フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

のだめのべとしち

2006-11-16 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
実は、今テレビ放映されているのだめカンタービレが面白くて仕方ない。
マンガがアニメやドラマ化されると原作とのイメージの違いがどうとか言われることが多いが、これに関しては私的には違和感がなくてgood。

ここでただ一つやめてほしいのは、主題曲であるベト7。
(ベートーベンの交響曲第7番)
ドラマの最初の方でかかる、あの楽しげな律儀で大騒ぎ調の曲である。


私が昔別のアマオケにいるころ、多聞に漏れず、管楽器メンバーの意見として派手な曲をやりたい。しかし、弦楽器が弱い。

そこで新しいコンマスが、まずは古典をしっかりやって、弦楽器をしっかりと鍛えた方がいい。という。
そのためにはこのベト7が最適である。とのこと。

ベト7、別名でリズムシンフォニーともいわれるらしく、とにかくひたすらあの調子でリズム、というかビートを刻み続ける。

弱い力でよい。指で額をトントントントントントントン・・・と同じ調子でたたき続けてみてほしい。最初はなんでもないが、そのうち痛くて仕方なくなる。このベト7は、「痛い」ではすまされず、出血し、頭が割れてもまだまだたたき続けなければならない・・・そんな曲である。しかもフルートには大敵の、ミー、がいやーな場面(かっこいいともいう)でいやーな感じ(目立つとも言う)で使われる。
体力もそうだけど、必要な気力がハンパではない。あの曲想に自分の精神状態を曲の最後まで合わせ続けるのは筆舌しがたいほど大層に難儀である。

この極めていやーな曲を、脳天気な調子で使うドラマがなんとも・・・・・面白いねぇ。


ドラマはじめのベト7は嫌だけど、エンディングのコラージュ(というのか?)は良くできてるなぁ。その時の曲(ガーシュイン)は吹奏楽でやったけど、特に悪い思い出はないので特に問題ないから安心して見ていられる。今日も楽しいドラマをありがとう。