Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

メトが125歳になった日

2008-10-22 | お知らせ・その他
今シーズン予定されている125周年記念ガラには、NY在住の方、日本在住の方を含め、
このブログを読んでくださっている方もたくさんいらっしゃるようで嬉しい限りです。

その125周年、ガラは2009年3月15日に催されますが、
実は、本当に本当のメトの誕生日は、10月22日。
ちょうど125年前の今日、1883年10月22日に、グノーの『ファウスト』を杮落としとして、
メトロポリタン・オペラが開場したのでした。

現在のリンカーン・センターに場所が移転する前までは、ブロードウェイの39丁目がメトの所在地で、
ブロードウェイにあった頃は、このような雰囲気だったようです。
(手前の大きな建物がメト。)



この記事のメインの写真(一番最初の写真)は、1937年11月28日にその旧メトで行われた、
ジョセフ・ホフマンというピアニストのコンサートの写真ですが、旧メトが、
”golden horse shoe (黄金の蹄鉄)”というあだ名で呼ばれていたのもなるほどな、
と思わされる内装です。

旧メトのボックスオフィスのまわりには下の写真のように、歌手たちの写真が
びっしりと飾られていたそうですが、



今シーズンは125周年を祝う意味もこめ、この雰囲気を現メトの地階にある
ファウンダーズ・ホールに再現。
壁にびっしりとはめこまれた写真は壮観です。
『ドン・ジョヴァンニ』のインターミッションで、歌手の名前当てごっこを始めたら、
止まらなくなって、次の幕が始まるのも忘れそうになりました。
ユニークなのは、新旧の歌手、演出家、指揮者、歴代の総支配人が、何の規則性もなく、
完全にアットランダムにならんでいるように見えること。
どなたか、規則性に気付かれた方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。
ちなみに、ゲルプ氏の写真もさりげなく混じっていますので、
(それも割と目に留まりやすい場所に、、、意外と目立ちたがり?)
次にメトにいらっしゃる際に、探されてみても楽しいかもしれません。
ちなみにメトのサイトから、写真に撮影されている人物の名前(なんと800以上!)
のリストがダウンロードできます。




こんなメトの大切な日を、オペラハウスで祝わず、
自宅でSirius鑑賞(演目はまたしても『ルチア』)とは悲し過ぎますが、
”125歳の誕生日おめでとう、メト!!”と叫んで、
代わりに私が家にあるケーキを食べておきました。、、あれ?

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