターン。後続車がないのでトロトロと確認しながら走ったが、やはり標識は見つけられず、適当に路地に左折したら、駐車場に着いた。国道の入口には「ニュー京→」「熟女パブ赤い靴→」の看板があった。駐車場の隣には道を挟んで熟女パブがある。今市あたりの熟女はどんなものなのか興味があるところだが、こんな時間に営業しているわけがない。赤いハイヒールに網タイツの悩殺かねぇ。こんな入り口の里山も珍しい。
(いきなりの急登だったが、これでは緩く見える)

(最初のツツジ。群生はしていない。ところどころ)

(茶臼山への尾根)

(アップで。ツツジの咲きが少ないから、ついこだわってしまう)

(茶臼山山頂)

どんよりしているが、何とか天気は持ちそうだ。駐車場の脇に「茶臼山→」の標識があった。これを辿る。いきなりの急登だった。短距離ながら、これはきつい。すぐに汗が吹き出す。アカヤシオが数株(ハイトス氏とみー猫氏のブログで、こういうのは<本>ではなく<株>単位でカウントするものだということを、恥ずかしながら最近知った。木ではないからだろうか)咲いていた。動悸が激しい中、癒される光景だ。急登は2回ほど、10分くらいで終わり、幾分なだらかになる。尾根はヤセ気味。右側が檜の植林で、左は雑木になっている。台地状の小ピークに着く。今市の街を見下ろせる。少し下ると正面にピークが見える。おそらく、あれが茶臼山だろう。登りきると、細長い尾根上に茶臼山の山名標示板が置かれていた。20分程度で着いたが、ここまでかなりきつかったのでちょっと休む。
(What ?)

(毘沙門山)

腰を上げて北に向かう。石垣組みがあった。何のためのものなのか、皆目分からない。この先にも、トーチカのようなものがあったが、これはいったい何なのだろう。今、使われていないことだけは確かなようだ。ところどころにツツジが咲いていて気分もいいが、群生がないのが残念。それぞれ離れて、勝手に咲いている。この尾根、展望はよろしくなく、樹間からの垣間見程度だが、正面に電波塔のあるピーク、左寄りに毘沙門山らしき姿が確認できる。毘沙門山のピークの中央が、先割れスプーンのように窪んで見えるのは気のせいだろうか。
(電波塔ピークで)

細い電柱のようなものが続く。おそらくは電波塔がらみのものだろう。「NTT 朝日テレビ引込」のプレートが付いている。右に電波塔が見えてき、その前には「毘沙門山 茶臼山」の標識が置かれている。東側に下る道があった。地形図の実線路だろう。ちょっと寄り道して電波塔。施設には、「今市テレビ中継放送局」と記されていた。しばらく休む。もう、汗が頭から垂れてくる。メガネにも汗のしずく。持参の手拭いはしぼれるほどになり、ザックからタオルを出そうとしたら見つからない。忘れてしまったようだ。シャツで拭ったらレンズが曇ってしまった。汗もさることながら、ここまでクモの巣をやたらと払った。駐車場に車が1台あったから、先行者がいるのかと思ったが、クモの巣を払うということは、先にだれも歩いていないようだ。
(一気に下る)

(岩場の尾根)

(またツツジ)

(ここは左に巻く)

標識に戻り、指示にしたがって毘沙門山方面に向かう。電波塔ピークのトラバースになっている。周囲は杉の植林帯。そして尾根に出る。振り返ると電波塔。何ということはない。遠回りしただけのこと。電波塔からそのまま下れた。先の小ピークから左に折れて下る。毘沙門山は、その片りんがちらっと見え、全容が見えない。この辺はツツジが他に比べて多い所だ。ぐんぐん下がって登り返し。岩場になる。やさしい岩場だ。尖った岩はない。と思ったら、やがてザレた感じの岩場になった。急でここは厳しいなと思っていたら、左側にトラバースする巻き道がある。登り切れば山頂か。まだ先。東側の町並みを見ながら行くと、毘沙門山の山頂に着いた。
(毘沙門山山頂)

(反対側にはこんなのが)

山頂には大きな反射板が設置されていた。一気に興ざめした。山頂が窪んで見えたのはこのためか。反射板越しに茶臼山が見える。三角点と山名板があった。それ以外、石仏どころか、石祠も何もない。毘沙門という山名はどこからきたのだろうか。毘沙門山は、宗教色のない普通の里山だった。あるいはと予想はしていたから落胆はない。しばらく休む。8時の時報が東側から聞こえてくる。エーデルワイスを流している。サウンド・オブ・ミュージックか。あの映画は何度観たことか。それでも足りずにビデオまで買った。東側の展望のみ開けている。霞んでいて、どれが何山なのやら。長居は無用のようだ。北側に下る。
(日光連山がぼんやりと)

(下から登った場合は「降り口から登りました」となるのだろうか)

少し下ると、北西方面に日光連山がぼんやりと見えた。周囲の低い山には、ツツジとサクラが混在して咲いている気配。さらに下るとツツジは消えた。ヤセ尾根を経由して542mピーク。そして分岐。直進は「大桑」、左は「降り口」とあった。ここは「降り口」でいいのだろう。植林の中を下り、車道に出た。入口には、「このコースはみんなのものです……」の看板はあったが、毘沙門山の標識は見あたらない。ここまで、休憩込みで1時間50分くらいかかった。昭文社マップを広げて驚いた。コースタイムは1時間30分となっている。どんな健脚が歩いたのだろう。
(県道に出る)

(神社)

(上から見下ろすと鳥居のトンネル)

(県道から毘沙門山を見上げる)

(そして電波塔ピーク)

(こちらは茶臼山)

(サクラも満開だった)

意外に通行量の多い県道だ。すぐに斎場がある。「日光聖苑」とあったが、煙突がないので、何の施設かしばらく分からなかった。ふだん注意して見ていないが、今風の斎場はそういうものなのだろうか。その先に「越路稲荷大明神」なる神社があった。随分と高いところにある。上がってみた。小さなお稲荷さんだ。帰りに石段を数えたら150段あった。しばらく行くと、道端に安永年間の石碑。「寒念佛橋供養塔」と刻されている。のどかな風景が広がっている。この辺は今、サクラが満開だ。さて、この先、ずっと県道を歩くのもためらわれ、地形図を広げて歩いた。しかし、実線が消えていたり、水路があったりと、地形図通りにはいかない。住宅街の歩きも加わり、一種の迷路歩きで国道に出、駐車場に辿り着いた。予定では、毘沙門山からの帰路に愛宕山に寄ってみようとも考えていたが、地形図上のように直線では行けない。第一、愛宕山そのものが見えない。この案はあっさりと放棄した。
まだ9時半だ。ハシゴ歩きは十分に可能な時間だ。そのための候補の山地図も持って来てはいた。だが、天気同様に気分がどうも冴えない。そのまま帰るとしよう。途中で気が変わった場合のことを想定し、高速ではなく一般道を足尾に向かう。その気になったら、象山にでも寄ってみよう。だが、気分はそのままに、足尾の満開ザクラを窓から眺めながら素通りした。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図メッシュ(標高)を使用した」(承認番号 平23情使、 第832号)
<駐車場(6:40)……茶臼山(7:00)……電波塔ピーク(7:23)……毘沙門山(7:54~8:07)……車道(8:27)……駐車場(9:23)>
「毘沙門山」という、密教・修験道的で、一筋縄ではいかないイメージを抱かせる山名に惹かれていた。弘法大師や勝道上人にちなんだ遺物とまではいかなくとも、日光外山のように、山頂に石仏、石祠がいくつか置かれ、あるいは、見捨てられながらも、登山道に点在しているかもしれない。大分以前から訪ねることを楽しみにしていた。根拠もなく己が勝手に、山の名前から抱いたイメージをふくらませた。だが、歩くに際して、いろいろとネット記事を調べると、宗教的な匂いはプンともしない。実際、どういった山なのだろうか。だまされたらそれでいい。とにかく、歩いてみることにした。
(ハイキングコースへはここを左に入る。帰りに標識を確認した)

(ここを通って突きあたりに駐車場がある)

せっかくだから、茶臼山経由がいいだろう。毘沙門山からの帰りは車道歩きにならざるを得ないが、それもまた仕方がない。同じコースを戻るよりはいい。東北道の栃木を過ぎてから雨がぱらついてきた。短時間の歩きだし、場合によっては傘か。今市インターで下り、国道121号線を北に向かう。茶臼山を特定できるのに、駐車場が分かりづらかった。標識があるようだが見落とした。ここは中央分離帯がある。大分先の信号でUターン。そして、またUターン。後続車がないのでトロトロと確認しながら走ったが、やはり標識は見つけられず、適当に路地に左折したら、駐車場に着いた。国道の入口には「ニュー京→」「熟女パブ赤い靴→」の看板があった。駐車場の隣には道を挟んで熟女パブがある。今市あたりの熟女はどんなものなのか興味があるところだが、こんな時間に営業しているわけがない。赤いハイヒールに網タイツの悩殺かねぇ。こんな入り口の里山も珍しい。
(いきなりの急登だったが、これでは緩く見える)

(最初のツツジ。群生はしていない。ところどころ)

(茶臼山への尾根)

(アップで。ツツジの咲きが少ないから、ついこだわってしまう)

(茶臼山山頂)

どんよりしているが、何とか天気は持ちそうだ。駐車場の脇に「茶臼山→」の標識があった。これを辿る。いきなりの急登だった。短距離ながら、これはきつい。すぐに汗が吹き出す。アカヤシオが数株(ハイトス氏とみー猫氏のブログで、こういうのは<本>ではなく<株>単位でカウントするものだということを、恥ずかしながら最近知った。木ではないからだろうか)咲いていた。動悸が激しい中、癒される光景だ。急登は2回ほど、10分くらいで終わり、幾分なだらかになる。尾根はヤセ気味。右側が檜の植林で、左は雑木になっている。台地状の小ピークに着く。今市の街を見下ろせる。少し下ると正面にピークが見える。おそらく、あれが茶臼山だろう。登りきると、細長い尾根上に茶臼山の山名標示板が置かれていた。20分程度で着いたが、ここまでかなりきつかったのでちょっと休む。
(What ?)

(毘沙門山)

腰を上げて北に向かう。石垣組みがあった。何のためのものなのか、皆目分からない。この先にも、トーチカのようなものがあったが、これはいったい何なのだろう。今、使われていないことだけは確かなようだ。ところどころにツツジが咲いていて気分もいいが、群生がないのが残念。それぞれ離れて、勝手に咲いている。この尾根、展望はよろしくなく、樹間からの垣間見程度だが、正面に電波塔のあるピーク、左寄りに毘沙門山らしき姿が確認できる。毘沙門山のピークの中央が、先割れスプーンのように窪んで見えるのは気のせいだろうか。
(電波塔ピークで)

細い電柱のようなものが続く。おそらくは電波塔がらみのものだろう。「NTT 朝日テレビ引込」のプレートが付いている。右に電波塔が見えてき、その前には「毘沙門山 茶臼山」の標識が置かれている。東側に下る道があった。地形図の実線路だろう。ちょっと寄り道して電波塔。施設には、「今市テレビ中継放送局」と記されていた。しばらく休む。もう、汗が頭から垂れてくる。メガネにも汗のしずく。持参の手拭いはしぼれるほどになり、ザックからタオルを出そうとしたら見つからない。忘れてしまったようだ。シャツで拭ったらレンズが曇ってしまった。汗もさることながら、ここまでクモの巣をやたらと払った。駐車場に車が1台あったから、先行者がいるのかと思ったが、クモの巣を払うということは、先にだれも歩いていないようだ。
(一気に下る)

(岩場の尾根)

(またツツジ)

(ここは左に巻く)

標識に戻り、指示にしたがって毘沙門山方面に向かう。電波塔ピークのトラバースになっている。周囲は杉の植林帯。そして尾根に出る。振り返ると電波塔。何ということはない。遠回りしただけのこと。電波塔からそのまま下れた。先の小ピークから左に折れて下る。毘沙門山は、その片りんがちらっと見え、全容が見えない。この辺はツツジが他に比べて多い所だ。ぐんぐん下がって登り返し。岩場になる。やさしい岩場だ。尖った岩はない。と思ったら、やがてザレた感じの岩場になった。急でここは厳しいなと思っていたら、左側にトラバースする巻き道がある。登り切れば山頂か。まだ先。東側の町並みを見ながら行くと、毘沙門山の山頂に着いた。
(毘沙門山山頂)

(反対側にはこんなのが)

山頂には大きな反射板が設置されていた。一気に興ざめした。山頂が窪んで見えたのはこのためか。反射板越しに茶臼山が見える。三角点と山名板があった。それ以外、石仏どころか、石祠も何もない。毘沙門という山名はどこからきたのだろうか。毘沙門山は、宗教色のない普通の里山だった。あるいはと予想はしていたから落胆はない。しばらく休む。8時の時報が東側から聞こえてくる。エーデルワイスを流している。サウンド・オブ・ミュージックか。あの映画は何度観たことか。それでも足りずにビデオまで買った。東側の展望のみ開けている。霞んでいて、どれが何山なのやら。長居は無用のようだ。北側に下る。
(日光連山がぼんやりと)

(下から登った場合は「降り口から登りました」となるのだろうか)

少し下ると、北西方面に日光連山がぼんやりと見えた。周囲の低い山には、ツツジとサクラが混在して咲いている気配。さらに下るとツツジは消えた。ヤセ尾根を経由して542mピーク。そして分岐。直進は「大桑」、左は「降り口」とあった。ここは「降り口」でいいのだろう。植林の中を下り、車道に出た。入口には、「このコースはみんなのものです……」の看板はあったが、毘沙門山の標識は見あたらない。ここまで、休憩込みで1時間50分くらいかかった。昭文社マップを広げて驚いた。コースタイムは1時間30分となっている。どんな健脚が歩いたのだろう。
(県道に出る)

(神社)

(上から見下ろすと鳥居のトンネル)

(県道から毘沙門山を見上げる)

(そして電波塔ピーク)

(こちらは茶臼山)

(サクラも満開だった)

意外に通行量の多い県道だ。すぐに斎場がある。「日光聖苑」とあったが、煙突がないので、何の施設かしばらく分からなかった。ふだん注意して見ていないが、今風の斎場はそういうものなのだろうか。その先に「越路稲荷大明神」なる神社があった。随分と高いところにある。上がってみた。小さなお稲荷さんだ。帰りに石段を数えたら150段あった。しばらく行くと、道端に安永年間の石碑。「寒念佛橋供養塔」と刻されている。のどかな風景が広がっている。この辺は今、サクラが満開だ。さて、この先、ずっと県道を歩くのもためらわれ、地形図を広げて歩いた。しかし、実線が消えていたり、水路があったりと、地形図通りにはいかない。住宅街の歩きも加わり、一種の迷路歩きで国道に出、駐車場に辿り着いた。予定では、毘沙門山からの帰路に愛宕山に寄ってみようとも考えていたが、地形図上のように直線では行けない。第一、愛宕山そのものが見えない。この案はあっさりと放棄した。
まだ9時半だ。ハシゴ歩きは十分に可能な時間だ。そのための候補の山地図も持って来てはいた。だが、天気同様に気分がどうも冴えない。そのまま帰るとしよう。途中で気が変わった場合のことを想定し、高速ではなく一般道を足尾に向かう。その気になったら、象山にでも寄ってみよう。だが、気分はそのままに、足尾の満開ザクラを窓から眺めながら素通りした。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図メッシュ(標高)を使用した」(承認番号 平23情使、 第832号)
ツツジが多いといっても、写真は10枚ほど撮りました。つまり、10株くらいしかなかったということですよ。
やはり、愛宕山も含めて、あの界隈の山はそんなものですか。行く時期を間違ったようですね。知っていれば、メインにせず、サブで済ませたのですがね。人様にも、お薦めしたい山の上位にはなり得ませんね。
まっ、静かでのんびりした歩きを楽しめましたので良しとしましょう。
自分は以前に愛宕山と小倉山、外山と併せて低山巡り(ノラさんの言われる7山?)の候補でしたがいまだ実現には至っておりません。
こういう低山巡りも結構好きなんです。
ところで近いうちによろしければ象山を案内してくださませんか?。
足尾では出川岩峰群の鉱山神社北方の1029m峰と象山が宿題になっています。
確かに「もったいなかった」と思っております。ハシゴの行き先は、ノラさんのコメントではありませんが、大笹山か鶏でした。いずれまたです。
さて、ハイトスさんの宿題、象山を案内をと言われても、途中で敗退していますので、むしろ、1029mともに、ハイトスルートお任せでいかがでしょうか。おKさんのご都合がつき次第お知らせください。ということになりますですかね。