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まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

皆で集まるということ

2007-09-03 08:11:46 | ほっと一息。
8月31日(金)。

最近、うちの熱帯獣医学センターの学生で集まる機会がしばらくなくなってしまっていたので、先週皆に、思い切ってミーティングを開かないかとメールしたら、結構反応が良かったので、早速今日午前中にミーティングを開きました。

目的は、情報交換と、他の学生がやっていることを知ることで見聞を広くすること。言い出しっぺなので、僕が5月にアムステルダムの国際学会で発表した内容をもう一度話しました。

最近こういう機会がなかったこともあって、皆食入るように聴いてました。質問もかなり多く、参加者には大変満足してもらえました。次回は3週間後とのこと。僕はウガンダに行っていていないけど、こういう会はあった方がいい。

夜は、エディンバラの大学院生達でパブに集まりました。ほとんどが初めて会う方たちばかりで、こういう機会がないと、エディンバラにいても、会うことがないんだなあと痛感しました。主催者の方に感謝です。こちらも、また定期的な集まりが始まりそうです。人が集まるのって、大切なことですね。

夏の終わり

2007-08-31 05:55:32 | ほっと一息。
8月30日(木)。

今日、ようやく最近引っかかっていた問題の解決方法をひらめいて、次のフィールドワークのスケジュールもようやく決まりそうです。もう時間がないのにやることは山積みで、急いで仕事をしてます。

さて、1ヶ月間の夏祭りで賑やかだったエディンバラも、あちこちで会場の解体が始まり、すっかり静かになりました。我が家の裏にも野外パブがあって、朝方3時頃まで音楽がかかっていたりして、早く祭りが終わらないかなと思っていましたが、実際に終わると、とても寂しいものです。

3年目にもなると、毎年の行事として慣れ親しんでくるのでなおさらです。でも、今年も忙しくて、結局あまり観に行けませんでした。

日本とは違う季節の移り変わりですが、季節も、3年住むとだんだん分かってきて、今年は、ああ、秋だなあと心から感じます。これから秋らしい季節ですが、2ヶ月弱はウガンダで過ごします。

大学からの帰りに、丘の上からエディンバラの街と、入り江になった海、そして山が見えるとても美しいところをバスが走って行くのですが、今日はここで、この美しいエディンバラの秋も、もう最後かも知れないなあ、としみじみとした想いに耽りました。

今、ウガンダへの準備と同時に、卒業後の進路探しにも時間を割いています。エディンバラに残るのも一つの選択肢ですが、他にも働きたいところがあるので、移る可能性も大いにあります。

全く、来年の今頃は、一体どこで何をやっているんでしょうねぇ?先の読めない人生ですが、やってみるとそんなに悪くはないものです。旧友となかなか会えなくなってしまったということはありますが、出会いは多いですから。

さてさて、まずは目先の準備に集中しなければね。明日は重要なミーティングです。

フェイス・ペインティング

2007-07-29 16:44:35 | ほっと一息。
7月28日(土)。

朝起きたら、すぐにフェイス・ペインティングの餌食になった。キリンさんとのこと。
数週間前から息子がはまっていて、とうとう数日前に絵の具を購入し、妻に塗ってもらって公園で遊んだりしていたのだ。

僕の顔の黄色い背景は、天馬が塗った。茶色の鼻と模様は、妻と天馬の共同作品。

これを今後寝ている間にやられたら、気付かずに外出してしまいそうで怖い。

偶然と必然

2007-07-23 12:29:42 | ほっと一息。
7月15日(日)。

僕の周りには、何故かスペイン語圏の人がかなりいる。上の階に住んでいるのもメキシコ人だし、大学の友人にも、空手の友人にもスペイン語が母国語の人がいる。フランス語を習っている仲間内にもスペイン人がいるし、こと練習相手には事欠かない。

しかし、フランス人に関しては、非常に少なく、知り合いの2人に練習をお願いしても、これまで返事がなかった。また僕は、明らかにスペイン語の方が得意で、授業もフランス語より楽しんでいる。発音が易しいだけでなく、文化的にも性格にマッチしているし、パブで飲みながら練習したのと、メキシコに行ったことも上達を助けた。

なので、次週で最後の夏期講習が終わったら、フランス語はお休みにしようと考えていた。しかし、8月にフランスに行くので、出来ればそれまでは練習したかった。

11日(水)、スペイン語のクラスに行くために、1時間早めの午後4時のバスで家に帰ろうとしたら、仕事のことで呼び止められて、バスを逃してしまった。仕方がないので、別の路線を使うためにちょっと遠くのバス停へと歩き出した。

ふと見ると、50メートル前を若い女性が歩いている。こんな時間帯にしかも同じようにバスを逃して歩いているなんて、不思議だった。赤い靴も、何故かとても気になった。

最近、偶然と必然について、読んだり考えたりしていた。物事には、偶然と言うものはなくて、偶然に思える出会いというものは、実は自分の心がひきつけているものなので、それを逃さないようにした方がいい、と言う話。

なのでなおさら、この人とは話をしなければいけないような気がした。バス停の近くで追いつき、バスの時刻表を確かめてから話しかけると、なんとその人は3ヶ月間の短期留学をしているフランス人だった。帰りのバスの中でフランス語で話しながら事情を説明すると、練習相手を引き受けてくれるとのこと。とても驚いた。

また、土曜日に韓国人の神父様である友人と会って、この話をし、偶然と必然について最近考えていると言うと、それはキリスト教では、とても大事にされていることで、最近の彼のテーマでもある、と言った。彼と出会ったのも、たまたま彼の奥さんがうちの妻と同じ語学クラスにいたため。それも大切な偶然なのです、と彼は言った。

この話を帰って妻にすると、「知らない若い女の子と会う約束をするなんて、それってナンパじゃん。」と笑いながら言った。は、確かにそうだ。全く気が付かなかった。許せ妻よ、そんなことで大切な必然を逃してしまってはいけないのだ。それに、もし下心があったら、そういう出会いは逃げて行ってしまうものなんじゃないかな、と思う。

しばらく留守にします

2007-07-05 07:16:27 | ほっと一息。
7月4日(水)。

なんか最近旅ばっかりですが、明日から9日(月)まで、家族でイングランドを回ってきます。

今回の一番の目的は、ネパール時代の同窓会をすること。
妻には、日頃の生活を忘れて、ゆっくり楽しんでもらいます。

では、また来週月曜に。

羊が一匹・・・

2007-04-24 17:38:37 | ほっと一息。
4月24日(火)。

まだ頭が重くて洟が出るが、今大学で作業を始めるところ。

先月は羊の出産ラッシュだったので、目の前では少し大きくなってきた羊の子供達が駆けっこをしたり寝そべっていたりする。たまに寝ている親の上に登って、立っていたりするが、とても可愛らしい。

羊の数を数えると、眠くなるのかと思い試してみたが、大丈夫だった。118匹いた。

緑の草原に、たくさんの羊と7頭の馬がいる。ここは恵まれた環境だ。
眠れない時に頭の中で羊を数える習慣は、きっとここで生まれたに違いない。

赤ちゃん

2007-03-18 08:09:48 | ほっと一息。
3月17日(土)。

今日は、大学の疫学の先生、マークと彼の家族をランチに招待しました。
僕が早朝からうどんを打って、妻がお稲荷さんとてんぷらと、デザートのいちご大福を担当しました。

マークは、僕が2004年の9月にスコットランドに来た当初、よくフレンドリーに声を掛けてくれたので、とても救われていました。マークの奥さんジリアンは、当時僕の指導教官の事務をやっていたのですが、彼女もまたいい話し相手でした。

いつか二人に日本食を食べさせてあげたいとずっと思っていましたが、今日ようやく願いが実現しました。

彼らには9ヶ月の息子さん、ハルくんがいて、もちろん今日一緒に来ましたが、とても可愛かった。ちょっとしたおもちゃに興味を示して、いろいろ試して遊んでいました。マークがハルくんを抱っこしていたので、僕も天馬を抱っこしようとしましたが、あっさり断られました。「やめろよー」みたいな。子供も大きくなるとつれないものです。

うどんもお稲荷さんもてんぷらもいちご大福も、みな好評で良かったです。
しかし、赤ちゃんて可愛いなあ。うちももう一人欲しいです。

テレビはいい

2007-03-12 09:01:36 | ほっと一息。
3月11日(日)。

最近あることに気付いた。
外国で暮らす家族持ちの英語の上達法について。

家族持ちだと、せっかく英語圏に暮らしていても、英語が一定のレベルから上達しにくくなる。夜や週末は家族と母国語で話しているからだ。特に小さい子供がいると、眠れなくなって体調を壊すので、夜人を呼ぶことも出来ない。

しょうがないんだよ、と諦めていたが、先週妻の語学学校の先生が、とにかくテレビを見るようにと妻に助言した。

始めてみると、番組によっては内容も面白いし、映画はいいストーリーだと心の健康にもいい。こちらで12歳の頃から暮らしている友人のサムも、テレビは語学上達に効果があると言っていた。

ただ僕は、テレビを見ているよりも、自分で考えたり、作ったり、本を読んだり、空手か外で活動する方が好きなので、テレビは点けなかっただけだ。音楽も、実は聴いているよりも弾いたり歌っている方が好きだ。

ラジオでもいいけど、これからはもっと英語を聴いている状態を増やそうと思う。日本で英会話を上達したい人も、米軍のラジオ放送(Eagle 810)や、スカパーでBBCやCNNを流しっぱなしに出来る環境を作れば、きっと効果があると思う。

というわけで、またテレビを少し見てから寝ることにしよう。

小さいことが集まると

2007-02-18 09:11:42 | ほっと一息。
2月17日(土)。

今週は、タフな週だった。火曜日にある大学の研究奨励日の発表のためポスター作りをしたり、国際学会への申し込みのため、研究要旨を作成したりと、普段の研究プラス特別な作業があったので、火曜と水曜は夜12時過ぎまで仕事した。

しかし、木曜の夜にオランダ人のシッツェとパブに行き、金曜にユリさん、今日サム・サリー夫婦が家に来たし、昼間は天馬を公園に連れて行ったら、アンディーさん一家がいたので一緒に遊んだりと、たくさん人に会えた週だった。明日もU家にお邪魔する予定で、楽しみだ。

今週最も気に入った言葉は、シッツェが言った言葉。シッツェは環境関係の仕事をしていて、Decentralised energy(エネルギーを、大型の発電所から広範囲の地域に送るのでなく、各地域で小規模の発電施設を作る)を推進するNPOのような会社で働いている。昨年からの彼の仕事が、とうとうイギリス政府に取り入れられることになった。僕も、ウガンダ政府に助言できるいい研究結果が出て来ていることを話すと、彼はこう言った。
「みんなが、社会のためになる小さなことを一つずつ頑張ると、全体では大きいことになるよね。小さいことでも、自分で出来た、と思えるとすごく嬉しいね。」

気負わずに、小さいことをやろう、という意識って、とても大切だ。肩の荷が下りて、仕事も楽しくなる。ビール1杯にウイスキー1杯という軽い飲みだったけど、それもまた良かった。

誕生日に花束を

2006-12-16 09:40:08 | ほっと一息。
12月15日(金)。

今日は、指導教官スー教授の誕生日。
去年と一昨年は、あるポスドク(助手のような人)が率先して、みんなでお金を集めてスーに花束を贈っていた。しかし、今年は彼は違う研究グループに移ったので、このイベントのまとめ役がいなくなってしまった。

僕はその行事が気に入っていたので、急遽昨日、みんなに話を持ちかけた。その場にいた人たちは賛同してくれたので、僕が花とカードを買ってくることになった。

美的センスには自信がないので、今朝花屋に着いてもどう言っていいのか分からない。なので、
「えっと、何となくゴージャスで、サプライジングな感じがいいかな?」
と、花屋にお願いした。何じゃそれ?と思われたかも知れない。
「サプライジングって、何となく普通と違うって感じ?」
??花屋も花屋だ。すごく抽象的な会話。
「そうそう、そんな感じで選んでくれる?」
すごく人任せだ。
でも、花選びにはもちろん自分も加わった。相談しながらだんだん出来て行くのは楽しい。

出来上がった大きな花束は、さすがプロだった。何となく言ったとおりの感じである。日本と違うのは、花の切り口はそのまま外に出しておいて、水を含んだ紙で包んだり、隠したりしないところ。

その大きな花束を抱えてバスを乗り継ぐのは大変だったが、人にプレゼントを渡しに行くのは気持ちがいいものだ。

大学に着いて、教授は忙しいので、部屋の外にちょうどあった低い棚の上に花を置き、賛同者のサインが入ったカードを添えておいた。後から花を見つけて、仲間に入れて、という人たちもいた。

その後、教授が喜んで僕たちを訪ねて来たのは言うまでもない。来年ももしまだ僕がいれば、また率先してプレゼントしてあげたいと思う。