Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

LUCIA DI LAMMERMOOR (Sat Mtn, Feb 7, 2009)

2009-02-07 | メトロポリタン・オペラ
注:この公演はライブ・イン・HD(ライブ・ビューイング)の収録日の公演です。
ライブ・イン・HDを鑑賞される予定の方は、読みすすめられる際、その点をご了承ください。


29日の公演を”糞”呼ばわりした記事に、読者の皆様においては
ライブ・イン・HDの『ルチア』はどんなことになってしまうのか?と、思われたに違いありません。
何より、私がそう思っていました。

29日の公演は予定されていたシリウスによる放送が2/3に延期になってしまったため、
証拠物件として聴いて頂く音源もなく、最初は、どうせ、Madokakipが誇張してものを言っているのだろう、と、
思われたに違いありません。
しかし、ありがたいことに、当ブログの読者の方からの通報により、
26日(Bキャスト初日)の公演をファンが隠し録りしたと思われる音源が
You Tubeにあがっていることがわかり(URLは、29日の公演のコメントの中にあります。
ちなみに、こちらの記事で書いた、ヴィラゾンが一瞬声を失くした瞬間も
この音源に含まれています。)、
これを聴いてくださった方なら、私の言葉が決して誇張でもなんでもないということが
おわかりいただけると思います。
ネトレプコに関して言うと、26日の出来と29日の出来はほとんど同じか、
もしくは29日の方が若干悪いくらいでしょうか。
オペラハウスでは、無性に腹がたって、頭から湯気を出していた私ですが、
こうして録音したものを聴くと、つい笑ってしまうという、それほどのひどい出来です。

それから5日が経過し、2月3日。
結局、降板したヴィラゾンに代わって、フィリアノーティが代役で立ったこの日の公演。
シリウスで固唾を呑んで聴きましたが、ほんの少しネトレプコの歌が、
それまでよりはましになったような気がしました。
フィリアノーティが入ったことにより、前二回の澱んだ空気とは打ってかわって、
舞台に緊張感が出てきたことも大きいでしょう。
そのシリウスの記事に、その日の演奏から短い抜粋の音源を掲載しましたが、
良くなったとは言っても、やっぱり狂乱の場は問題が多く、ライブ・イン・HDは
恐ろしい出来になるであろう、と、私も覚悟を決めたというものです。

結局、エドガルド役のヴィラゾンはHDの日までに復調ならず、今日2/7の代役はベチャーラ。
今シーズンの『ルチア』のAキャストでダムローを相手に同役を歌っているし、
演出にも精通しているとはいえ、現在はメトで『エフゲニ・オネーギン』のレンスキー役で出演中の身、
しかも、『ルチア』に関しては、Aキャスト以来、何ヶ月も経ってから、
いきなり、それもたった一度だけ歌うのですから、これはこれで大変です。

あのネトレプコの歌だから、どうせミラクルな公演にはならない、と勝手に決め付けていたこともあり、
すっかりリラックス・モードでいたところに、いきなり事件が発生です。
序奏の部分の後、曲調が明るくなって、ノルマンノやらがわらわらと舞台に登場し、
弦の音に続いて、トランペットがぱっぱらぱっぱら、、と入って、、と思ったら、
あれ?音がない!!
トランペット、一フレーズをまるまるシカト!!
ちょっと!どういうこと!?居眠りしてんじゃないでしょうね!!
ほんの小さなことが公演の流れを変えることもあるというのに、
しょっぱなにこんなすかたんなミスを、しかもHDで!
座席で1人、わなわなするMadokakipなのでした。

気をとりなおして。
クウィーチェンは29日の公演では絶好調で、1人で公演をひっぱっていたような雰囲気すら
あったのですが、なぜか3日はややスランプ気味。音程にも不安定さを感じました。
今日の公演では何とかその中間地点くらいまで戻してきてましたが、
まだまだ彼のベストの歌唱ではないように感じます。
今シーズンは、『ラ・ボエーム』のマルチェッロと合わせ、
一番いいときの彼を何度か生で聴く機会に恵まれましたので、なおさらそう感じるのかもしれません。
コンディションのいい時の彼は、あの体格からは想像できないくらい深く、
一音一音が消える瞬間まで神経のこもった歌唱で、
以前にも書きましたが、一方で、熱情に流れて歌い崩さないところも好感が持てるのです。
しかし、『ラ・ボエーム』のマルチェッロでの、体に役が染み付いているような滑らかさに比べると、
この『ルチア』のエンリーコでの彼は、いつもほんの少し役との違和感(声ではなく、
役作りの)を感じる部分があるのですが、なぜでしょう?
オールバックのこの変な髪形がいけないのか、、
紋切り型の、”こわい兄貴”とでも形容したくなるような、
平面的な役作りなのが残念といえば残念です。
マルチェッロの時のように、とっつぁん坊やのような可愛いぐりぐり頭で
仕切りなおしてもいいかもしれません。

ネトレプコ、登場。
狂乱の場に比べると、こちらの一幕は、もともとやや”まし”なのですが、
今日はそれを差し引いても、歌に格段の進歩が見られます。
まず、音の輪郭がはっきりし始めたこと。
思うに、出産前の準備期間で、これくらい歌えるようにはなっていたのかもしれません。
しかし、本人もあっけらかんと明かしているとおり(この発言と、
それに伴う29日の歌唱の結果が私を怒り狂わせたわけですが)、
出産後は11月まで発声練習もしなかったという彼女。
その間に腹筋の使い方の感覚等が完全に失われてしまったように思います。
29日の彼女はどの音符もだらだらだらだら~としていて、正直な話、
どんな音を歌っているのかわからないくらいひどい箇所もたくさんありました。
音程、音の長さ、シェーディングを含む、すべての面で。
今日の歌には、そのあたりの感覚が(100%ではありませんが)戻ってきたことが感じられ、
何を歌っているのかずっとはっきりとこっちに伝わって来ましたし、
またかなりきちんと楽譜をさらってきたようで、音を端よる、勝手に作曲する(=楽譜と違う音で歌う)といった、
目に余る荒技は、なりをひそめていました。
それから、音がどうにもこうにも沈む感じで聴くに耐えなかったこれまでの回に比べると、
音の重心があがって聴こえる音の率が格段に増えました。
彼女は元々やや重めで暗い声質のために、音の重心が下がっていると、
一層誇張されて聴こえる傾向にあるので、
この点は、今後、この役を歌い続けていくならば、
注意していかなければならない点ではないかと思います。

危なっかしい箇所もあるにはあるのですが、今日の彼女には、
何としてでも崩れたくない!という気合を感じます。
今日は、サイドのボックスで、割りとはっきりとキャストの表情を見れる場所から
鑑賞しましたが、
いつもの彼女のきゃぴきゃぴキャラはどこへやら、こんなに必死になっている彼女は
見た事がないほどです。

まだある種のスケール(特に下降するとき)や細かい装飾音でもたもたするのが
一番の克服すべき課題だと思いますが、他に気になったのは、
これは公演の最後まで続いていたのですが、音を細く引き延ばす部分で、音が一瞬消える部分があること。
こよりをねじりながらも切れないように、そっと、ぴんと伸ばす感じで歌ってほしいのですが、
それが、ぷちっ!といってしまう感じとでもいいましょうか。
音の絞り方はせっかく良くなっているのに、音が切れてしまっては
緊張感が途切れて台無しです。

全幕を通し、今日はもともとオプショナルで高音を出すつもりでいた個所は、
全部チャレンジし、一、二箇所やや危なっかしく聴こえたものを除いては、
基本、全て成功させていたのはすごいことです。
約一週間前の初日には狂乱の場の最後で思いっきり音を外し、
以来、トラウマになったと思われ、今日まで最後の高音に挑戦するのを
避けてきたことを思えばなおさら。
その音まで今日は何とか決めてきたのは大した度胸だと思いますし、
他にも一音、がっちりとはまって劇場中に轟いていた高音もありました。
多分、彼女を最もベルカント・レパートリーを歌っている他のソプラノから
差異化できる点は、(もちろんコンディションが良い場合ですが)
この高音の芯の強さ、ボディの太さ、パワーにあると思います。
メト・クラスの巨大な空間で聴いてこれですから、もう少し規模の小さい劇場だと
どんな風に聴こえることか、、、と思わされます。

まだまだ克服すべき点はいろいろありますが、しかし、全体としては、
一週間で、ここまで彼女の歌が良くなるとは驚異で、一幕を終わった時点で、
私はにわかに信じられないくらいの気持ちでいたことを告白いたします。

ベチャーラ。
Aキャストで登場したときに聴いた公演にくらべると、少しトップで
音が磨り減っているように聴こえるようになり始めている部分があるように思えたのが、
気になるといえば気になりましたが、
(ちょっとスケジュールが忙しすぎるんでしょうか?声は大事に!!)
彼の持ち味は、何があっても客を説得させてしまう強引さにあるような気がします。
フレージングなんかは、2/3に代役を務めたフィリアノーティの方が上手いのですが、
ベチャーラの歌唱には”勢い”とでも名づけるしかないようなものがあって、
多少の歌の欠点やミスを乗り越え、客をねじ伏せてしまう力があります。
歌が堂々としている、と言ってもいいかもしれません。
客を味方につけるのが上手い、ともいえますが、
それも歌手には必要な能力ですから、決して悪い意味ではありません。
しっかり入った時の彼の高音域は、”きらん”という言葉で形容したくなるような
独特の太陽のような輝きがあって、それも、一聴したときに観客の耳をひき、熱くさせる点かもしれません。

さすがに、たった一回の、急な代役ということで、ネトレプコとの演技に
少し固い部分があったのは仕方がないかもしれません。
Aキャストでのダムローとのコンビは、いい感じのケミストリーがあったのですが。

その一幕後のインターミッションでお茶をしていると、
アイヴィー・リーグにドイツから留学中という学生の男の子と隣り合わせになりました。
大学のある町から(ちなみに彼の学校はマンハッタンにあるコロンビア大学ではないので、
なかなかの距離を旅して観に来ていることになります。)暇を見つけては
メトに通っているというので、”次の公演は?”と聴くと、
”今日の夜のリゴレット。その次は月曜のオネーギン!”
あほだ、、、、、。
またここに一人、重度のオペラヘッドの標本を採集し、大変嬉しい気持ちになりました。

”今日のネトレプコは一週間前とは雲泥の差だから今日に来て良かったわね。”という話をすると、
”ええ!!これで?”と驚きながら、声の重心が少し低いこと、装飾音が重いこと、などを、
滔々と語る彼。
でもね、一週間前はこんなものじゃなかったんだから、本当に!!!!
しかし、ふと考えてみると、私やこのブログの読者の方は、初日からのドラマを
知るゆえに、感慨深いものがあり、盛り上がっていますが、
それなりのネトレプコの歌への期待を持って今日初めてこの公演を聴きに来た人には、
彼のような感想が多く見られたのかもしれません。

二幕。

今日のネトレプコの演技の話をここで少しすると、誰かに手を入れてもらったのか、
自分で工夫したのかはわかりませんが、オーバーな演技をトーン・ダウン。
また昨シーズンのシーズン・プレミアの
デッセイに触発された(注:その日、ネトレプコは客席で鑑賞していました。)
というか、はっきり言ってデッセイからちょろまかしたことが明らかな演技を
あれこれ29日は披露していたのに比べ、
それがすっかり整理、再考、取捨されていて、やっと、演技の面でも、
デッセイの呪縛から解き放たれた、彼女らしいルチアが形作られる最初の段階が
見え始めたかな、という気がします。
もうちょっと早くに準備をすすめていてくれたら、、と思わずにはいられません。

この二幕で段々ルチアの気がふれはじめたことを表現するため、
こめかみをがんがん握り拳で叩きながら、その場でくるくる回り始める、というのは、
29日の公演から彼女がやっていたことですが、そのまわる速さをかなり落としたことで、
芝居のフォーカスがずっと定まったように思いました。

ただし、エンリーコとの場面はもう少し工夫がいるかもしれません。
このシーンでは、少しルチアがどういう人間なのか、ということがぼけるような気がします。
デッセイは、実に気の優しそうな女性として演じていたのに対し、
ネトレプコはもう少し気の強い、現代的な女性風に演じていて、
そのこと自体は悪いことだとは思わないのですが、まわりの場面との整合性に少し欠けているように思います。

なぜ気の強そうな彼女が、兄のいいなりになって結婚するのか、とか、
エドガルドに何の事情も打ち明けようとしないで、人生のなすがままになるのか、とか。
そういったことも演技の中に出てくるといいのですが、それがないので、
ただ思いつきなキャラクター付けに見えてしまいます。

29日のヴィラゾンが声の調子さえよけれが、、と思わされるほどの熱演だった、
エドガルド、結婚式を滅茶苦茶にす!の場面は、
意外とベチャーラが大人しかったのが残念。
ここでエドガルドが燃えることで、それを受けてルチアが出すあの最後の高音が
一層光る、というものなのに。
そういえば、ネトレプコの高音がシャローに入って危なっかしかったのは、ここでした。


三幕。

ベチャーラの歌唱は明らかに三幕をターゲットとしている感じがあり、
嵐の場面あたりからエンジンがかかっていったように思います。
(彼は後日2/12に聴いた『リゴレット』でも、後に向かって登り竜してました。)

ふれるのが遅くなりましたが、地味ながらいい味を出しているのはアブドラザコフのライモンド。
パヴァロッティ追悼のヴェルディの『レクイエム』の時は、
すごく地味だと思ったのですが、つくづく役に合った持ち味というものがあるもので、
ライモンド役には今の彼くらいの地味さが合ってます。
(来シーズンは大きい役もメトでもらうようなので、段々と貫禄がついてくるのでしょうか?)
昨シーズンのレリエーは一声聴くと彼!とわかる声で、ちょっと、本人の持ち味や力の方が
役を凌駕してしまっていたように思うのですが、アブドラザコフはまさにぴったり。
付け髭や鬘も似合っていて、見た目もすごくライモンドしています。
レリエーのばりっ!とした声と対称的に、彼はまろやかな声が持ち味。
優しいライモンド、です。



狂乱の場。
問題は一幕で書いたこととほぼ同じなので、もう繰り返しません。
(今日はだいぶ持ち直していたとはいえ、この狂乱の場での下降のスケールを聴くと、
最後の音がおろそかになっているのがとてもよくわかります。
これが、”音をはしょっている”という印象につながるのです。)
下品な音延ばしも、検討すべきでしょう。
なぜそこで伸ばすのか!と、いつもつっこみたくなる一瞬です。
しかし、重ねて、崩壊寸前、というか、完全崩壊していた一週間前の
ネトレプコの歌から、これほどに持ち直すとは、誰が想像できたでしょう?

演技も、29日に比べるとだいぶよくなったと思います。
デッセイと違って、歌いながら手が止まってしまうヴェール裂きは、思い切ってあきらめて正解。
ゆっくりと裂くやり方に変えていましたが、これでいいんですよ!
また、完全にあっちの世界にいった状態で、くるくるその場で歩き回る演技付けもカット。
いい決断だと思います。
なぜなら、ネトレプコは似た動きを、ニ幕でしてしまっているので、
ここでまたそれを繰り返すと、実にしつこい感じがしてしまいます。

ただ、ナイフを手に、錯綜してエンリーコに切りかかっていくときの様子は、
まるで映画『サイコ』のようで、笑ってしまいました。
ぐさ!ぐさ!って感じで、、。
同じ動きを、同じリズムで何度も素早くやるから『サイコ』になってしまうんであって、
もう少し、動きを”はずし”て切りかかり、間に余裕を持たせれば、
印象的な場面になったかもしれないのに、残念です。

最後の高音は本人にも一瞬迷いが出たように感じましたが、
”今日は調子いいもの、行くわ!”という感じでトライしてました。
少しピッチが甘く入ったうえ(音が下がり気味)、
迷ったせいでブレスが浅くなったか、響きがシャローかつ絶叫調で、
そのために音がやや短めになってしまいましたが、
26日の完全にターゲットを逸した高音に比べたら、ずっとまともです。



ネトレプコへの拍手も多かったですが、それ以上の拍手をさらったのは、
この後を歌ったベチャーラでした。
墓場の場面からラストまで、ヴィラゾンが半音下げを希望し、
2/3に代役に入ったフィリアノーティも、
十分歌える力があると思われるのに連投(翌日に『リゴレット』のマントヴァ公を歌った)
の疲れを配慮してか、同じく半音下げで歌ったので、
今日のベチャーラがラン最後の正直!のオリジナル。
”やがてこの世に別れを告げよう Fra poco a me ricovero"での熱唱は
観客の喝采をかっさらっていました。
すでに書いたように、彼の歌は少しフォームやフレージングが乱れるところがあるのですが、
それがもともとそうあるべきであったかのような印象すら強引に与えてしまう点に、
彼の特殊さと強みがあるように思えます。

最後の舞台挨拶でも、観客が支持していたのはネトレプコよりもベチャーラ。
観客の、”今日の舞台はどうなってしまうのか、、?”という不安要素を、
見事に明るい方へ引っくり返したことへの喝采もあったと思いますが、
とにかく少なくともメトでは現在最も観客に愛されている若手~中堅テノールの一人のように感じます。

私もびっくり仰天の結末を見たこの公演。
やはり、オペラの公演というのは、実際に観る、聴くまでわからないものでした。

Anna Netrebko (Lucia)
Piotr Beczala replacing Rolando Villazon (Edgardo)
Mariusz Kwiecien (Lord Enrico Ashton)
Ildar Abdrazakov (Raimondo)
Colin Lee (Arturo)
Michaela Martens (Alisa)
Michael Myers (Normanno)
Conductor: Marco Armiliato
Production: Mary Zimmerman
Set Design: Daniel Ostling
Costume Design: Mara Blumenfeld
Lighting Design: T. J. Gerckens
Choreography: Daniel Pelzig
Grand Tier Side Box Odd Front
ON

***ドニゼッティ ランメルモールのルチア Donizetti Lucia di Lammermoor***

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32 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
娑羅さん (Madokakip)
2013-04-04 15:38:15
再上映の情報、ありがとうございます!!
ね、怒りますよね。
だって、娑羅さんが、ホロストフスキーのリゴレットだ!と思って映画館に行って、ルチーチが代わりに出てきたら、いかがされますか?
私の場合だと、カウフマンのファウストだと思ってたのに、アラーニャが出て来るとか?
いやー、そんなことになったら、何をしでかしてしまうか、自分で自分が怖い、、、。
返信する
nettiさん (Madokakip)
2013-04-04 15:37:06
はじめまして。
nettiさんのお父様も被害をこうむられましたか、、。松竹に猛省を促します!!!

>父は最近の歌手にうとくてネト子ちゃんの顔は知らなかったのですが、最初はデセイが太ったのかと思ったそうです

(笑) ネトレプコが昔どれだけ痩せていたかを思えば、ルックスについてはそうお考えになるのも的外れではないような気も致しますが、
”声も歌い方も随分変わったなあ、ナタリーは。”と思いながらお父様が銀幕を眺めていらっしゃったのかと思うと、そちらの方がおかしいです。
”あたし、あんな下手じゃないわよ!”と次回、デセイがスクリーンから飛び出してくるかもしれませんので、再上映の時はお気をつけて。

>何のお礼なのかと思われるかもしれませんが、怒りを共有できて嬉しかったようなので、そのお礼です。

こうして憤懣やるかたない思いでいらっしゃった方が他にもたくさんいらっしゃったのでは、、、。
やはり、怒りを別の方と共有できるというのはそれだけで多少の発散にもなりますよね。私からも真盛豆さんに厚くお礼を申し上げます。
そんな方の一人でも多くがこのコメント欄に辿りつかれるのを願うのみです。

>家族一同こちらのブログを楽しく読ませていただいてます

まあ、なんという嬉しいお言葉、、(涙)
家族の皆様でせひまたコメント欄に遊びにいらしてくださいませ!
返信する
bchamaさん (Madokakip)
2013-04-04 15:36:20
>デセイのつもりがネトレプコだったのは識別能力のない私でも分かります

まさか、その理由はネトレプコの方がデセイよりも若くて可愛いから、とか、そんなことではないですよね。(きらーん!)
このエロじじいーっ!!!(笑)
返信する
真盛豆さん (Madokakip)
2013-04-04 15:34:50
はじめてのコメント、ありがとうございます。
過去記事をすべて読んでくださったなんて、本当に嬉しいです。
それにしても、ルチアの再上映では大変な経験をされましたね。それはひどすぎます。私でしたら、”この場で松竹に私が電話するから電話を貸せ!”と手もつけられな

いほど暴れていたと思います。

>皆さんとても温厚で、全然違う人が出てくるからびっくりしたよ、と笑っていらっしいました。お優しい。でもいいんですかそれで!?私はよくありません!!!

Madokakipもよくありません!!
映画館からしたら、同じメト・ライブ・ビューイング、同じ『ルチア』じゃないか、ってなところかもしれませんが、
オペラファンからすれば、キャストが違うということはそれはまったくの別物ということであり、映画の世界で言えば007を観にいったのにポカホンタスを見せられた、それ位の

違いがあります。
映画ファンが007観に映画館まで行って、そこでポカホンタスが出てきたら、それは大暴動になるし、映画館はもっと真摯に対応するでしょう。
配給されて来たディスクのチェックももっと念入りに行うはずです。最初の数分廻せば歌手達の名前もきちんと出てくるんですから。

>「返金を希望される方には窓口で受け付けます」と言われましたが

私なんか、この歳になりますと、何よりも大切なのは時間です。
皆さん、時間をかけてわざわざ映画館に足を運ばれたわけでしょう?しかも上映時間はインターミッションも入れたトータルだと3時間以上ではないですか?
”金さえ返せばいいだろう”みたいな戯言、ここNYでも良く聞かされますが、私はそんな時、現在もらっているお給料を時間割にした金額に、
ロスさせられた時間をかけ合わせたものをそこに足してくれ、とつめよります。
私の時間にはそれだけの価値があるのだし、あんた達がちゃんとした仕事をしないせいで時間を無駄にしたのだから、と。

すぐに自分のせいではない、、と論理を摩り替える、これも私が最も軽蔑する手法であり、
(>配給元=松竹であれば、松竹の劇場である神戸国際松竹が何故そのような言い方をしたのか理解できません というご指摘は本当にその通りだと思います。)
ということで、真盛豆さんが苦情を出されるのもごもっとも!
とりあえず、松竹側もそれなりの対応をしたようで安心しました。
再上映のデッセイのルチアはご覧になれそうですか?今度は心安らかな環境で上映を楽しむことが出来るといいですね。

オペラ沼にずぶずぶと行かれている方がここにもいらっしゃる、ということで、このブログが少しでもそのきっかけになったとしたら本当に嬉しいです。
どうぞ、いつでも、どんな内容でも、またコメント欄に遊びにいらしてください。
返信する
Unknown (真盛豆)
2013-04-01 01:29:37
bchamaさん

遅くなってしまいましたが、お薦めありがとうございます。
連隊の娘はDVDを持っております。夢遊病はCDでしか聴いたことがありませんので、ご紹介いただきましたDVDは鑑賞リストに加えさせていただきます。

>女性はどこかで自制心が働くようですが、男性は自制心が女性ほど効きません。

そうなのでしょうか?私などはお金をかけることにおいては女性の方が自制心が働かないものだと思っておりました。
自制心・・・どちらにせよ今の私には耳の痛い言葉です。
ちょっとした珍事としてご紹介させていただくつもりだった件が、書き進めるうちに理性のたががはずれてしまったようで。
投稿後とんでもない長文になっていることに気づきお恥ずかしい限りです。辛抱強くお目通しいただいたきありがとうございます。

実入りが少ないのでつぎこめる額もたかが知れておりますが、オペラや歌舞伎は働く上で大きな糧にもなっています。
芸術につぎこんで破滅するならば、粋な人生だと思いますよ。


nettiさん

前述のとおり、とんでもない長文をお読みいただき恐縮ですが、少なくともお父様のお役にたてたようで何よりです。

私の場合は3日ほど経ってから神戸国際松竹の運営会社の方からお電話があり、今回の件が生じた原因の説明、丁寧なお詫びの言葉と、再上映の案内をいただきました。

お聞き及びのことかもしれませんが、以下が私のいただいた説明です。
・不測の事態に備えて、上映作品とは別に予備のコンテンツが松竹から劇場に送信されていた。
・今回の場合はそれが上映年度の違うルチアだった
・劇場側が確認を怠り予備のコンテンツの方をダウンロードしてしまっていた。
・一つの作品をダウンロードするには上映時間の半分ほどの時間がかかるため、本来の上映作品のデータは劇場にあったがすぐに切り替えることは不可能だった


娑羅さんからご紹介いただきましたように(ありがとうございます)、live viewing のサイト上でも再上映と払い戻しの案内がされています。これにて一件落着ということで。



返信する
再上映があるようです (娑羅)
2013-03-29 00:19:36
・・・・とんだ災難でしたね
そんな間違いをするなんて信じられません。

ところで、そのルチアですが、再上映が決まったようです。
詳しくはこちら↓で。

http://met-live.blogspot.jp/2013/03/blog-post_28.html
返信する
Unknown (netti)
2013-03-28 20:55:00
初めてコメントさせていただきます。
うちの父親も真盛豆さんと同じアンコール上映を見に行って、相当怒って帰ってきましたよ(笑)

すみません、当人にとっては笑い事じゃないでしょうけれど、うちの父の噴火ぶりとまったく同じなのでにやにやしながら読ませてもらいました(笑笑)

父は最近の歌手にうとくてネト子ちゃんの顔は知らなかったのですが、最初はデセイが太ったのかと思ったそうです。そんなわけなかろうに。

準備ができたらその日のうちにデセイのほうが見れると思って待っていたのにそのまま帰らされたと言っていましたが、そんな話になっていたんですか?そりゃ怒りますよね。楽しみにしてた方にとってはなおさらです。

払い戻しのことも言い出さずに帰ってきてしまったので、返してもらった人がいることを知るとまたまた噴火してました。

父はキーボード入力ができないので、代わりにお礼申し上げます。何のお礼なのかと思われるかもしれませんが、怒りを共有できて嬉しかったようなので、そのお礼です。

ところでその後松竹から連絡はありましたか?
小さい映画館での出来事なので、このままうやむやにされちゃいそうですよね。


私も便乗して、ご多忙のブログ主様にご挨拶させて下さい。
家族一同こちらのブログを楽しく読ませていただいてます。
またお邪魔させてもらうかもしれませんが、どうかこれからも宜しくお願いします。
返信する
デセイについて (bchama)
2013-03-26 21:19:52
>色々と参考にさせていただきながらオペラの沼へずぶずぶと沈んでおります

恐ろしい響きのある言葉ですね。バレエのジゼルとかラ・シルフィードとか妖精に魅せられた人が破滅に向かっていきますが、オペラに関して自分にも当てはまるので、女性はどこかで自制心が働くようですが、男性は自制心が女性ほど効きません。
デセイのつもりがネトレプコだったのは識別能力のない私でも分かります。デセイで自分で良いと思っているDVDはroyal operaでフローレスとデセイが出演している「連隊の娘」とmetのやはりフローレスとデセイが出演している「夢遊病の女」です。どちらも日本語の字幕がなく英語ですがフローレスも良いしデセイも良いと思います。参考にしてください。amazonで買えます。
madokakipさんからまたエロじじいと言われるかもしれませんが、一応女性には優しいつもりですが理解されないことが多いです。(笑)
返信する
デッセイのはずがネトレプコ・・・ (真盛豆)
2013-03-24 23:35:04
はじめまして。こちらのブログをきっかけにオペラの楽しみ知り、以後過去の記事もすべて拝読させていただきました。
初めてのコメントにこんな内容で誠に恐縮ですが、先日遭った怒り心頭に発する出来事についてご紹介させて下さい。

2月から関西でも初のlive in HDアンコール上映が開催されており、関西在住、かつ見逃した演目も多い私には嬉しい企画です。
2011年のデッセイがタイトルロールを演じたルチアを観に行かなかったことを後悔しておりましたので、平日の上映でしたが有給休暇を取得し、神戸国際松竹まで足を運びました。

MET館内の様子から上演2分前を告げる画像に切り替わり、そこで頭の中に???が。
1幕の衣装を身にまとっているルチアがどう見てもネトレプコ・・・。
咄嗟のことに頭がまわらず、そのまま呆然とスクリーンを見続けること2分、ネトレプコ、ベチャワ、クウィーチェンらのキャスト紹介が始まり、HDのホストとして金髪のデッセイが出てくるではありませんか。
いや、これ2009年のHDなんですけど・・・
周囲を見回しても皆さん何事もなくご覧になっているので、私が日にちか劇場でも間違えたかあるいは上映内容の変更の通知でもあったのか?でも確かにタイムテーブルのキャストにはデッセイの名前があったはず・・・と頭の中が?で埋め尽くされ、隣のご婦人に「キャスト違いますよね?」と確認させていただき、やっと確信が持てました。違うシーズンのものを間違って上映していると。

一人の方が急いで席を立たれたので、おそらく報告に行ってくださったものと思い劇場側からの説明を待っていましたが、待てど暮らせどそのまま1幕の上映が続きます。
同じ演目ですから間違えたのだろうという理由は想像がつきます。
しかしあまりにもお粗末な間違いですし、いつまでこれを見続けさせられるのか?という不満からまともに鑑賞できるはずもありません。
Si schiuda il ciel per me!と歌いながらくるくる回るネトレプコにも、私はあんたのために有給取って1時間もかけて来たんじゃないのよ!と心の中で八つ当たりをしてしまいました。アンナ嬢に非がないのはわかっているのですが・・ごめんなさい。

1幕が終わりインターミッションの時間になると、上映しているものが予定していた2011年のものではなく2009年のHDであることに対してのお詫びと、配給元から届いたフィルムが中身だけ間違っていたことが原因であること、ひとまずこのまま2009年のものの上映を続けるが、終了時刻までには2011年のものが再上映できるかなどを含めて対応を案内させてもらうこと、退席される方には返金に応じるとの説明がありました。
しかし出入口近くでマイクも使わずに、説明を求めて集まった方のみに対してのアナウンスでしたので、150席ほどの小さなスクリーンとはいえ全員には聞こえていなかったと思います。
平日の朝10時からという時間帯もあってか年配の方が多かったのですが、皆さんとても温厚で、全然違う人が出てくるからびっくりしたよ、と笑っていらっしいました。お優しい。でもいいんですかそれで!?私はよくありません!!!

2幕と3幕の間のインターミッションでもスクリーンを出たスペースで劇場の方が質問に応じていました。
その時点でもう2時間経過しているので流石に対応方法の発表があるのか伺うと、終演後に申し上げますとおっしゃいます。2幕でもあまり気持ちを切り替えて楽しめなかったので、もうどうでもいいやと諦めました。
また、一人の方が「今自分にしてくれた説明をきちんと観に来ている人全員に向かって言ってください!」、と真剣に求めているのに対して何故か澄ました態度であしらっていたことも非常に不愉快でした。

終演後、スクリーンを出たところで紙切れを渡され、もし再上演ができることになれば連絡するので、希望される方は氏名・電話番号・メールアドレスを記入してお帰りくださいと言われました。
この3時間半の間にした対応というのがこの用紙を作ることだけなのかと憤懣やる方ない気持ちでした。更に驚いたことに、返金に関して何も案内されません。
私を含めた数名で抗議したところ、渋々といった感じで「返金を希望される方には窓口で受け付けます」と言われましたが、そういう問題??
この日の観客は40名ほどだったでしょうか。既に半数以上の方が帰ってしまっていましたが全員に返金してしかるべきでしょう、と詰め寄ると「連絡先をいただいてますので・・・(再上映の件と合わせて連絡します、ということのようです)」とおっしゃいましたが、再上映がなければふんだくったままのようです。
観客の中にはキャストには特別こだわりはなく、演目や演出が同じならいい、という方や、実際2009年のものでも感動したので不満はない、という方もいらしたでしょう。
こういった寛大な方に甘えて、最後まで観た以上金を払ってもらって当然と思っていたことが許せません。
これが生の舞台でしたらキャストチェンジは仕方のないことですが、あくまで松竹側のミスで違う内容を鑑賞せざるをえなかったのです。ビタ一文払う必要はないでしょう。

お詫びの言葉はあれども、劇場側の態度には終始「配給元のミスで」という無責任さが漂っていました。
劇場側でフィルムの内容を確認していなかったことに関して上映劇場としての非をどの程度責められるものなのかわからないのですが、そもそも配給元というのは松竹のことではないのでしょうか?
その点については私もミスリードされてしまい追求できなかったのですが、配給元=松竹であれば、松竹の劇場である神戸国際松竹が何故そのような言い方をしたのか理解できません。
松竹には今回の一部始終に対する苦情と、良識ある対応を求めるメールを送っておきました。

長々と書きつらねてすみません。このようなはらわたの煮えくり返った精神状態で鑑賞したものですから、感想は控えさせていただきます。
映像でルチアの全幕を鑑賞するのは初めてだったのですが、音楽から想像していた暗鬱とした雰囲気の舞台を目にして、改めてこの演目がとても好きだと実感しました。
Madokakipさんご推奨のカラスのライブ盤はリブレット丸覚えするほど聴きました。カラスの声質に慣れるまで少し時間がかかりましたが、彼女のコロラトゥーラには中毒性がありますね。
youtubeで観たデヴィーアのルチアは演技が少し物足りなく感じられて見合わせていましたが、今回の口直しにDVDを購入してみます。
恥ずかしながら、私が一番最初に夢中になったオペラのアリアは中学生の時に観た映画「フィフスエレメント」の中で青いエイリアンが歌うil dolce suonoです。歌っていたのはインヴァ・ムラーでしたね。
後半のミキシングされたアクロバティックな箇所にも興奮したものですが、Presso la fonte~までの旋律の美しさが心に響き、サントラを買って何度も聴きました。
残念ながら当時は演劇的なものに興味がなく、全幕のオペラに開眼するまでに10年以上かかってしまいました。
再びオペラに興味を持ったきっかけは2010年のベルリンフィルジルベスターコンサートでガランチャの歌唱に魅了されたことでしたが、Madokakipさんのブログに出会っていなければこれほどはまることはなかったと思っています。
Madokakipさんをはじめ、いつもコメントを寄せてらっしゃる皆様の豊富な知識・鑑賞暦には圧倒されるばかりですが、色々と参考にさせていただきながらオペラの沼へずぶずぶと沈んでおります。
一度感謝の気持ちを申し上げたいと思っておりました。今回怒りに後押しされて筆をとりましたことをお許し下さい。

お忙しくいらっしゃるようですが、これからも素晴らしい公演に出会われますことをお祈りしてます。
お時間が許せばその感動をこちらのブログでレポートいただければとても嬉しいです。
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また戻ってくるんかい! (Madokakip)
2009-03-07 05:01:25
 ゆみゆみさん、

>普通「行かなくては・・・」なんて言って延々と歌っていると、アリャリャ~、と思いますが

ははは、一幕の最後ですね。
確かに!このメトの演出が特にそれを増長しているのかもしれないですが、
まるで新喜劇のように、行こうとしていたエドガルドが
きびすを返して帰ってくるシーンは、
”あんた、また戻ってくるんかい!”と
心で合いの手を入れてしまう一瞬です。

>この代役をべチャーラはなんて力まずに好演したのでしょう

そうなんですよね。落ち着いてましたよね、彼。
秋にメトで同じ演出の舞台に立ったとはいえ、
相手役も違えば、今回はオケとのリハもなしの1回きりの公演ですからね。
さらり、と歌ってますが、すごいことだと思います。
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最後かしら~。 (ゆみゆみ)
2009-03-06 22:01:57
土砂降りの朝8:30はきつかった。でも行ってよかったです。私もグルベさんのを聞きましたが、今回は本当に若い2人でこれもいいなと思いました。(お肌ツルツル)
この代役をべチャーラはなんて力まずに好演したのでしょう。もし、本当に今日のように声が鳴っていたなら(やはり音が大きくて・・)楽器としての体は、並ではありません。ザルツで聞いた時のようでした。ネトさんからも、初めて何かを伝えてもらいました。少しフンワリした声になったのでは??
普通「行かなくては・・・」なんて言って延々と歌っていると、アリャリャ~、と思いますが、あのメロディーなら、2人がいつまでも愛を語っていても不思議はないと思えてきます。綺麗ですね。
今度は、是非何処かで“生”を聞きたいものです。終わったのが14:00前。スパゲッティーを食べながらも、最後のアリアが頭の中でなりっぱなしで、何を食べたのか味の記憶が無いほどです。
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お帰りなさいませ (Madokakip)
2009-03-05 13:05:39
お二人とも、鑑賞、お疲れ様(ネトレプコへの嫌味ではありません。)でした!
頂いた順に。

 まんまるさん、

歌手の歌それぞれがいいのも嬉しいことなんですが、
でも、私としては、ここでHDの作品などを紹介するときに、
一番願っているのは公演を通して作品の良さが伝わることなので、
”この作品好きです!”とおっしゃるのはすっごく嬉しいです!

>なにかお勧めの盤があれば

多分、どれかをお勧めすれば、”あの盤はどーした!?”というお声があがるのを承知しつつ、、。

1)私の一番好きな盤は、もちろんカラスで、
スカラ座と共演したベルリンでのライブです。
soraさんがつい最近オーダーされて、比較的お買い得だとおっしゃっていました。

http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/8196af1b4108f18db46e0e90d1fb432d

この盤は私がオペラヘッドになったきっかけの一枚なので、濃く、ここで語ったりなんかもしてます。

http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/7febc45ccd7a56a3a68a2a289acd5b34

(ジャケット写真が違いますが、同じ音源です。)

ただ、このCDの泣き所は音質です。
なんといっても、50年代のライブ録音なので、
綺麗な音に慣れた耳には辛いかもしれないです。
スタジオ録音盤もあるのですが、歌の迫力はこのライブ盤の方が数段上です。

2)音が綺麗で、こんな歌をライブで歌えるとは!と驚愕するには、
CDでなくDVDになってしまいますが、こういうのもあります。

http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/ddf7e3246273391de8e9a186c452cbc0

スカラ座の舞台の映像で、デヴィーアの歌は、
完璧といってもよく、もしかしたら、カラスの癖のある声が苦手でしたら、デヴィーアの歌の方がすんなり入れるかもしれません。

3)ジョーン・サザーランドもこの役を得意としていました。エドガルドをパヴァロッティが歌っているスタジオ録音盤のCDがあります。指揮はボニング。

4)ネトレプコの歌のコーチでもあるレナータ・スコットもルチアを持ち役にしてました。
先生の歌を聴いて、なのにどうして生徒がこうなっちゃうか?と自問するのもまたよし、、。
日本での公演がDVDになって発売されています。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1919128

他にもいろいろな人がいますが、私のおすすめはカラスとデヴィーアが圧倒的です。

ネトレプコの声はややスモーキーといってもいい
暗めな声だと私は思っていますが、
そのため、彼女の声そのものを不快に感じる、という人は
あまりいないのではないかと思っています。
(なので、不快の要素は、歌い方とか、キャラクターとか、、になるのでしょう。)
以前にもどこかで書きましたが、彼女の声の魅力の一つは、
上手く音が入ったときの声の迫力と波にあるので、
これはなかなかCDでは伝わりにくいので、
もし他の演目も聴いて、彼女を好きになったら、
実際に劇場でぜひ聴いていただきたいです。

ベチャーラの描写、あまりにおかしく、
かつ正確で笑ってしまいました。

>プレスリーのほっぺの面積とあごの三角と寅さんのつぶらな瞳

的確すぎます!!

そうなんですよね。
オペラは表に立って歌っている歌手だけでなく、
関わるすべての人の努力によってなりたっていて、
そのどれが欠けても駄目なんですよね。

>ほんとこのMETのシリーズに出会えてよかったです~!!

嬉しいです

 junさん、

そうですかー。お客さんが喜んでらしたとのこと、
嬉しいです。
こんなことは、あの公演日の前には予想できませんでしたから。

>人々がロマンティックな気持ちを忘れないようにドニゼッティが残してくれたのではと

本当ですね。全編、美しいメロディのオンパレードです。

>なぜか首を横に曲げて高音薄く伸ばしたりと

皆さん、ホント、よく観察されてますね(笑)。
こちらも笑ってしまいました。
この薄く伸ばす所がきちんと綺麗に出るといいのですが、
ここで音が消えちゃったりするんですよね。
まだまだ鍛錬が必要なところです。

やはり、あのクヴィエチェンのエンリーコの演技からは、
セクシャリティを感じましたよね。
昨シーズンも同じクヴィエチェンがエンリーコだったのですが、
描写がそれほど濃くなく、私は気付かなかったです。
演技が変わったのか、進化したのか、、。

>全盛期のグルベローヴァのこちらが息をするのもはばかられ

でしたよねー。私なんか、酸素欠乏で頭がぼーっとしましたから。

ベチャーラへの高い評価も嬉しいですね。
彼の歌も欠点がないわけではないのですが、
逆に彼にしかない良さが大いにあるので、今後が楽しみです。
私も彼の強さは”エキサイティングさ”を舞台に作り出せるところだと思います。
これが、彼が今回の代役であったこととは全く無関係なのは、
オネーギンのレンスキーを歌ったときも、
全く同様に舞台をエキサイティングなものにしたことから伺われます。

ガランチャいいですよねー。
その『カプレーティ~』、買わなきゃ!
昨日、バルトリのリサイタルに行ってきまして、
彼女は彼女でいいですが、今、ガランチャやディドナートなど、
すごくいいメゾが出てきているので、
昔の、ロッシーニやベル・カントでのバルトリ様独占市場は、
もう成立しないような気がします。
『チェネレントラ』のアリアは、私は全然、
最近生で聴いたディドナートの方がいいと思いました。
何を歌手の歌に求めるか、ということもあるでしょうが。

>ラセットに変わったということを知り彼女聞いたことないので急遽行くことにしました

もう、ラセット、責任重大じゃないですか!
でも大丈夫。彼女ならきっといい歌をうたってくれるはずです。
返信する
東欧勢大活躍ルチア! (jun)
2009-03-03 22:42:55
私は今日休日で見て来ました。平日11時開演でしたので、さすがに周りは老齢の方々が多かったです。みなさん感動してましたよ。特に狂乱とベチャーラのアリアのあとは思わず拍手しちゃう方もいたりして微笑ましかったです。なんと美しいメロディーの数々なんでしょう。人々がロマンティックな気持ちを忘れないようにドニゼッティが残してくれたのではと思ってしまいました!

感想~まず1幕のクヴィエチェンがなんでしょっぱなからテンション高くやたら怖いんだろうのちに納得。
ネトレプコの最初のアリア。なんといっても 安楽真理子さんの繊細で清らかなハープソロとても素敵でしたよね!ネトレプコは高音のC音はぶいたり、なぜか首を横に曲げて高音薄く伸ばしたりと逃げに入りかなり苦心していましたが雰囲気はさすが上手くつかんでました。
ベチャーラの第一印象 ニコライ・ゲッダ2世か(笑)とおもわず思いましたが、ゲッダ並みの伸びやかな声と真摯な歌いぶりはとてもとても好感を持ちました。


2幕は演出が面白かったです。今まで見てきたエンリーコは年の離れた心気臭い初老の兄が、自分の権力と家の体裁のためだけにルチアに結婚をむりむり強要するといったパターンが大半でしたが、クヴィエチェンがインタビューでも語ってた兄から妹へのひん曲がったセクシャリティという意見は演出的に説得力ありました。
デッセーもネトレプコも2幕のエンリーコとのからみは大好き!とはしゃいでましたもんね(笑)演技派の彼女達にしてみればやりがいがあるシーンなのでしょう。

3幕狂乱~いろいろこちらで興味深い情報を教えて頂いていたのでなかなか頑張ってたとは思いますが、ルチアのネトレプコも素敵というほどの感動はなかったです。神懸かり的なカラス、全盛期のグルベローヴァのこちらが息をするのもはばかられ会場の空気を変えてしまうほどの別格歌唱はもちろん期待してはいませんが。やはり生温いかなあ~

私的には今日のめっけもんはベチャーラ。HDではネトレプコも影響されたんじゃないかな? 顔の表情やオーバーアクションに頼りがちのヴィラゾンやアメリカ系テノールの高音出まっせ~的の薄味歌唱じゃなく、昔のテノールが持っていた声そのものによる正攻法表現はあっぱれ。
見かけ洗練されたスタイリッシュなテノールが多い中
彼みたいな熱い~心をひたすら聞かせてくれる存在貴重だと思います。彼に対する拍手の多さも代役うんぬんでなかったと思います。
しっかしこのメンバーでオネーギンでした(笑)よさそうじゃないですか?

今新譜で出たばかりのネトレプコ&ガランチャのベッリーニ カプレーティとモンテッキCD聞いております。
ガランチャ素敵すぎます。
声が男前です。そしていつものネト子です(笑)


ところでドマスがあまり好きではないというより(あの声じゃバタ?)はということで行かないことにしていたバタフライですが、こちらで大絶賛のラセットに変わったということを知り彼女聞いたことないので急遽行くことにしました~ミンゲラの演出はこわいですが観てみたいので。
返信する
観ました! (まんまる)
2009-03-03 20:18:00
今日、京都で観てきました!
まずは第一声。「面白かったです~!」

相変わらず初心者なので「観るものなんでも面白い状態」ですみません

HDの日に至るまでの舞台裏のドラマをこちらで
楽しみ?つつ
教えていただいた動画をチェックしていたところ
なかなか楽曲が私の好みだな~と、思ってました。

そして、観てみたらやはり!めっちゃいい~です。
いい曲いっぱいです!
ぜひCDで欲しいです!
なにかお勧めの盤があれば、ご教示ください!

ネトレプコさん、この日にいたるまでの
「あれやこれや」はさておき、
私はこの人の声、嫌いじゃないです。
むしろ好きかも?
細かいことはわかりませんが、声の質・耳触りが
私にとっては「いい」です。
機会があればまた聴いてみたいと思いました。
がんばってこのような状態までなってくださったものが
鑑賞できてよかったです(笑)
シロートの私にもわかる音程が??なところは
ありましたけどね。

男性陣の歌はどの方も私にとっては満足。
(いろいろ知っていくと、「もっともっと」となるのでしょうね)
ベチャーラさん、つい最近、録画してあった「ドン・ジョバンニ」(キーンリーサイドさんの)に出てらしたのを観てました。
お顔に特徴ありますね。
(誰かに似てる~、と考えて私のなかで出てきた結論は「プレスリー」+「寅さん」でした。
プレスリーのほっぺの面積とあごの三角と寅さんのつぶらな瞳・・・失礼

今日はあと、舞台の技術さんとかの話が聞けたのも
面白かったです。
1幕のあのセットをばらしてトラックに積んでるなんて!
お城のセットの組み立て方とか
1幕の木の幕が一部シースルーなのとか
そしてスコットランドで撮ってきた写真からその木の幕ができてるとか
面白い!
インターミッションの映像を観るとオペラがどれほど多くの人たちによって支えられ
生み出されているのかを実感できますね。

ほんとこのMETのシリーズに出会えてよかったです~!!
あと3本も楽しみだ!



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クヴィエチェンにベチャワ/視覚効果は絶大 (Madokakip)
2009-03-03 12:32:33
頂いた順です。

 娑羅さん、

衝撃です。ビューイングではクヴィエチェンとベチャワという表記になっていたのですか?!
せっかくタイプするのにもなれてきたのに、、

というわけで、私がまだうまく切り替えができていないので、
ここはしばらくベチャーラと呼ばせていただきますね。

クウィーチェンの調子のいい時についてですが、
声量がドラマチックに倍加する、とかいうのではありませんが、
(あれで倍にもなったら大変ですものね。)
音の長さとかコントロール、すべてに迷いがないというか、
音の隅々までぴしーっ!としてるんですよ。
聴いていて、気持ちのいい歌です。

 soraさん、

>視覚効果は絶大だな~と改めて感じました(ちょっと情けない…)。

そんなことないですよ!!!
オペラは聴くだけのものではなくて、
観るものでもあるのです。
ルックスの(わりに実力のない)歌手が重宝されるような意味での視覚効果しか重視しないのは情けないかもしれませんが、
演技や、舞台美術、もちろんある程度は歌手の見た目も含め、
大事な要素で、オペラには欠かせないものだと思います。

>ベチャーラ!だめなんです。

ああ、嫌いなのかあ、soraさんは、、と一瞬思いましたが、
そうでなくて、弱い、というのは、コロリという意味の弱いだったんですね(笑)。

フィリアノーティとは確かにかなりタイプが違うので、
こうして同じ役をほとんど間なく聴けたのは
(フィリアノーティは私はラジオだけですが)
すごく楽しかったですね。
フィリアノーティは、歌いまわしがすごく綺麗だと思いますね。
ベチャーラは、そこは敵わないかもしれないです。

そして、ここにも1-2-3の法則の方が!
そうですか!やっぱり、これを最初に聴く方にはそのように聴こえるんですね。
ということは、やはり、3幕がものすごく改善した、ということなんだな、と実感します。

>高音で太くて良い箇所

あらららら。
彼女のがつーんと正しく入って来るときの高音は、
オペラハウスの中ではすごく迫力があって、私は好きですが、
あの大音量をマイクでとるそもそもの段階で
大変かもしれませんね。

みなさんのお話や私の家族の話を総合するに、推測ですが、
日本での映画館の上映は、少し音の設定が大きすぎるんじゃないかな、という気がします。
ちなみにNYの、私がHDを観に行っている映画館では、決して大きな音ではなく、適切な音量だな、といつも感じます。

スターウォーズとかを観るのではなく、
オペラを観るんだから、適切な音量というのがありますよね。
音を上げすぎるから音響が悪く感じる、というのもあるかもしれないですね。
こちらで上映されているものを聴くに、
音質は悪くはないですから。

>表情や演技があまり見えない場所で、実際に聴いている劇場の人達の感想

出来るだけ、周りの方とお話できたときは、
その方の感想なんかも入れるようにしているのですが、
なかなか全部がカバーできないですね。
あと、このブログにコメントを下さる方に、
NYにお住まいの方がいらっしゃいまして、
同じ演目をご覧になったときには、コメントをくださっている場合があるので、ぜひお読みになってみてください。

ベチャーラ、下の記事がネットにありましたので、42歳らしいです。

>オペラを見始めてから、随分自分ってミーハーなんだな~と感じます

ミーハー、とってもいいことだと思います。

Saturday's performance is part of "The Met: Live in HD" series, which reaches hundreds of movie theaters and other venues in the United States, Asia and Europe, including Beczala's homeland.

With his robust, appealing sound, the 42-year-old singer has quickly become one of the Met's favorite lyric tenors since his debut there two years ago as the Duke in Verdi's "Rigoletto."
返信する
ライブビューイングで観ました (sora)
2009-03-02 21:28:45
週末観てきました。
後から、こちらのコメントでの音や、youtubeに載っているのを聴いたりして、やはり自分にとって視覚効果は絶大だな~と改めて感じました(ちょっと情けない…)。
ルチアのCDはツタヤで借りたサザーランドのをずっと聞いていましたが、全幕を観るのは初めてでした。

素人感想ですが、
良かったです!画が付くと、説得力もあって音楽の美しさにしみじみしました。(私、好きだな~と)。
そして、ベチャーラ!だめなんです。私あの手の目に弱いんです。登場した時は、うわ~、善い人そう、ネトレプコと似合わないな~、なんて思ってましたが、どんどん彼の一途で熱血な感じに引き込まれてしまいました。声もエドガルドにぴったりだと思いました。madokakipさん達が書いておられるように、ちょっと声に疲れがある気が私もしましたが、彼の苦悩する目と表情に降参です(ライブビューイングはお顔がよく映りますので)。もう泣けて泣けて(基本的に涙もろいので)。後から、フィリアノーティのを聞いたら、やっぱり全然違うんですね。ほんと「端正」ですね。耳だけで比べたらどっちが好きなんだろうか…。

>私は、ネトレプコに関しては、1幕<2幕<3幕という印象でした。
ネトレプコは私も沙羅さんと同意見です。
私、ネトレプコをちゃんと聴くのはほぼ初めてだったのですが、思ってたよりも全然明るい声でした。youtubeで暗めの声だな~って思ってたもので。一幕目はおそるおそる歌ってる印象でしたが、な~んだ、けっこうルチアに声合ってる気がする(何分素人考えなので)、いいじゃん、とかぐらいに観てました。ルックスは私のイメージではありませんが。
2幕目は、私も「気が強そうだな~」?と思いましたが、自分の中でセリフを絡めたルチアの性格などあまり固まってはいないので、面白いな~と感じました。ほんと2幕からどんどん良くなっていくように思いました。演技も歌も、やっぱり???な所はありましたが、あぁ、これがネトレプコオーラなのかと感じました。あと残念なのが、私が観た映画館の音響的に、ネトレプコの高音で太くて良い箇所で、音が。。。ライブビューイングを見始めてから、映画館の音響って全然良くないんだといつも感じます。基本的に音量大きすぎなんです。でかければ良いってもんでもないのに。
あ、教えて頂きたいのです。映画館上映って音響的に難しいのでしょうか?私は川崎で観ましたが、沙羅さんの京都などはいかがなのでしょうか?

クヴィエチェン。私もすごーい!!!と心で大絶賛してました。私も十分でした
ライモンドも素敵でした。最後の登場では、なぜか「うわっ。騎士長が出て来た!」と思ってしまいました。

疑問なのが、画面に圧倒される私ですら、「?今のなんか変」とかがちょこちょこ頭と耳をかすめるのですが、表情や演技があまり見えない場所で、実際に聴いている劇場の人達の感想ってどうなんだろうってことです。madokakipさんがお会いした学生さんみたいな方が多いのでしょうか。
私としては、満足しました
ところで、ベチャーラって何歳なのでしょう?
私は31ですが、オペラを見始めてから、随分自分ってミーハーなんだな~と感じます。「かわいい~」なんてやっぱり失礼かな

返信する
クヴィエチェン (娑羅)
2009-03-02 15:13:02
う~む・・普段のクヴィエチェンはあれよりすごいのですか・・・。おそろしい。
初めての私には、あれでも十分でございました。

>(そうそう、メト・プレイヤーに、劫罰が解禁されましたね!)

そうなんですよぉ。
でも、うちのPC環境では、カクカクしてしまうし・・・。
DVD発売&NHKさんでの放送まで待ちます
返信する
すっごく興味深い! (Madokakip)
2009-03-02 10:53:02
 娑羅さん、

このご感想はすごく興味深いです。

娑羅さんは、出来るだけ真っ白な状態でご覧になるように努力されていますよね?
その結果が、1<2<3というのは、特に!

彼女が登場した最初の日(1/26)と二日目(1/29)あたりは、
3<1<2だったのを思うと、
やはり、いかに3幕が進歩したか、ということですね。
1幕の出来は逆に、このHDの日と、29日でほとんど差がないんですよ。
ということで、最初の頃は、”大丈夫かいな、、”以下のものが三幕だったんですよ。
怖いですねー、ぶるぶる。

>クヴィエチェン、いつもはもっとすごいんですか!?

もっとすごいときがありますよ。
彼の歌唱については29日がすっごく良かったんです。
彼はライブ中継がある時に少し緊張してしまうんでしょうか?
今シーズンの『ラ・ボエーム』のマルチェッロは本当に素晴らしくて、
私が過去に実演で観たマルチェッロのNo.1と言ってもいいくらいなんですが、
(実演で見た二回とも、すごく良かったです。
歌唱の良さはもちろん、役作りもすごく魅力的でした。)
残念ながら、マチネのラジオ放送の時は不調だったですね。
以前にもコメント欄で書いたような気がしますが、
実は今、バリトンでは彼とルチーチが私は好きです。
(ホロ様、、すまない!!)

トロヴァと青髭もよかったですね!
三点セット、完全ゲットですね!!
(そうそう、メト・プレイヤーに、劫罰が解禁されましたね!)
返信する
やっと! (娑羅)
2009-03-02 00:31:47
本日見てまいりました。
私は、ネトレプコに関しては、1幕<2幕<3幕という印象でした。
1幕では「大丈夫かいな・・」と思ったんですよ
やはりMadokakipさんの集中した鑑賞態度、連日舞台とラジオで聴かれた上での比較レポと、いきなりぶっつけ本番!の私とでは、全く視点・観点がずれているとは思いますが

で、クヴィエチェン、いつもはもっとすごいんですか!?
私の今日の最大のヒットでしたよ。
隣に座ってた人も、「いい声だ~!」と大絶賛してました。

トロヴァのラジオ放送も聴けました
シアトル・オペラの「青ひげ公の城」も録音成功してました。
2人の王子様を放って見に行った「ルチア」でしたが、行って良かったです。
返信する
母!/注釈つき (Madokakip)
2009-02-15 13:06:25
頂いた順です。

 ゆみゆみさん、

>ネトさんへの心配を拝見していたら、我が子を心配しているような感じがしました

ははは、これはゆみゆみさんが?
それとも、私の文章が母親になってましたか?
いやー、それは心配もするというものですよ!!
彼女に関してはそうでもないですが、
メトのルチアとして、恐ろしいものが発信されてしまうのではないか、?と、
そのことはとっても心配してました。

ネトレプコに関しておっしゃっていること、
本当にそうだと思いますね。
彼女には、”いつも、I, Netrebko”を早く脱皮して、
役に全身全霊を捧げる姿勢を持ってほしいです。
今回は、いつもの彼女に比べると、
その点で随分ましだったのではないかな、とは思っているのですが。

フレミングはそうなんですよね、
そこはすごく評価できます。
今日、オネーギンを見てきまして、
また詳しく感想を書きますが、
マッティラのタチヤーナは、声質に合ってなくはない、
(というか、フレミングの方が個性的すぎる、
という話もありますが)
と思うのですが、役作りが本当に退屈でした。

フレミングの時は、不思議な声だけど、
もっと話に引き込まれたんですけどね。
もちろん、ハンプソンとホロストフスキーの差の話も避けて通れませんが。

ゆみゆみさんも、もうすぐですね!
トロヴァトーレは、レクチャー(さきほど記事をあげました)を聞く限り、
出演者の向いている方向が大体同じであるように感じましたので、期待しています。

 シャンティさん、

そうなんですよねー。
”注釈つきの”ルチア、という感じです。
もしNHKで放送するなら、合わせて26日、
3日の変遷の音源も合わせて放送するといいですね。
タイトルも、”ルチアに挑戦した一週間”みたいな感じで、
いっそ、ドキュメンタリー調の番組に
NHKで作り直してしまってもいいかもしれません(笑)。

べチャーラのオフィシャル・サイトには、
After being a permanent member of the Zurich Opera for some years Piotr Beczala remained closely associated to this company.
という記述があるので、チューリッヒの舞台には
頻繁に立っていますが、現在は専属ではないようですね。

木曜にマントヴァ公を聴きましたが、悪くはなかったです。
今日(土曜)は『オネーギン』のレンスキーでした。
決闘のシーンの前の独白部分はすごく表現力があって良かったです。
彼が観客に人気があるのは、エドガルドとかマントヴァ公で見せたような”どうだ!”というような歌唱かもしれませんが、
実は、彼が本当に秀でて聴こえるのは、
微妙な表現力を発揮できる作品の方かも、と思い始めたところです。
返信する
お疲れさまでした。 (シャンティ)
2009-02-15 09:55:49
>初日からのドラマを知るゆえに、感慨深いものがあり、盛り上がっていますが、

初日から7日のHDまでの4公演の紆余曲折の記事 ありがとうございました。もし、秋にNHKが放送したら、この経過を解説するのでしょうか...?あいかわらず、ネトレプコを褒めるのでしょうか?

ベチャーラ:
>慎重にキャリアをすすめてほしいです

今もチューリヒの専属でしょうか? それなら、いろいろな役を歌うことになりますね。モーツァルトの映像を見ると モコモコッとした声で歌い方も合っていると思うのですが、イタリア物になると なにか違和感があります。
返信する
皆さんお疲れ様でした。 (ゆみゆみ)
2009-02-14 20:38:28
ネトさんへの心配を拝見していたら、我が子を心配しているような感じがしました。励ましを感じネトさんも立ち直れたのかもしれません。
私も録音したCDを何度も聴きほぼマドカキップさんと同じ感想ですが、1番彼女に望みたいのは
何の役でもいつもそこに「ネトレプコが居る」のではなくて、「役の人が居る」であって欲しいと思うことです。
声に大いなる特徴のあるフレミングは、役毎に違う彼女が居るから、ファンでなくともNYへ行く時に彼女が出ているなら今回は「どうくるか見てみよう」という気になります。
そんな歌手になって欲しいと思います。
そういう意味では、今回の録音の中にチラッといつもと違うネトさんを聴いた気がしました。でも残念ながら、又いつもの彼女が現れる。(本当に表現不足で申し訳ありません)
今後を期待いたします。
ネトさん・べチャーラそして、マドカキップさんお疲れ様でした。
そして、いよいよ私の出番です
返信する
Unknown (Madokakip)
2009-02-11 11:07:02
babyfairyさん、

>本当に本当に、よくぞここまで成長してくれましたね(感涙)

ですよね。私は我が耳を疑いましたから。
これは幻聴なんじゃないか、と、、。
あの崩壊系の歌唱を聞きたくないがために、
私の心がしくんだ技に違いない!と。

最初がひどかったというのもありますが、
一週間でこんなに良くなるというのは、
ほとんど奇跡的だと思いました。

おっしゃるとおり、フィリアノーティが代役に入ったことが
起爆剤の一つになったとは思います。
私はヴィラゾン個人は悪いテノールだとは思いませんが、
この二人が頻繁にコンビを組むのは、もうやめた方がいい、
と強く感じています。
というのは、この二人はもう信頼関係という範囲を越えて、
なあなあの域に入ってしまっているような気がするんですよね。
お互いのために、違うソプラノ、テノールと組んで、
切磋琢磨したほうが、ずっと実りが多いような気がします。
その後でたまに共演した方がいい結果になるのではないか、と。

ベチャーラは、歌い方は熱血なんですが、
声の方は、以前に比べて重くなっているとはいえ、
本来、何をどれだけ頻繁に歌ってもOK!というほど強健な声ではないように思うんですよね。
すでに微かにですが、秋に比べると、
高音域で音が浅くなったり、疲れた響きになっている時があったので、
合わないレパートリーでのオーバーワークにだけは気をつけて慎重にキャリアをすすめてほしいです。

フィリアノーティは、そう、
フレージングが綺麗なんですよね。
彼の歌を聴くと、リボンが風になびく感じを思い出します。
技術のないテノールが歌うと、かくかくしてぎこちなく感じる旋律も、
彼が歌うと、滑らかなんですよね。
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全部聴きました (babyfairy)
2009-02-10 19:01:16
まず、一番気になるエドガルド、やっぱり私はフィリアノーティの方が声も美しいし、歌唱様式にも洗練(フレージング・ラインの作り方、ディクション等)と細部への気配りを感じます。お金を出して観に行きたい(チケット代+飛行機代+ホテル代)のはやっぱりフィリアノーティかな・・・と思います。

おっしゃる通り、ベチャーラはもう少し洗練されているのかと想像していましたが、『熱血』系ですね。それと声は野太くなりつつあるというか、もう既に、ヴェルディのマンリーコでも大丈夫そう・・・というか、一言で言えばかなりロブストに聴こえます。私の好きなタイプのテノールの声ではありませんでした。

しかし、そうした自分の趣味は度外視すれば、立派な歌唱だったのではないかと思います。

それでネト子ちゃん、本当に本当に、よくぞここまで成長してくれましたね(感涙)。もちろん、職人芸的レベルにはほど遠いとは言え、初日や3日の歌唱と比較したら、『狂乱の場』も飛躍的に上達していると思いました。やっぱり伊達に人気がある訳じゃないんですね。ベルカント正統主義者に言わせれば文句タラタラなのかもしれませんが、この調子で練習を重ねて行ってくれれば、ウィーンではかなりまともなルチアを聴かせてくれるかも・・・と期待が膨らみます。

公演全体としても、ようやく大劇場メトらしい公演になったようで、良かったですね。その要因は確かに、ネト子ちゃんも自覚する所があって猛勉強した事、クウィーチェン等、サポーティング・キャストの健闘、アルミリアートの指揮とオケ等もあるけれども、私はこの公演の転機を作ったのはフィリアノーティの功績(それをべチャーラが引き継いで発展させた)だったと思っています。
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いかがでしたか? (Madokakip)
2009-02-10 14:18:57
 babyfairyさん、

もう全幕聴きおわられましたでしょうか?
いかがでしたか?ネトレプコ嬢の狂乱の場。

>私、クウィーチェンは結構注目しているんです

同じくです。
私は、彼とルチーチの二人がバリトンではいいな、と思っています。
レパートリーがこの二人は違っているので、
ディドナートとガランチャの時のようにジレンマを感じなくて済むのも楽でいいです(笑)。

特にクウィーチェンは、ここ一、二年の成長が著しいように思います。
おっしゃるとおり、少し歌唱が不安定になる時があるのですが、
それを克服して頑張ってほしいですね。
彼に関しては、7日の公演より、29日の方が
断然良かったんですよ。
ということで、まだまだ伸びシロがある人だと思うので、
楽しみです。

そうですね、ベチャーラとフィリアノーティは
全然持ち味が違うように感じます。
ベチャーラは結構歌が熱血なように私には思えるんですよ。
彼のモーツァルトとか聴かずに、エドガルドとか、
ガラで聴いたフランスものやヴェルディから入っているからかも知れません。
彼も段々ヴェルディとかに役柄を移行していくなら、
少し歌い方に気をつけないと、喉をやられそうな感じがあると私は思っていて、
この『ルチア』でも少しその兆候があるのが気になるといえば気になりました。
大事にしてほしいですね。せっかくエキサイティングな歌を歌える人ですから。

逆にスタイル感は断然フィリアノーティが勝っています。
ディクションの美しさとかは、他の歌手にはなかなか一朝一夕には真似ができないものがありますね。
あせらず、ゆっくりと調子を取り戻していってほしいです。
今のところは順調に復調しているように思えるので、、。
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今聴いてます (babyfairy)
2009-02-10 05:22:37
遅ればせながら、ポーランド人の友人から録音ファイルをもらって、今頃聴いている所です。ちょうど今、第二幕、エンリコとルチアの二重唱です。

私、クウィーチェンは結構注目しているんです。時々高音のコントロールが甘いかなと思う事もあるけれど、ロブストな良い声していると思います。

で、肝心のネト子ちゃん、驚く程上達しましたね!たった1週間でこれは素晴らしい成長振りです。まだ例の狂乱の場を聴いてないので判断を下すのは早過ぎるかもしれませんが、おっしゃる通り、声の輪郭と、重心に大きな変化が見られますね。第一幕、第二幕は合格です。

いわゆるコロラトゥーラ・ソプラノの歌ばかりでなく、ちょっと昔のゲンチェルとか、モンセラ・カバレ、リッチャレッリ辺りのも聴き比べたので、ルチアも色んな歌い方がある事が判ったので、ネト子ちゃんはネト子ちゃんなりの歌い方をすれば良いのではと思います(一生懸命やっていると言う前提条件付きですが)。

ペチャーラに関してはフィリアノーティとカウフマンの中間くらいの声?って感じがします。ペチャーラとフィリアノーティだったら、私はやっぱりフィリアノーティの声の方が好きです。ただフィリアノーティの場合は3日の調子で『ヴェリズモ炸裂』の少ない、端正なベルカント流で御願いしたいです。その点、ペチャーラの方がきちんとしているかもしれませんね。
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シーズン最後のルチア 2 (Madokakip)
2009-02-10 03:55:28
 tamaさん、

ベチャーラはプレッシャーなんか関係ない!という感じで、
のびのび歌ってましたね。
観客からの歓声に、舞台でも本当に嬉しそうでした。
あの一週間前の、”一体どうなってしまうのだろう、、”という
どんよりした雰囲気とは百八十度の転換となった舞台でした。

>このインタビューもライブ映像で流れるのですか

そうなんですよ。これがライブ・イン・HDのある意味で
特典となっています。
(劇場にいると全部は見れませんので、、。
休憩中に、劇場の中で映像を流してくれるモニターが
いくつかあるのですが、ものすごい速さで
座席を後にしないと、見れません。)
確かに歌手にとっては負担だと思いますね。
特に、こういう演目、しかも、狂乱の場が
最後にあるので、歌手にしたら
インタビューなんか受けてられないわ!という気分かもしれません。
でも、歌手の人柄がしのばれるので、
見てるほうには楽しい企画ではありますが。

ヴィラゾンに関しては、体の方が不調になることは、
人間なら誰しもあると思うのですが、
今回はいきさつがいきさつだっただけに、
メンタルな部分でもちょっとショックだったんじゃないかな、と思いますね。
早く気持ちを切り替えてくれることを願っています。

『愛の妙薬』は個人的には彼の個性にもっとも合った演目だと思っているので、
楽しみにしているんです!
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シーズン最後のルチア (Madokakip)
2009-02-10 02:20:25
頂いた順です。

 シャンティさん、

はい!前日のルクヴルールをあげましたので、
いよいよ次です。お待ちくださいね。

>半音下げなどよくあることなので、オケも合唱もすぐに対応できるそうです

うーん、対応という言葉がどのレベルの話をしているのかにもよりますが、
私はやはりシャンティさんがもともとおっしゃっていた通り、
オケや合唱にとっては大変なことだと思います。

確かにすぐに違った調に合わせて間違いなく
歌うことくらいは”すぐに対応”できるでしょう。
カラオケのキー・チェンジ・ボタンを押せば、
大概の人がすぐにそれに合わせてキーを変えて歌えるのと同じです。
プロの方(もしくはアマでも)なら、オケだって、
正確に音符を追うというレベルではすぐに対応もできるでしょう。
でも、このブログではカラオケ・レベルの歌や演奏の話をしているのではないので、、。

主要歌劇場なら、いえ、本来なら、
アマ、プロ関係なくそうあるべきだと思いますが、
キーの変更にともなって、次のような難しさがあります。

1)特にオケのメンバーは、自分のパートを、
通常演奏されることの多いキーでひたすら練習し続けています。
それが公演前に告知されて半音変わるということは、
楽器によって難しさの程度の相違こそあれ、
ずっと練習し続けてきた指のポジションなどが変わってしまうことでもあり、
それに適応しながら音楽的な演奏をすることは、
自分のパートを”どのように音楽的に”演奏するかということを気遣って練習している奏者にとっては、余計に気をまわさなければいけないファクターになってしまいます。
頻繁にシリウスやHDのマイクが入っている状況では、
なんとなく全体的に対応して演奏するだけではなく、
ノー・ミスかつ音楽的に演奏することが期待され、
中にはその半音下げの部分の中に、ソロ・パートを抱える奏者もいるのですから、
簡単とはとてもいえないと思います。

2)そして、こちらがもっと大変だと思うのですが、
キーがかわると、音の持つカラーが変わります。
ということは、演奏にこめようとしていた感情の表現が、
これで完全に影響を受けることになってしまいます。
そのカラーの変化を、どうやって今まで奏者が違うキーに基づいて練習し、まとめあげてきたものから発展させ、
うまくまとめて行くか、というのは至難の技です。
すぐれた演奏家というのは、なんとなく半音さげて演奏したり歌うだけでなく、
きちんとそのあたりに自覚があるのだということを、
今回のルチアの、フィリアノーティの歌唱や、
オケのチェロ奏者の方の演奏から私は感じました。
両者とも、明らかに、この半音下がった中で、
いかに自分らしい感情表現をするか、ということに意識的でした。
(チェロに関しては演奏のアプローチが全然違っていたのが印象的でした。)

歌手の歌唱に関してフレージングがどうの、
声のカラーがどうの、
そしてそれによる感情表現を細かく求めているレベルの聴衆が、
(特にこういうレパートリーではなおさら)、
オケや合唱に関してそれを求めない、というのは
おかしい話ですよね。
少なくともメトはオケや合唱のメンバーも、
半音下げに伴う音楽的なインパクトを計算して演奏してくれている(少なくとも努力してくれている)ようですので、ありがたいことです。

>最初のボタンを掛け間違えましたね

ですね。最初に無理をしてしまったのがいけなかったと思います。
ヴィラゾンはこれで精神的なダメージにならなければいいのですが、、。

 babyfairyさん、

もう、いつもの彼女のきゃぴきゃぴキャラはどこへやら、
真剣そのものでした。
もしかすると、出産前の練習で、今日のレベルまでには
達していたのかもしれないですが、
全然練習をしなかったことにより、腹筋の使い方などの感覚が29日までには
きちんと蘇ってきてなかったのではないかな、と思います。
今日最大の変化は、それがきちんと出来ているために、
音符の輪郭がはっきりしたことでした。
また、きちんと楽譜も勉強してきた後がありました。
音符はかなりきちんと追えるようになってきていましたし、
ある種のスケールやヴァリエーションで、もたもたしたり、
音が重くなる意外は、かなり問題を克服していたと思います。
また、音の重心が上がって聴こえる音符の率がかなりあがりました。

もし、彼女がきちんとこの調子で練習を続けるなら、
ウィーン、聴きにいかれてもいいかもしれないですね。
フィリアノーティの歌をbabyfairyさんがどう感じられるかも、
とっても楽しみです。

べチャーラ、頑張ってましたよー。
やはり、同時にオネーギンを歌っていることもあり、
少し疲れがあるのか、声が少し痩せて聴こえる場面が数箇所ありましたが、
もうこれだけ歌ってくれれば私は満足です。

そうだ、クウィーチェンもポーランドなんでしたね。
クウィーチェンって、すっごく普段陽気で、
ラテンの人かと勘違いしてしまいます。
最後のカーテン・コールでは、観客のベチャーラへの大喝采に、
すでに舞台に上がっていたクウィーチェンが、
”やったな!”と指を立てて讃える場面もありましたが、
同郷だったので余計かもしれないですね。

 brunnhildeさん、

この回がはじめて、という人は、
ふーん、こんなものか、、くらいな感想かもしれないですが、
私達は、あの26日や29日の演奏を知っているので、
余計、ドラマを感じましたよね。
私は正直、ここまで持ち直すとは思っていませんでした。
私もインターミッション中は大急ぎでベルモント・ルームに向かい、
バックステージのインタビューを見たんですが、
(でも、観客にお年寄りが多いので、
列が動くのが遅く、ほとんど頭は見逃すはめに、、。)
ネトレプコは、いつものきゃぴきゃぴキャラがなりをひそめ、
かなり神妙でしたよね。
すごく緊張していたのか、表情がすごく硬かったです。
インタビューは最後にしてあげてもよかったのにな、と思いますね。

演技も、『サイコ』ばりにナイフを振り上げるところなんか、
笑ってしまいましたが、
少しずつですが、デッセイの呪縛を逃れ、
彼女独自の演技が出始めていたので、
つくづく、なぜもっと早く準備をすすめてくれなかったかなー、と思います。

しかし、彼女が今持てる全ては出していたように感じました。
それとベチャーラの熱唱により、非常にエキサイティングな公演になっていたのは間違いないです。
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終わりよければ・・・? (tama)
2009-02-09 23:41:19
ラジオで聴きました。ネトレプコは気合が入っていましたね!今まで出さなかった、最後の高音も必死に出していたし。ベチャーラは初めて聴きましたが、輝かしい声で「ひと耳惚れ」しました

brunnhildeさんのおっしゃるとおり、幕間にはデッセイがインタビューしていました。ネトレプコは緊張していたのか、ボソボソと答えていたのですが、ベチャーラは調子が良くて気を良くしたのか、「エフゲニー・オネーギンもルチアも、言語が違うだけで演じるキャラは同じだからOKさ!」と舌も滑らかに話していたのが印象的でした。

HDは観に行ったことがないのですが、このインタビューもライブ映像で流れるのですか?最近の歌手は大変ですね。

ヴィラゾンはゆっくり休養して、次回は万全の体調で「愛の妙薬」を歌ってくれることを祈っています。
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HDで観てきました (brunnhilde)
2009-02-08 19:40:12
madokakipさん、最終回をMETで観れてうらやましい限りです。
私はHDで観ました。確かにこれまでで一番良かったと思います。カメラを通して観ると、なかなか迫真の演技でした。ベチャーラも良かったですね。
インターミッションのバックステージでは、デセイがネトレブコに2回もインタビューしてました。1幕目の終わりには子供が生まれた事に触れ、3幕目が始まる直前にはmad sceneについて聞いてました。何となくデセイはネトレブコに、「歌が難しい」と言わせたかったような気もしましたが、ネトレブコは、演出上色んな事があって大変、といった返答で、特にmad sceneの歌自体が難しいとは言わず、結構おとなしく優等生回答でした。
今回は、一つの演目を短いスパンで何回も観たせいか、この4回の公演自体にドラマを感じましたね。(エドガルドは3人もいたし)
ヴィラゾンの不調・降板にはかなり落胆しましたが、ネトレブコが最後に魅せてくれたので、本当にホっとしました。
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ネト子ちゃん、ど根性? (babyfairy)
2009-02-08 19:06:54
遂にネト子ちゃんも本気出して頑張ったんですね。この分ならウィーン迄にはましになっているでしょうか(サザーランド並にとは言いません。せめてマチャイゼ並にはしょらず頑張って欲しいだけです)。少しはマシになったなら、ウィーン迄観に行きたい(フィリアノーティがエドガルドだから)気もします。。。

ペチャーラも素晴らしかったらしいですね。エンリーコと彼のエドガルドと、ポーランド男2人、どんな感じだったのか気になります。そう言えばジルダ歌っているクルツァックもポーランド人だし、ネト子ちゃん、リゴレット役も東欧勢強いですね。
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一件落着 (シャンティ)
2009-02-08 15:40:18
ネトレプコ 成長物語を楽しみにしています。

>最後の墓場の場面も、半音下げなしの、オリジナル

当然ですよね。アマチュア合唱をしている友人に訊いたら、半音下げなどよくあることなので、オケも合唱もすぐに対応できるそうです。3日が半音下げだったのは、他のシーンがすばらしい歌唱なだけに残念ですが、15分間歌いっぱなしだから 仕方なかったのかもしれません。

代役問題については、もしヴィラゾンが急性の風邪かなにかだったら、初めの2回をメトの代役でカバーし、残りを本人が歌うようにすればなんとかなったかと思います。最初のボタンを掛け間違えましたね。
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