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まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

オランダ家庭料理

2006-12-11 13:45:15 | ほっと一息。
12月8日(金)。

オランダ人の友人、シッツェのフラットで、ユリさん、うちの家族で集まった。
シッツェとユリさんは、気の置けない大切な友人たちだ。

この日は、シッツェがオランダの家庭料理を食べさせてくれた。メインとなったのは、鶏肉とチーズのフォイル焼き。それに、コショウを利かせた温野菜と、マッシュ・ポテトを少しオーヴンで焼いたもの。美味しかったよー!!

実はシッツェ、日本にしばらく住んでいたことがあるので、日本語を話せるし、漢字も読める。この前は、村上春樹の小説を日本語で読んでいた。

うちの家族も、今年のクリスマスはオランダで過ごす予定。ボクシング・デイ(12月26日)には、シッツェの実家で、ご両親と食事することになっている。今からとても楽しみだ。

住めば都。

2006-11-11 08:47:37 | ほっと一息。
11月10日(金)。

今日は、仕事もしましたが、本を返すのと借りるのとで、図書館を3つも回ったので、久しぶりに外の明るい景色を楽しみました。うちの大学は、校舎が街中に点在しているので(郊外にも)、図書館もたくさんあるのです。

雨と風とで、傘も何度かひっくり返ったり、何よりもコンピューターのケースが濡れないか心配でしたが、もうこの気候には慣れっこになりました。

今日感じたのは、紅葉の美しさ。

日本の美しさとは、明らかに違います。日本の方が、繊細で何とも言えない鮮やかな色が出るので、やはりこちらよりも美しいでしょう。それで、2年前は、さらにどんより気落ちしていました。天候は悪いし、紅葉は綺麗じゃないし、と。
昨年は、ウガンダにいたので見ていません。

今年は、確かに日本とは全然違うけど、これはこれで美しいなあ。秋だなあ、と感じました。色は、全体的に茶色と黄色が多いです。でも、辺りが一斉に色褪せていくのは、特別な気持ちにさせてくれますね。雨のせいか、風も落ち葉の秋の匂いがしました。

博物館でランチ

2006-11-05 10:15:28 | ほっと一息。
11月4日(土)。

今日は、近くのスコットランド国立博物館で、友人家族と待ち合わせ。
http://www.nms.ac.uk/palace

ご主人がスコティッシュ、奥さんは日本人で、天馬より半年年上の太郎という男の子がいます。

ここの博物館は、子供が楽しめるサイエンス広場や、弁当を持ってきて食べるスペースがあるので、よく使ってます。今日はさらに、イスラム芸術の特別展示をやっていたので、特に奥様方二人には楽しんでいただきました。
そういえば、前回は、ご主人のポールと太郎親子と、僕と天馬親子の男だけで子守に来たよなあ。

まあ、普段は両家とも、子供は妻に任せきりなので、そのくらいはしなくちゃね。
ポールと僕も仲がいいし、子供同士も、特に日本語が分かるので仲が良く、ずっと遊んでました。

博物館の中で、みんなでお弁当を食べて解散。太郎も最近、ずいぶん僕になついて来た。天馬と一緒にトイレに連れて行っておしっこさせたけど、恥ずかしがらなくなったので、なんだか嬉しかったです。

稲刈り

2006-09-21 23:17:31 | ほっと一息。
9月20日(水)。

19日に、ようやく妻の実家、広島に着きました。
これからしばらく、28日までここにいます。10日から東京、北海道、つくば、埼玉を回り、懐かしい方々とお会いし、また第一線の研究者たちと大変有意義な話をして参りました。とても濃い10日間でした。

ここ広島では、イギリスに行ってから2年、初めてゆったりとした時間を過ごしています。

と言っても、運よく農繁期に間に合い、20日は稲刈りを手伝いました。もうすっかり刈り時ですが、これまでの頻繁な雨のため、田がぬかるんでいてコンバインが入れません。なので、ひどくぬかるんでいるところを手刈りし、天日で乾かすことにしました。

ネパールでは手刈りで、生徒の家の稲刈りを手伝ったこともあるので、刈って束ねるのもお手の物。思い出すのに少々時間がかかりましたが、どんどこどんどこ刈って、義理母にも、こんなに手刈りしたのは何十年ぶりかねー、と言われるほど頑張りました。

22日は、田が乾いたところで、残りをコンバインで刈ります。日本はええねー。

日本帰国

2006-09-08 23:58:25 | ほっと一息。
9月5日(火)。

朝9時15分、関西国際空港にとうとう着陸しました。
着陸直前に見た祖国の風景は、とても美しいものでした。

重なるように連なって見える、木々豊かな緑の山々。そして海。
飛行機を出ると、折からの雨で湿気が多く、まだ朝なのに、
「うわっ、カンパラより暑いよ。」
が最初の印象でした。

空港から、特急はるかで新大阪まで。空港近くの建物は、建築物の色がねずみ色で、非常に暗いイメージを受けました。エディンバラは、どこに行っても建物が美しかった。

しかし、都市部に近づいてくると、建物の色やデザインは、センスのいいものに変わっていきました。
新大阪から福井へ向かう雷鳥号では、とてもとても景色を楽しみました。

ああ、なんと日本とは美しい国なのだろう!
頭を垂れる金色の稲、相変わらず続く緑豊かな山、遠くの田舎道に並ぶお地蔵様。
結局空港から、飽きることなく景色を見つめ続けて3時間、故郷福井に帰ってきました。

福井駅のあまりの変わりように驚き、方向感覚を失ってしまうほどでした。
そして父との再会。こちらは意外と変わっていませんでした。

昼食を食べて、まずは家族全員昼寝。

夜まで寝て、起きると、なじみの魚屋で作ってもらったお刺身が届いていたので、夕食を食べました。
感動です。2年ぶりの新鮮な刺身。甘えび。日本人は幸せものです。こんな美味しいものが食べられるなんて。ああ、日本で仕事したーい、と何度もつぶやいてしまうのでした。

息子、天馬がまず言ったのは、
「早くおうち帰ろう。」
でした。おうちとは、エディンバラのことだそうです。やめてくれえ、来て次の日に、また15時間も飛行機に乗りたくない。

でも、そのうち久しぶりだったおじいちゃんとも打ち解け、はしゃぎ始めたのでした。
みんさん、無事帰国しましたよ。

ある本との出会い

2006-09-04 07:02:42 | ほっと一息。
9月3日(日)。

今、ようやく荷物の準備が終わったところです。

昨日のhawkさんのコメントで、いい本との出会いは幸運だ、と書いてありました。
僕も、それについて、すごく同感しました。なので、今日は、日記ではなく、最近自分にもあった、ある本との出会いについて書いてみたいと思います。

いい本は、大体自分から必要な本を探して見つけるものだと思いますが、突然考えてもいないのに出会う、ということも、たまにないですか。

家のフラットの向かいには、古本屋があって、そのショーケースには、いつも古そうな奇抜な絵画集や、変わった本などが置いてあります。僕は、その店の前を通るときは、必ずショーウィンドゥの中を見るのが癖のようになっていますが、今まで買いたいという衝動に駆られたことは、一度もありませんでした。

ところが一週間ほど前、大学から帰ってきたときに、いつものように何気なくショウウィンドゥを眺めながら店の前を通ると、置いてあった本の不思議な絵柄が目に留まりました。

あれ?今のはなんだろう?

数歩通り過ぎてしまってから、そのまま後ろ向きに数歩戻り、顔を近づけてじっとその本の表紙を見つめました。

「The FOLK TALES of SCOTLAND(スコットランドの民話)」

なんだこれ?神秘的だなあ。
しばらく見つめていましたが、空手の稽古があるので、そのまま急いで家に帰りました。

次の日の朝、大学に着いてからも、なんだかその本が気になりました。
あの本は、買わなくてはいけない、と何故か強く感じたので、すぐ家に電話し、妻に買っておいてもらうようお願いしました。

帰ってきてすぐ読み始めましたが、まさにインスピレーションどおりの神秘的な、不思議な本でした。

昔々、その昔、スコットランドは、ケルト民族の国でした。ここにアイルランドからはゲール民族が、イングランドからはアングレースと呼ばれていた人々が、それぞれの言葉で、それぞれの民話と一緒に入ってきた、とその本には書かれています。本の中には、北のオークニー諸島に伝わった、スカンジナビアからの話も入っているようです。それらの話は、いくつもの世代を超えて、口づてに「ストーリー・テラー」という人たちによって、語り継がれてきました。この本は、彼らからの話を、根気よく書き綴って文章にしたものです。

僕は、その不思議なリズムに、すぐにとりこになりました。ふーっと、物語の世界に引き込まれるのです。
まだ、3つ目の話を読んでいるところですが、ゆっくりゆっくり夜に楽しみながら、読んでいくつもりです。

まさに、不思議な本との出会いでした。

リラックス

2006-07-26 00:05:18 | ほっと一息。
7月25日(火)。

帰国前日。

朝一でマケレレ大学のゲストハウスから、クレメント・ヒル・ホテルというゲストハウスへ荷物を移動し、先ほど、JICAとムラゴ病院、それからマケレレ大学への帰国の挨拶まわりが済んだところです。
仕事の緊張感からは解放されて、今までの仕事をお互いねぎらい、ほっとする瞬間です。シリアスに取り組んでも、人との絆は逆に深くなる。冗談を言い合い、しばしの別れを惜しみながらこれらの場所を後にしました。

別働隊のドライバーも、頼んでいたマッピング(位置情報を衛星を使って記録すること)の仕事を終え、午後3時に合流できました。お陰さまで、心配だった仕事も、無事終了することが出来ました。もっとも、明日の朝、空港に向かう途中で、一箇所マッピングする仕事が残っていますが。

さーて、今日はこれから、JICA関係者の有志とエチオピア料理へ。楽しみだなあ。
明日は朝9時発のフライトで、ナイロビ、アムステルダムを経由して、エディンバラには夜10時頃到着の予定です。

皆さん、応援有難うございました。

友人との時間

2006-06-07 06:56:57 | ほっと一息。
6月5日(月)。

オランダ人の友達、シッツェの新しいフラットに、初めて遊びに行った。
夜で息子は寝てしまうので、僕一人で。

シッツェは、仕事の後だけど、てきぱきとパスタと炒めたピーマンとロケットのサラダを作ってくれ、僕が持っていったワインで食事を楽しんだ。

気の置けない友人となら、男二人も悪くない。子供に注意をする必要もないので、お互い、止まることなく話し続けた。仕事のことが多かったかな?最近の状況と、発見したこと、感じたこと。彼は、環境問題に興味があり、エディンバラ大学で修士課程を卒業した後、地方分散による効率よいエネルギー生産を普及する会社に勤めている。

アメリカ、カナダ、スリランカ、トルコ、としょっちゅう海外出張していて、彼も、特にスリランカでは、多くの人のためになるには、どうしたらいいんだろう、とピュアに考えて仕事をしていた、という。何か人々の暮らしのために貢献したい、というところが、お互い共通して持っているところなのです。

食事の後はリビングに移り、シッツェはギターを始めたばかりなので少しギターで遊んだり、ボサノバをかけてまた話をしたり。7時にお邪魔したけど、あっという間に10時になってしまった。本当にこんな夜は久しぶり。精神的にバランスを取って暮らしていくには、友人との時間はビタミンのようなものだ。

アラン夫婦の再訪

2006-05-28 04:18:26 | ほっと一息。
5月19日(金)。

昨年12月に、チェルトナムという町に住んでいる友人達、アラン、りょう子さん夫妻を、家族で訪れた記事を書きました(写真はその時のもの。残念ながら、りょう子さんは以前アップしてなかった...ごめんね)。彼らは、昨年までエディンバラに住んでいました。アランがエディンバラで学生をしていたのです。

今回、アラン夫妻は、アランの大学の卒業式があったため、久しぶりにエディンバラを訪れました。大学の卒業式のほかに、友人達と会ったり、現在の勤め先の代表として会議にも出席するという忙しいスケジュールの合間を縫って、彼らは来てくれました。近くに住む、スコットランド人と結婚されているJ子さんも、彼らと仲が良かったので、来てくれました。

彼らとは、それほど何度も会ったわけではないのですが、最初にアランと会ったときに、話の内容、考え方が面白く、インスピレーションを受けたので、その場で仲良くなりました。彼は今、チェルトナムの大学で働いています。分野は言語学(英語)なのですが、研究テーマが面白く、様々な社会と言語との関係を広く研究しています。例えば、広告に使われている英語における、そのメッセージの意味、傾向の研究。ボデイビル雑誌では、男性的な表現をどのように効果的に使っているのか、など。また、畜産業界と一般の社会における、「豚」という言葉のもつイメージの研究。あんなに綺麗好きで可愛い動物なのに、何故ほとんどの言葉がネガティブなイメージを持っているのだろう?という研究だったようです。最近では、環境に関しての興味が深まり、様々な動物園における、施設整備や広告、表示に見る環境への配慮を推察、評価するような研究をされているようです。僕は、彼の頭の柔らかいアプローチが好きです。面白い人です。

奥さんのりょう子さんは、初めて家に招待して会ったときに、何種類かの蒸しパンを作って持ってきてくれました。自然な味が、性格を物語っていました。今、妊娠していて、10月に出産予定だそうです。妊娠していて大変だろうけど、来てくれて良かった。

彼らはお酒を飲まないし、アランはベジタリアンなので、いつも健康的な食事になります。この日は、妻の豆カレーと、アラン以外の人のために鶏肉のカレー煮、サラダ、それからJ子さんのお稲荷というメニューでした。

久しぶりの再開で、いろんな話をしているうちに、あっという間に時間が流れていきます。6時に始めて、気が付いたら10時。お酒を飲まなくても楽しいものです。次の再開は、エディンバラかな?チェルトナムかな?いつも爽やかな気分を味あわせてくれる二人が来てくれて、本当に良かった。住んでいる場所が変わってもこのように会える友人を持つことが出来て、有難いです。次に会うときは、多分もうお子さんも生まれていることでしょう。家族が増えてから会うのも、また今から楽しみです。

久しぶりに飲みすぎ

2006-05-25 21:22:22 | ほっと一息。
5月25日(木)。

昨日は、空手の昇級試験でした。
ウガンダでは、なるべく毎日一人で練習を続けていたので、全く問題ありませんでした。帯は赤からオレンジ色へ。まだやっと8級になったばかり。
進級が決まったら、帯を、仲のいい次の級の人に渡す伝統があります。僕は、やんちゃだけど面白いショーターというアメリカ人から新しい帯をもらい、今日組み手の練習をした、ジョーという長身でごついイギリス人に自分の帯を渡しました。
20年近くに渡り、イギリス全国を周って指導されている、川副先生とも久しぶりにお話できたし、進級できたし、気分よくみんなでパブへとなだれ込みました。

空手のお陰で、たくさんネイティヴの友人が出来ました。年月を重ねるうちに、気心が知れて、さらに仲良くなっていくもの。パイント(ジョッキ)ごとにおごって、おごられて、12時過ぎまで飲みました。みんなに日焼けした、と口々に言われました。だって、太陽が頭の真上にあるんだよ、誰だって日焼けするさ、と説明すると、周りは皆白人。いや、多分そこまでは焼けないよ、と皆大笑い。久々に空手や格闘技、日本文化についても熱く語りました。朝起きたら、久しぶりに二日酔い。頭が痛かった。