Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

チケット騒動

2007-08-25 | お知らせ・その他
5月にメトのシーズンが終わって、プロフィールにもあるとおり、
生きる気力を激しく失い、そろそろ呼吸が止まるころ?と思われたこの8月の下旬。
そんな半死状態に陥っていてはいけない!と目を覚まされる事件が発覚しました。

去年までは個別のパフォーマンス毎に(しかも割りと直前に。。)チケットのオーダーをかけていたのですが、
今年は以前にもお話したとおり、サブスクリプション・シリーズをオーダーして、
個別のチケットを一般のセールスに出る前に大量に大人買い。
それも、大きいものは10ほどのパフォーマンスが入ったものから、
小さいものは一公演のみ、と大小とりまぜたいろいろなオーダーを6つくらいにわけてウェブにて入れました。
ふー、これで全部手配は済んだし、あとはチケットをピックアップするのみ!と余裕をかましていると、
確か全部のチケットに関して、ボックス・オフィスでの引き取りを選択したにも関わらず、
7月になぜだかシーズン初日のルチアの公演のチケットが郵送されてきた。
??とは思ったのだけど、まあ、初日だから特別かな?と深く考えずにいたこの8月の下旬。
6つのオーダーのうちの2つがまたしても郵送されてきた。
片方はそれこそ合計十万円近いものなのに、普通郵便で。。。
それも、”アメリカの”普通郵便で!!
カーネギー・ホールなんかはちゃんとチケットを配達記録郵便で送ってくれるのに!

だいたい、普段から、うち一帯の配達を担当している郵便局と配達員に不信感満々の私。
今までにも、配達されるべきものが配達されなかったり、
同じ建物に住む日本人の人の郵便物やら、明らかに他の部屋の人への郵便物がまぎれこんでいたり。
どういう配達してんだ!と怒鳴り込みたい衝動にかられていたのです。
なので、チケット購入時にあえてボックス・オフィスでお取り置きを選んだというのに、
それを無視して郵送されたんじゃ意味ない!

さっそくメトに電話。
事情を話して、まだチケットの届いていないオーダー分については郵送なのか、
ボックスで取り置きなのかを確認。
すると、全部取り置きになっているはずなので、なぜ郵送されてしまったのかわからないが、
おそらくサブスクリプション・シリーズも含め、郵送されたと思う、それも8月の3日頃に。
はー??!!!もう3週間経ってるんですけど!!!
しかも、先日クレジットカードのステートメントを見ていて、
メトからお金が入ってきているように見える動きがあったので、
あれは何ですか?と聞くと、
”なんだか、連隊の娘は席が押さえられなかったので、返金させていただいたようです。。”
なにーーーー!!!!??しかも、連絡もひとつもなかったうえに、
すでに一般のチケットセールスが始まってしまっている今、
せっかく少しでもいい席を、と思って事前購入しているのにまたしても意味なし。。

チケットが紛失してしまったとなったら、どうしてくれるんですか!?と、
興奮気味の私に、チケットは何度でも再印刷できるうえ、
そのたびにシリアル・ナンバーが振られるので、仮に盗んだ人が現れたとしても、
ちゃんとあなたに席が与えられるから大丈夫、と説明され、
とりあえず、今週末まで郵便を待ってみてください、と言われる。
何度でも言うようだが、もう三週間もたっているのに。
納得できないまま電話を切る。

しかしこのままでは気持ちが収まらないので、
怒った勢いで、うちの配達担当の郵便局に電話。
”一番えらい人をだしてください。”といきなり局長指名。
出てきた人に一気に今までに溜まっていた文句を爆発させる。
配達間違い等については、担当者に注意を促しておきます、とのこと。
ただし、チケットが紛失した件に関しては、mail theft(郵便泥棒)担当の機関が別にあるので、
そこに連絡してほしい、と電話番号を渡される。

こうなったらとことん最後まで!と、その番号に電話すると、
出てきた方が”それはお気の毒に。。と親切に応対してくださる。
”ところで盗まれたとお考えになられているチケットの総額は?”と尋ねられたので、
”数千ドル(数十万円)です。”と応えると、
しばらく間があって、
”郵便の扱いは?”
”普通郵便です。”と言うと、あきれた、という調子で、
”数千ドルのものを普通郵便??!!”といわれたので、
”でしょ?私も馬鹿かと思いました。でもそれはまた別の問題で、
それに関してはこれから送り主と話し合います。”と言っておきました。
では、最後にこれからの質問にはすべてyesかnoで答えてください、と儀式のようにあらたまって言われたので、ちょっとどきどき。
”あなたは郵便物が盗難にあったと思いますか?”
・・・だから電話してんでしょうが。”yes".
”あなたはその盗難にかんしてUSPS(アメリカの郵便システム)の職員が関係しているかも知れないと思いますか?”
ひゃっ!いきなり直球ど真ん中な質問!
いや、故意じゃないかもしれないし、単なる誤配送かもしれないけど。。
などいろいろな枕詞が浮かんだが、
そういえば、yesかnoでしか答えられないんだった。。
ええい、いいや!”yes"。(”かもしれない”だし。。)
”ありがとうございます。ではこれから確認番号をお渡しします。
調査のうえ、近日中にこちらからお電話させていただきます。”
と言われ、会話は終了。

考えれば考えるほどに、今回のチケットのプロセシングには問題があるので、
あらためて、メトのウェブサイトから、カスタマー・サービスにあてて、
クレームを出す。

①そもそもボックス・オフィスで取り置きのものがなぜ一部だけ郵送されたりしたのか。
②”連隊の娘”の場合、なぜオーダーが受け付けられなかったことがわかった時点ですぐに連絡がなかったのか(というか、なんで受け付けられる以上の席数分をオーダー・コンファメーション上、受け付けられたような記載をしたのか)
③郵送するとしても、こんな高価なものを、なぜ普通郵便で送るのか。

翌日、当然のことながらカスタマー・サービスから連絡がないので、
しびれを切らしてこちらから電話。
チケット・サービスのグループのマネージャーと思われる女性がなかなかきびきびした態度で応対してくださいました。

まず、郵送されたことに関しては完全にメトの手違いで、申し訳ない、
ただ、今となってはどれが誤って郵送されたのかどれがまだボックス・オフィスにあるのか、ということを
はっきり答えるのは時間をもらわない限り、難しい。
私が、最初に話した女性は全部郵送されたと言っていたが?と聞くと、
”いや、彼女があなたにお渡しした日にちはあくまで郵送予定日であって、
実際に郵送された日にちではない。彼女の勘違いです。
できればボックス・オフィスに出向いてもらって、あるものは全てピックアップし、
残りは再印刷するなり対応を考えたい”とのこと。

よろしいですとも。会社の帰り、早速ボックスオフィスに出向く。
”サブスクリプション・シリーズはここにありますね”と、
大きい封筒を持ってお兄さんが現れた。これで、受け取っていない分の半分ほどは解決したことになったので安心。
しかし、残る大きいオーダー一つと小さいオーダー一つに関しては、
ボックスオフィスにないので、”多分郵送されたのでしょう”・・・
まじですか。
とりあえず、9/1まで待ってみることに。

と、その翌日、郵便で来ました!大きいオーダー分のチケット。
これで、残るは1公演のチケット分のみ。
しかし、大きいオーダー分のチケットを確認してみると、
”あれ?椿姫がない。。”
確かにオーダーのレシートには椿姫が入っているのに、配送されたチケットと送り状では完全にシカトされてます。。
きーーーーーっ!一体、何度電話すればいいわけ?

早速メトに電話。ぬぼーっとしたおじさんが、”なんでかわからないけど、
チケットとれてないね。今からとろうか?”
まったく悪びれてないよ、この人。。
しかし、この椿姫、ルネ・フレミングが歌うこともあってか、
”君の希望の日の、グランド・ティアはソールド・アウト。”
だから、言ってんですよ、取れなかった席は早く教えてほしいって!
他の日程も、一日を除いてすべて希望の席種はソールド・アウト。
結局、不本意なウィークデイの日になってしまいました。

さて、今シーズンのメト、チケットがものすごく良く売れているらしいです。
その後、カスタマー・サービスのお兄さんからもきちんと折り返しお電話で連絡を頂き、
”いやー、今シーズンは前売りがものすごくて、気が狂ったような事態になってまして。。”
と、謝られたが、
どんなに売れても、ちゃんとさばきましょうよ!
っていうか、逆にさばけないようなチケットの売り方は再考の必要あり!

しかし、よく考えてみると、これで、郵便局による誤配は一度もなかったことになります。
すべてメトの誤った情報提供と私のせっかちな性格のせい。。
なのに、mail thieves 扱いされた、郵便局員の方々、すみません。
早速電話して、解決したと謝っておきます。

(写真は一般チケット発売初日、オペラハウス前に並ぶ人たちの列。)

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4 コメント

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う~~ん(-"-) (娑羅)
2007-08-27 13:16:26
それは大変でしたね・・・。
NYに住んでる人から、「今シーズンからチケットの販売方法が変わったから、ちょっとドキドキ。」とは聞いていたのですが。
(彼女はいつも、一般発売日に直接買っている)

私の知人も、サブスクライバーになっているのですが、チケットのことで、何度も日本からMETに電話をかけてるようです。
代金は引き落とされてるけど、チケットが取れてるかどうかわからない・・とか、席の位置を希望したのに、全然違うところになっていたり・・とか、いろいろ問題があったみたい。

昨年末、私もMETに初めて行って、とても楽しかったので、また行ってみたいなぁ~。
返信する
ぜひいらっしゃってください! (Madokakip)
2007-08-27 13:38:30
娑羅さん、

こんにちは!
そうなんですよ。新しいチケット販売方法が仇になったようです。
多分、直接に買うのが一番安全だと思いました。
来年は、このウェブに頼る方法を再考するか、
してもフォローをきちんとしないと駄目だな、と思いました。
少なくとも、メトの人には、問題が多かった、ということは知っておいてほしいと思ったので、
オペラファンの粘着気質を発揮して、
しつこく攻めたてた次第です。
特に海外から購入されている方は、
気安くボックス・オフィスに行って確かめることもできないわけですから、
席種が変わったり、取れなかったときは連絡することも含め、
もうすこしきちんとプロセスしてほしいな、と思いますよね。
そんな混乱のMETですが、ぜひ、またいらしてくださいね!!いらっしゃる際には、インターミッションか何かでお会いできるといいなと思います
返信する
やはり炸裂しているわね、、、。 (yol)
2007-08-27 21:37:32
まぁずいぶんおとなしいわ、オペラの季節が終って死亡していらっしゃるのね、と思いきや、やはりそんな静かであるはずがなかったわね。
チケットの件は別メールでもお伺いしていましたがまさかここまで凄かったとは!F夫さんのチケットは大丈夫だったのかしら?

それにしてもメトの対応ってひどい~。私のオーダーを放ったらかしにしていたHMVに怒った位なんかまだ全然マシ中のマシ。

楽しみにしている舞台のチケットをこんな風に扱われたら私も黙っちゃいないわね!!!

しかし相手が何ジンであれツメるときはツメる、という一緒に仕事していた時から一貫して変わらぬ姿勢には拍手。お見事ざんす。

いやはや、郵便局の方とのやり取りを想像すると、かつてあなたが炸裂していた相手、オレンジのぴったりポロシャツを着てM子さんに「男優」と言わせしめたITのヘッドとのやり取りが思い出されてなりません。

異国の地でも頑張って~



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オペラファンの気質じゃなく、自分の気質だって。 (Madokakip)
2007-08-27 22:51:21
yol嬢、

やだ、思い出しちゃったわ。
男優Cとの戦いの数々。一度なんか、口論があまりに白熱して、
”あんたみたいなタイプの男は絶対結婚相手に選ばないんだから!”
と、言い捨てて電話を切ったこともあったけれど、
Cからしたら、は?って感じよね。
仕事には一切関係ないし、
だいたい、自分はすでに既婚だし、未婚だったとてても、
お前なんかこちらから願いさげなんだよ!と思っていたに違いない。
それなのに、今はロンドン勤務の彼、
出張でNYに来るときは連絡もくれて、いろいろ気遣ってくれるうえに、
昔話に花が咲いたりするわ。
もちろん上の話は一切触れられないけど。

そう、F夫さん、もし奥さんがこちらに残っていらっしゃるなら、
確認された方がいいと思うわ、とお伝えください。

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