まちや小(ぐわあー)

その先を曲がったら何があるのだろう、どきどきしながら歩く。そして曲がってみて気がついたこと・感じたことを書く。

住基

2015年10月17日 | Weblog

がだめなら「マイ・ナンバー」で。

『失敗の住基カード運用者がマイナンバー利権 自民関係者憤慨

税や社会保障の情報をひも付けて管理する「マイナンバー」制度が来年1月の運用開始を前に、10月から個人番号の通知が始まった。このマイナンバー制度導入に先立って昨年4月に設立されたのが、個人番号カード発行システムの構築・設計などを担う「地方公

税や社会保障の情報をひも付けて管理する「マイナンバー」制度が来年1月の運用開始を前に、10月から個人番号の通知が始まった。このマイナンバー制度導入に先立って昨年4月に設立されたのが、個人番号カード発行システムの構築・設計などを担う「地方公共団体情報システム機構(通称・J-LIS)」だ。

「このJ-LISの前身は2003年に交付が始まった『住民基本台帳カード』の運営・管理を行なっていた地方自治情報センターで、総務省の天下り団体だ。

住基カードはマイナンバー導入によって廃止されるが、2000億円もの税金を注ぎ込んだ挙げ句、普及率はわずか5%という大失敗に終わった。その運営を担ってきた組織が今度はマイナンバー利権で潤うのだから、盗っ人猛々しいというしかない」(自民党関係者)

同機構の今年度の予算750億円のうち、400億円以上が個人番号カード関連の交付金だが、「通知カードの印刷や番号カード交付の際の本人確認に必要な顔認証システムなどは外注している」(同前)のだから、典型的な中抜き団体ではないか。

それでいて、相変わらず役員には総務省や自治体のOBが居並び、報酬規定によれば副理事長を務める元総務省自治行政局長の年収は1600万円を超える。あまりにわかりやすい構図だ。

「総務省以外でも、厚労省では年金事務所やハローワークでマイナンバー利用のためのシステム構築が必要になるし、財務省もデータ処理センターの新設を見据えている。新たな組織を作り、焼け太りしようとする動きはこれからどんどん加速する」(同前)

週刊ポスト2015年10月30日号』

※「マイ・ナンバー」制度は国民のためでなく、天下りする役人のため。


参院選

2015年10月17日 | Weblog

1人区に野党共闘で1人の候補を。

『「野党共闘なら圧勝」小沢氏、奥州入り

河北新報 10月17日(土)13時23分配信

生活の党の小沢一郎代表(衆院岩手4区)は16日、地元の奥州市に入り、来夏の参院選について「自民、公明に過半数を取らせないようにしなければならない。野党が共闘すれば全国で圧勝できる」と述べ、野党間の選挙協力を進める姿勢を示した。

団体会合への出席後、取材に応じた。小沢氏は「野党が連携しなければ、国民の支持は得られない、選挙は勝てないという意識が(野党間に)浸透している。共闘の方向に向かっている」と強調した。

参院選の岩手選挙区(改選数1)は、生活現職の主浜了氏(65)が改選を迎える。小沢氏は「連携するのは全国も岩手も同じ。野党で1人の候補者を応援することになるだろう」と協力の流れが強まるとの認識を示した。

主浜氏は3選を目指すかどうか態度を明らかにしていない。小沢氏は「今後も県民の役に立ちたいと考えているのではないか」と主浜氏が立候補するとの見通しを明らかにした。』

※これなら自民に勝てる!


著作権

2015年10月17日 | Weblog

分かってるかな?

『許可の要らない著作物の利用方法・4

営利を目的としない上演等(著作権法38条)

ライブやコンサートなどで音楽などを演奏する場合、著作者に著作権料の支払いが必要となります。
これは他人の著作物を使用してお金儲けをするわけですから、著作者にいくらかが還元されるべきであるからです。

営利を目的としない上演とは、観客から料金を徴収せず、かつ出演者にも出演料などで金銭等の支払いをしない場合を言います。
この場合は著作者に許可はいりませんし、著作権料の支払いも必要ありません。
ただしその著作物がすでに公表されている(不特定多数に公開されている)場合に限ります。

無料で使える例をいくつか挙げると、

  • 文化祭でコピーバンドを結成し、みんなの前で演奏する
  • 学校の合唱コンクール
  • 運動会でBGMとしてCDを流す
  • 公民館などで映画を上映する

非営利であり、無料かつ無報酬であることが条件です。
著作物を利用することによって誰も金銭的な利益を得ない場合に無料で使用できます。
出演者への報酬の支払いはダメですが、交通費・弁当代、宿泊施設代などの実費程度であれば支払っても問題ありません。
ただしそれを超える分は無報酬とは見なされないのでNGとなります。

宣伝のために無料でCDやDVDを流すというのは、CDやDVDの売り上げをアップさせる目的ですので非営利にはなりません。

お店などの店舗でBGMを流すなどの場合は認められません。
店舗などに来るお客はBGMに対してお金を払うわけではないですが、店側がBGMを流す目的はイメージ作り、雰囲気作りを行うことで集客をアップさせるためです。
このことが「営利目的」となるため非営利にはなりません。

ただし露店などで短時間BGMを利用する場合や福祉施設、医療施設での利用、事務所や工場などで従業員のみを対象とした利用であればJASRACは使用料を免除するとしています。
http://www.jasrac.or.jp/info/bgm/index.html

※分かってないだろうな。で、その前に調べもしない!


スモールマウス

2015年10月17日 | Weblog

亀田

『判定負けの興毅が現役引退を表明「これ以上先はない」

デイリースポーツ 10月17日(土)12時17分配信

「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(16日、シカゴ)

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチが16日(日本時間17日)、米国イリノイ州シカゴのUICパビリオンで行われ、王者・河野公平(34)=ワタナベ=が3-0の判定で、元世界3階級王者で同級2位の亀田興毅(28)=K3BOX&FIT=を下し、2度目の防衛に成功した。4階級制覇に失敗した亀田は試合後、「これ以上先はない」と、現役引退を表明した。

最大8ポイント差の判定で敗れた興毅。試合後、第2ラウンドのダウンと、第3ラウンドのローブローをポイントに挙げた。「勝負の神様はオレに微笑まへんかった」と振り返った。「これがラストマッチ。勝っても負けてもこの試合が最後だと決めていた。これ以上、先はない」とコメントした。

亀田3兄弟の長男・興毅は2003年12月にプロデビュー。父・史郎氏の独自の指導法と派手なパフォーマンスで売り出し、06年8月にファン・ランダエタ(ベネズエラ)との決定戦を際どい判定で制してプロ12戦目でWBA世界ライトフライ級王座を獲得。この王座は初防衛後に返上した。09年11月にはWBC世界フライ級王者・内藤大助(宮田)を判定で破り、2階級制覇を達成。10年3月の初防衛戦でポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に判定負けして初黒星を喫したが、同年12月にアレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)との判定勝ちしてWBA世界バンタム級王座を獲得。日本初の3階級制覇を達成した。この王座を8度防衛した。

しかし13年12月に亀田3兄弟の次男・大毅が臨んだWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦において“負けても防衛”騒動で混乱を招いたとして、亀田ジムの会長らがライセンスをはく奪。3兄弟は日本国内で活動できない状況となった。興毅は今回の試合が1年11カ月ぶりの世界戦だった。

通算戦績は35戦33勝(18KO)2敗。』

※口(はったり)だけでは通じない!


北海道新幹線

2015年10月17日 | Weblog

金かけた、その分高く。

『<TPP>野菜や魚の関税、最終的に全て撤廃

毎日新聞 10月16日(金)20時16分配信

「北海道新幹線の開業によって、東京~函館は乗り換えなし、所要時間は1時間半も短縮される」という話はウソだ。

新函館北斗は函館ではない。これが北陸新幹線金沢開業との大きな違いだ。北海道新幹線の開業について、函館の人々は盛り上がっていないらしい。筆者の周りの東京在住の函館出身者も、意外と冷ややかである。北海道新幹線が開業しても、函館に帰るときは飛行機を使うという。新幹線はまず考えられないそうだ。

問題は新函館北斗駅の位置だ。新函館北斗駅は函館市ではなく、北隣の北斗市にある。函館出身者が言うには、新函館北斗駅の位置は政治的に決まり、函館市には空港があるから新幹線駅は北斗市になったそうだ。もっともこれは都市伝説のたぐいで、北海道新幹線のルートと駅の位置は、北斗市が発足する2006年より10年以上前に決まっていた。しかし、こういう噂が出るあたり、函館の人々にとって新函館北斗駅は遠い存在かもしれない。

JR北海道は函館駅~新函館北斗駅間に新幹線接続列車「はこだてライナー」を運行予定だ。所要時間は約17分と報じられた。新函館北斗駅では、新幹線と同じホームから発着させて乗り換えの便宜を図る。とはいえ、3分から5分の乗り継ぎ時間が必要だろう。そうなると、東京駅~函館駅間の所要時間は約4時間半になる。内訳は新幹線が4時間9分、乗り継ぎ3分、はこだてライナー17分。航空機と新幹線のシェアの境目、4時間を超えてしまう。

●北海道新幹線は“高い”

10月13日、JR北海道は北海道新幹線の運賃、料金を発表した。東京~新函館北斗間で特急指定席を利用した場合、2万2690円となった。これは通常期の料金だ。繁忙期は200円高くなり、閑散期は200円安くなる。以下、通常期の料金で話を進める。

東京~新函館北斗間の所要時間約4時間、距離は約820km。2万2690円に対して、ネットでは“高すぎる”という不満も見受けられる。東海道新幹線・山陽本線で比較すると、東京~広島間は所要時間約3時間50分、距離は約900km。料金は1万8560円だ。確かにこれに対しては割高感はある。こうなる理由は、運賃と特急料金の計算方法が異なるからだ。東京~広島間が運賃・特急料金共に距離を通算して料金を決めている。東京~新函館北斗間は、運賃のみ通算して、特急料金はJR東日本区間とJR北海道区間をそれぞれ計算し、合算している。山陽新幹線と九州新幹線と同じ方式である。採算の厳しい区間で、少しでも価格を上げたいという思惑が見える。

しかし、現在の東京~函館間の鉄道運賃や航空運賃と比較すると、まあ妥当かな、という設定ではある。ちなみに、現在のルート、東北新幹線“はやぶさ”と在来線特急“白鳥”または“スーパー白鳥”を乗り継ぐと、東京~函館間は2万200円である。この金額に比べると、北海道新幹線利用時は2490円のアップ。ただし、所要時間は1時間半も短縮され、乗り換えもなくなると思われている。ところが実際は、東京駅~函館駅間で、乗り換える場所が新青森駅から新函館北斗駅に変わっただけ。所要時間も1時間ほどしか変わらない。その対価として約2500円は、やっぱり高いと思わせる。

航空運賃はどうか。東京~函館間の航空運賃は正規運賃でANAとJALが3万5200円。エアドゥが2万7100円。北海道新幹線だと、ANA/JALより1万2510円、エアドゥより4410円安い。ただし航空機の所要時間は1時間20分で、新幹線より3時間も早いし、航空運賃は事前割引で1万円台前半まで下がる。そう考えると、北海道新幹線はますます高いという声も分かる。

ただし、JR北海道が発表した金額は、国土交通省に届け出た「上限運賃」「上限特急料金」である。上限とある理由は「これ以上の金額にはしません」という意味である。実際には、この金額の範囲内で設定できる。北陸新幹線のときと同様に、今後、JR北海道とJR東日本が、どのような割引制度を設定するか見極める必要がある。

航空便はどうかと言えば、函館空港と函館駅はバスで20分。クルマならもっと早い。家族や友人に迎えを頼みやすい距離と言える。空港アクセスと飛行機の所要時間で約2時間だ。つまり、北海道新幹線と函館北斗駅は、航空機に対して圧倒的な優位ではない。今後も、東京~函館間の移動は航空便で、新幹線はチケットが取れなかったときの代替手段になりそうである。

これを函館出身者の代表意見とはしない。しかし、考え方には一理ありそうだ。私が函館に観光や仕事で行く場合も、鉄道ファンである要素を除いてしまうと、飛行機のほうに気持ちが動いてしまう。函館市はそもそも、航空機が便利な都市である。

●早くも4割引を示唆 運賃比較で考えたら“木古内乗り換え”もアリ
JR北海道が発表した運賃と料金を見ると、東北新幹線との合算よりも、北海道新幹線の特急料金そのものが高いと気付く。運賃は同じだけど、特急料金は約2倍になる。運賃との合計は、新青森~函館間が在来線特急で5490円。これが新幹線になると新青森~新函館北斗は7260円。さすがにこれは高い。JR北海道もそれは気にしているようで、新青森~新函館北斗は指定席利用で4350円の割引きっぷを発売する予定だ。早期予約割引かインターネット割引で、座席数限定になるという。早くも上限運賃の4割引である。

もしこのきっぷが東京で買えるなら、東京~新函館北斗間を通しのきっぷで買うよりも、新青森駅で分割して買ったほうが安い。東京~新青森駅間の“はやぶさ”指定席は1万7350円。JR北海道の割引きっぷが4350円。合計2万1700円だ。通しで買うよりも990円安い。

さらに料金表を見ると、新青森~木古内の新幹線特急料金は3320円、新青森~新函館北斗の特急料金は4450円。差額は1130円となっている。現在の新青森~木古内の特急料金は1860円。新青森~函館の特急料金は2250円。差額は360円だ。北海道新幹線の特急料金設定はかなり高めで、道内区間になると際立つ。ここも救済的な割引制度が必要ではないか。

運賃も含めて計算しよう。新幹線だと、青森~木古内は5480円。新青森~新函館北斗は7260円。差額は1780円だ。では、この差額と木古内~函館の運賃を比較してみよう。木古内~五稜郭間は道南いさりび鉄道に移管される。道南いさりび鉄道の運賃はJR北海道の1.3倍になる見込み。現在は840円だから、1.3倍で端数を切り上げて1100円。五稜郭~函館の運賃は210円。つまり、東京~函館間は、新幹線で新函館北斗まで行って乗り換えるより、木古内で乗り換えたほうが470円安くなりそうだ。

ただし木古内~函館の所要時間は約1時間かかる。新幹線の木古内~新函館北斗間35.1kmの所要時間は未発表だけど、北陸新幹線の上越妙高~糸魚川が37kmで、13分かかっている。はこだてライナーが17分だ。こうなると、新函館北斗駅乗り換えと木古内乗り換えは、約30分の差に縮まる。後は道南いさりび鉄道の努力次第だ。木古内~函館に快速列車を走らせれば、函館北斗ルートと互角だ。もう新函館北斗駅はいらないかもしれない。暫定開業なら木古内で良かったのではないか、と皮肉を言いたくなる。

●思い切った割引と高速化、札幌延伸まで勝機は無い
北海道新幹線の運賃発表で、どうやら航空機に対して勝ち目がなさそうだと分かってしまった。もちろん、これは東京~函館の話であって、北海道新幹線には東北の主要都市との連絡という役目もある。福島、仙台、盛岡、青森と北海道は近くなる。新幹線の勝ちだ。だから宇都宮停車が大事なんだけど、はやぶさは通過してしまう。

しかし、新幹線を選んでも、新函館北斗か木古内で乗り換えるなら、木古内がよさそうだ。どうも新函館北斗の立場がない。こうなると北海道新幹線には、北陸新幹線ほどの成功方式が見えない。

この難局を打開するためにどうするべきか。まずは割引運賃制度の充実で航空運賃の事前割引に対抗する必要がある。JRグループもインターネット会員制で割引運賃を設定しているけれど、浸透しているとはいえない。設定されない時期もあるし、発売されても料金のメリットを感じにくい。航空会社の事前割引のように、通年で分かりやすい制度が必要だ。

次に、整備新幹線区間と青函トンネルの高速化だ。整備新幹線区間は時速260km走行という前提で建設されており、その建前でJR東日本は線路施設を借り受ける契約をしている。だから時速260km以上で運行できない。この問題を解決し、必要ならば再整備して、現在の最高速度、時速320kmの走行区間を増やす。青函トンネルは貨物列車との兼ね合いもあり、最高時速140kmに制限されている。これもどうにかしたい。

そして何よりも、札幌延伸を急がねばならない。新幹線が新函館北斗に到達し、JR北海道は函館~新函館北斗~札幌で特急北斗を走らせる予定だ。しかし、いまや函館は北海道の入り口ではない。かつてのように函館から釧路や網走へ直行する特急は考えられない。新函館北斗は新幹線終着駅としては弱すぎる。

北海道新幹線の札幌延伸は、2011年の政府・与党確認事項として、新青森・新函館(当時)開業の20年後、つまり2036年春までの開業目標が設定された。その後、2015年1月14日の政府・与党整備新幹線検討委員会において、開業予定を5年繰り上げ、2031年春で合意された。つまり、これから15年間も北海道新幹線は航空機に負け続ける。遅すぎる。5年で作れと言いたい。

「新幹線は合意形成と着工、工事に時間がかかる」と世界に示したようなものだ。こんな面倒なものを国を挙げて海外へ売り込もうなんてどうかしている。いや違う。技術はある。資金と政治力が足りないのだ。東海道新幹線の約500kmは、着工から5年で開業できた。日本にはその力がある。今ならもっとうまくできる……と信じたい。

2006年に北海道経済連合会は、「北海道新幹線札幌延伸に伴う効果と地域の課題」という調査報告書の中で、新幹線の高速化、時速360km運転によって、東京~札幌間3時間57分、東京~新函館(当時)間3時間12分という試算をしている。これを鉄道シロウトの理想と笑っている場合ではない。

北海道新幹線は、札幌まで延伸して初めて効果を発揮する。東京~札幌間で4時間。そこまでやらないなら、北海道新幹線など要らない。格安航空会社(LCC)に任せれば良い。しかし、もう新函館北斗まで作ってしまった。あと半年で開業だ。このまま北海道新幹線を建設費のムダ遣いで終わらせてはいけない。理想は叶わないかもしれないけれど、理想へ向かっていく努力は必要だ。』

※この記事でも飛行機の割引のことが書いてない。AIR DOなどの最安値は片道、約11000円。「新幹線」、そんなものいらない!


TPP

2015年10月17日 | Weblog

庶民には地獄へ

『TPP大筋合意:「コメ聖域」何だった…農家困惑

毎日新聞 2015年10月06日 01時15分(最終更新 10月06日 21時06分)安倍晋三首相の交渉参加表明から約2年7カ月。日米など12カ国間で貿易や投資を高い水準で自由化する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が、各国の利害を巡る攻防の末、大筋合意に至った。「輸入品が安くなる」「農家が受ける打撃は大きい」。暮らしに大きく影響する可能性が高い枠組みに、期待と不安、困惑が交錯した。

「『農産物、特にコメには手をつけない』とした国会決議は何だったのか」。宇都宮市今里町で水稲を12ヘクタール、イチゴを42アール作付けする手塚安則さん(60)は憤る。全国的に豊作だった昨年は、栃木県産コシヒカリ(1等)の農家に仮払いされる「概算金」(60キロ当たり)は8000円と史上最低。コメ余り状況が続く中、「コメは聖域」と繰り返す地元の自民党議員らに期待を寄せてきたが、「輸入米がこれ以上増えると、さらに価格低下は避けられない」と懸念する。

秋田市の5ヘクタールで「あきたこまち」と備蓄米を生産する鈴木万喜夫さん(66)も「国内農業を成長分野にするという政府の主張はうそっぱち。国会での批准など手続きはまだ残っている。これからもデモや集会で反対を訴え続けたい」と話す。

北海道旭川市の米農家、谷口裕次さん(44)も落胆を隠さない。

国による生産調整(減反)に振り回されながら、父から受け継いだ8.5ヘクタールに加え、他に15ヘクタールを借り、今後も新たに4ヘクタールを追加する予定だ。だが、分散した水田で草刈りや農機を運ぶ手間も増え、産地交付金などの補助金で何とかやり繰りしているのが実態。「規模の拡大にも限界がある」と嘆く。

一方、自ら減反の枠外で作ったコメの輸出を手掛ける長野県東御市の農家、笹平達也さん(39)は「TPPで国内価格が下がれば、需要が高い海外への輸出を考える農家が増える可能性もある」と見る。輸出は国内需要が頭打ちになる中、新しい販路として2013年から手探りで始め、昨年は約160トンを豪州などに輸出した。

ただ、3年後に決まった減反政策の廃止で、今後、転作補助金の見直しなども行われれば、経営環境はさらに激変する恐れもある。「米価は国の政策に翻弄(ほんろう)されてきたが、10年先が見通せなければ、投資や人を雇うこともできない。ぶれない長期的なビジョンを示してほしい」と注文する。

◇外食「コスト面プラス」

TPP大筋合意により、輸入食材の国内での利用が一層拡大しそうだ。外食チェーン関係者からは歓迎の声が聞かれる一方、慎重な受け止めもある。

 異物混入問題などで業績不振に苦しむ日本マクドナルドホールディングス。TPP交渉に参加している豪州とニュージーランドから牛肉を輸入しており、「コスト面でプラスになることは確か。悪いニュースではない」(広報担当者)。ただし、店舗で出すメニューのうち、牛肉は原材料の一部。広報担当者は「為替や原材料価格の動きは大きく、TPPでどこまで良い影響があるか、まだ見えない」と慎重な見方も示す。

 同じく、低価格が売りの牛丼。大手牛丼チェーンの牛肉仕入れ担当を務めた経験がある動畜産物輸出入検疫協会の多賀谷保治事務局長(66)は「関税が下がると言うが、1年あたりの下げ幅が小さい」として、価格面への効果がすぐに広がる可能性は低いとみる。「中国の需要増で牛肉の価格そのものが上がっている。結局、国内の牛丼価格はトータルで少し下がれば……というところではないか」【川畑さおり】

◇自動車関連「チャンス」

将来的な関税撤廃で合意した自動車部品業界では、輸出拡大の期待が高まる。ただ、効果の波及に慎重な見方もある。

名古屋市港区で約30人の従業員と自動車エンジン関連の金属部品を作る「光源鉄工所」の原久由(ひさよし)社長は「製品の競争力が少しでも高まればありがたいことだ」と歓迎する。大手メーカーの海外拠点に輸出する部品もあり、「TPPのおかげで、納入するチャンスは広がる」と期待を寄せる。

ただ「経営はいつも厳しい」といい、20年以上経過した設備を更新する予定もない。「国が守ってきた農業と違い、常に厳しい競争にさらされてきた」と話し、浮かれた様子はない。』

※大企業には天国へ。これがこの国の、安部のやり方。


懲戒処分

2015年10月17日 | Weblog

また。

『生徒に「ぶっ殺す」「支援学校行け」 秋田県立高教諭を減給

産経ニュース / 2015年10月16日 18時58分

生徒に「ぶっ殺すぞ」「特別支援学校に行け」などと暴言を吐いたとして、秋田県教委は16日、県立金足農高(秋田市)の40代の男性教諭を減給10分の1、1カ月の懲戒処分にした。

県教委によると、教諭は7月15日午前8時半ごろ、規則で学校に預けなければならないスマートフォンを教室で操作していた1年生の男子2人、女子3人を廊下に呼び出し、「ぶっ殺すぞ、こら」「部活動は何だ。そんな部はつぶしてやる」などと叱責。近くにある知的障害者を対象にした特別支援学校の名を挙げ、「来月から行け」などと怒鳴ったという。

また、監督を務める相撲部の練習中などに、県教委の通知で禁じられている校内での飲酒や喫煙を常習的に行っていたという。

教諭は同校出身の大相撲、豪風(たけかぜ)関の恩師で、先月から今月にかけて行われた和歌山国体で県選手団の相撲少年男子の監督を務めるなど、相撲指導者として知られている。

県教委は管理監督責任を問い、鈴木誠孝校長を訓告とした。』

※こういうの、どこにでもいる!


馳文科相

2015年10月17日 | Weblog

違法性はないが返金。

『馳文科相、県の補助金受けた会社からの寄付返金

読売新聞 / 2015年10月16日 22時22分

馳文部科学相は16日、閣議後の記者会見で、自身が代表を務める「自民党石川県第1選挙区支部」が2012~13年に県の補助金受給会社から受けた寄付計232万円を返金したと明らかにした。

違法性はないものの、「誤解を招かないよう対応した」という。

同支部に寄付したのは、金沢市の機械製造会社。同社によると、11~13年に工場建設に伴って県から計3億4100万円の補助金を受けたという。

政治資金規正法は、国から補助金の決定通知を受けた企業が1年以内に政治活動に関する寄付を行うことを禁じている。都道府県の補助金を受けた企業による政党支部への寄付を制限する規定はないが、馳文科相は「李下(りか)に冠を正さずだ」と述べた。』

※なら、大臣でなくても返せ!