⭐️⭐️浅野まことのここだけの話⭐️⭐️

浅野まことがここだだけの話をブログで大公開!!

【拡散希望】「ヒロシマ、そしてフクシマ」映画公開のお知らせ

2016年02月13日 | 原発
2013年にクラウドファンディングのMotion Galleryで肥田舜太郎医師の活動を描く『HiroshimaからFukushima』の映画製作の資金を集めた映画が「ヒロシマ、そしてフクシマ」という題名で下記日程で公開される事が決まりました。

場所: 渋谷ユーロスペース
上映日程:
3月12日(土)~ 3月18日(金)10:30
3月19日(土)~ 3月25日(金) 9:30
3月26日(土)~ 4 月 1日(金)10:00

公式サイトは https://doctorhida.wordpress.com
で、予告編をご覧いただけます。

以下は「HiroshimaからFukushima」制作実行委員会の山本顕一委員長よりのメールです。ボランティアでここまでやって来られた山本さんと実行委員会の皆さんには心から敬意を表したいと思います。
1人でも多くの方にこの映画をご覧頂きたいと思います。

是非SNSでの拡散をお願い致します。

==以下引用==
 

MotionGalleryコレクターのみなさま

 寒さもようやくピークを越えたかと思われる昨今ですが、みなさまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

 さて、2013年にみなさまのご支援をいただいて制作が始まったマルク・プティジャン監督の映画『HiroshimaからFukushima』ですが、作品は一昨年一応の完成はみたものの、なかなかこのような地味な映画を取り上げてくれる配給会社が見つからず、みなさまがたの「本当にあの映画はできるのかしら」というご疑念を晴らすことが出来ないままに時が流れました。

 ところが昨年秋、ある方の紹介で知るところとなった太秦という配給会社の小林社長がこの映画の持つ大きな価値を認め、献身的に力を貸して下さることになりました。その甲斐あって、昨年の暮れ、突然にも澁谷の映画館「ユーロスペース」で本年3月12日からこの映画を上映する話がまとまり、私は本当にほっとした気持で新年を迎えることができました。

(上映時間)
3月12日(土)~ 3月18日(金) 10:30

3月19日(土)~ 3月25日(金)  9:30

3月26日(土)~ 4 月 1日(金) 10:00


 題名はローマ字使用をやめて、『ヒロシマ、そしてフクシマ』としました。

 この映画は核廃絶のために一生を捧げてこられた肥田舜太郎先生の活動を描くものですが、3月12日と言えば福島原発事故からちょうど5年目にあたります。そして現在の日本の状況は、この映画が撮影された数年前とは全く様子が変わってしまい、事故の記憶はすっかり風化してしまった感があります。政府や東電の巧妙な策略が見事に功を奏したのでしょう。しかし肥田先生と共に「放射線被害というものは、どんな形であれもう二度とあってはいけない」と考える私は、人々が福島のことを忘れ去ろうとしている今日においてこそ、この映画は多くの人に見てもらうべきであると考えます。この映画が原発事故の恐ろしさについての再考をうながす契機となることを望むからです。

 ユーロスペースでの上映の反響が大きければ、いずれ他の映画館での上映も行われるでしょう。横浜の「シネマ・ジャック&ベティ」、および広島の「横川シネマ」でも時期は未定ですが公開が予定されています。映画館だけではなく、各地での自主上映もさかんに行われるようようになって欲しい、と私は願っています。
 なるべく多くの人々に見てもらうよう、みなさま方のご協力をお願いいたします。お知り合いの方々になにとぞこの映画をご喧伝下さい。

 公式サイトは https://doctorhida.wordpress.comで、そこに予告編があります。

 MotionGalleryコレクターのみなさま方のための特別試写会は、一般公開に先立って3月3日に開かせていただきます。追って招待状をお送りします。


 寒さもまだ続きます。何とぞご自愛のほどを。


      2016年2月13日

「HiroshimaからFukushima」制作実行委員会

山本顕一

==引用終り==


大機小機 「第4次産業革命」と日本

2016年02月13日 | 経済
大機小機 「第4次産業革命」と日本
2016/2/13 3:30 日経朝刊

 産業システムのデジタル化とデータ活用
を徹底し、生産や物流の効率を飛躍的に高
めようとする動きが広がりつつある。1月
下旬に開かれた今年のダボス会議も「第4
次産業革命」を中心的なテーマに据えた。

 あらゆる機器をインターネットでつなげ
て制御するインターネット・オブ・シング
ス(IoT)の導入、人工知能やロボット
の活用拡大、クルマの自動運転の実用化、
3Dプリンターを用いたモノづくり……。
同時並行的に進む動きは、産業の構造、
工場や物流の現場、人の働き方を劇的に変
えていくかもしれない。

 ダボス会議を主催する世界経済フォーラ
ムのクラウス・シュワブ会長は「革命が津
波のように押し寄せ、すべてのシステムを
一変させる。だが、われわれはまだ十分な
準備ができていない」と問題提起した。

 「人工知能やロボットに工場の職を奪わ
れ、ホワイトカラーの管理業務の多くも不
要になる」「情報・データの管理、分析、
応用で専門人材の奪い合いが起きる」「失
業の増加と格差の拡大につながる」と懸念
する声は少なくない。

 一方で「創造的な分野まで人間が機械に
代替されるわけではない」「生産性が格段
に向上すれば、世界経済の停滞打破につな
がる」という反論も多い。

 生産年齢人口が減りつつある日本にとっ
て、生産性を飛躍的に高めることは重要な
命題であり、成長戦略と密接に結びつく。

 アベノミクスで政権が期待する国内の設
備投資は、なかなか盛り上がらない。そこ
で、単純な生産能力増強ではなく生産性と
効率を高める投資を促すことや、蓄積した
データから新しいサービスや製品を生み出
しやすくする環境の整備が、政策として重
要になる。生産性が上がれば、賃金引き上
げの余地も生まれる。

 安倍晋三首相は1月の施政方針演説で、
人工知能、ロボット、IoTなどの研究を
支援し、規制改革によって新しい可能性を
開花させると強調した。最近、政府がまと
めた成長戦略進化の検討方針には、生産性
革命のための制度改革、情報技術分野で高
い実務能力を持つ人材の育成、IoT活用
のための規制改革といった項目が列挙され
ている。

 日本の株式市場は、第4次産業革命にど
のくらい注目しているだろうか。

(花山裏)

【発売開始】水素水生成器 hydrogen water H2PLUS発売開始!!

2016年02月11日 | ネット通販


皆様 お待たせしました。H2PLUSという水素水ボトルサーバーをamazonで発売開始しました。
これまで発売されている水素水サーバーの中で最もSPECの高いものです。

水素水生成器 hydrogen water H2PLUS
 (←クリックすると当社ネット通販に飛びます)


水素濃度を測ってみました!(下記の写真をクリックすると動画が始まります)


充電式携帯水素水生成器の使用方法の動画(下記写真をクリックすると動画が始まります)


 ご購入は、こちらからお願いします。→ MAトラストのamazonネット通販





水素水は本当に効くのかと多くのご質問を受けますので
水素水について解説したブログと動画を集めてみました。
百聞は一見に如かずです。是非、ご覧ください。
 

◎水素水のpH値について

  http://xn--eckpcm1k0hscb1367ka5678b.com/hydrogenwater/ph/

◎アンビリーバボー水素水の効果
    https://www.youtube.com/watch?v=13HeKOKS2XY

◎ためしてガッテンの活性酸素特集!抗酸化物質で対策しないと病気になりそう
   https://www.youtube.com/watch?v=7HE3SALrU_A

◎NHK 活性酸素の研究
 https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=v49N6WDbFXs

◎NHKニュースで報道された水素水の身体に与える影響!高血圧、疲労、コレステロールなど
  
https://www.youtube.com/watch?v=HJtJMO7fV6c

◎活性酸素を消去することはできないものか
   https://www.youtube.com/watch?v=p-gtgURgAOQ

◎水素水実験第一段「水素風呂に入ったら本当に体内に水素を取り込めるのか?」
  https://www.youtube.com/watch?v=Z3VMW41XMGk

◎太田成男教授【達人道】水素の達人
  https://www.youtube.com/watch?v=U0I8Mf9FOvg

 


虫歯菌、脳出血に関与 国循など解明 止血作用を阻害

2016年02月06日 | 医薬
虫歯菌、脳出血に関与 国循など解明
止血作用を阻害
2016/2/7 3:30 日経朝刊

 虫歯の原因となる「ミュータンス菌」が、脳出血の発症にも
関与していることを国立循環器病研究センター(大阪府)や
京都府立医大、大阪大のチームが突き止め、英科学誌電子版
に6日までに発表した。
 関与しているのは、人体の止血作用を阻害する特殊なタイプ
のミュータンス菌。同センターの猪原匡史医長(脳卒中学)は
「日常の歯磨きが重要。病原性の高い細菌を選択的に減らせれ
ば、脳出血の新しい予防法になる可能性がある」と話した。
血液中にある血小板は、傷口などに集まって出血を止める働き
がある。
 チームは、血管壁のタンパク質「コラーゲン」と結合し、
血小板の止血作用を妨げる特性を持つミュータンス菌に着目。
脳出血患者の唾液に含まれるこのタイプのミュータンス菌を
調べたところ、血管壁のコラーゲンと結合する能力が高い菌を
持つ患者ほど、脳内の出血部位が多かった。
 ミュータンス菌は口の中の血管から血流に乗り、脳の血管に
到達。そこでコラーゲンに結合して炎症を起こし、止血作用を
妨げたり血管をもろくしたりして、脳出血を引き起こすとみている。

トヨタ純利益最高 4~12月1.8兆円、北米好調

2016年02月06日 | 企業研究
トヨタ純利益最高
4~12月1.8兆円、北米好調
2016/2/6 3:30 日経朝刊

 トヨタ自動車が5日発表した2015年4~12月期決算(米国会計基準)は、
純利益が前年同期比9%増の1兆8860億円だった。ガソリン安で北米での
大型車販売が伸び、4~12月期として過去最高を更新した。通期は前期比
4%増の2兆2700億円の見通しで、従来予想を200億円増やした。
 4~12月期の売上高は7%増の21兆4313億円だった。日本で軽自動車
増税の影響が出たほか新興国の消費低迷が響き、グループの総販売台数は
763万2000台と前年同期並みにとどまった。ただ「レクサス」など高級車
が米国で伸び、円安・ドル高も収益を押し上げた。
 15年10~12月期だけでみると営業利益は前年同期比5%減った。四半期
ベースでの減益は14年1~3月期以来だ。タイやロシアなど新興国で販売
が落ち込んだ。
 北米の好調を支えに、16年3月期通期の総販売台数は1005万台(前期比1%減)
と従来予想より5万台増える見通し。売上高は1%増の27兆5000億円。
中国のグループ会社の利益が膨らむと想定、その分を純利益予想に上積みした。
 愛知製鋼の爆発事故で部品供給が滞り、8日から13日まで車両工場の稼働
を停止する。大竹哲也常務役員は「停止の影響は業績予想に織り込んでいない」
としている。

煙もススもタールも出ないスト―ブを製造する会社

2016年02月05日 | 未来予測研究会

今日は、本巣市にある矩義所建築有限会社(かねよしところ)の松久社長を訪問。
煙の出ない燃焼機器をつくっている会社である。
理論はシンプルで、完全燃焼をさせることで、煙もすすもタールも出ないようにして
いる。当然、燃焼後に残る灰も少ない。特徴的なのは、下からではなく上から火を
つけること。本当に煙は出ない。勢いよくストーブの中の燃料が燃えていた。
燃焼後は、灰も殆どでなかった。
そこで、このストーブは売れるのかという問題である。重油、灯油の値段は
下がっている昨今、いくら煙が出ない面白いストーブがあるといっても時期が悪いと思う。
しかし、この燃焼法で面白い、活躍する場面を考えたときに2つのポイントを思いついた。

1)農業、特にビニルハウス栽培での活用。
  ビニルハウスでは野菜を育成するには、適度な二酸化炭素が必要。その値は、
  1500ppm以上。1500ppm以上になると光合成が活発になり野菜の生育も
  早くなり、元氣になる。元氣になるから農薬もいらなくなる。
  社長の松久さんは、熊本の苺農家がこの無煙燃焼器をビニールハウスに
  導入して無農薬苺の生産に成功して高く苺を買ってもらえるようになって
  大変喜ばれているとのことであった。ハウス内の暖房と同時に二酸化炭素
  の補給は一石二鳥で嬉しい。
  LEDで夜間も光合成をさせ、二酸化炭素を供給して発育を早めることが
  低コストでできる。理想的なハウス栽培方法だと思う。

  因みに・・・ハウス内での二酸化炭素濃度の管理は、機械化したハウスで
  は行われていることがあるが、そうでないところは、殆ど野放しの状態。
  元氣のない野菜に、化学肥料と農薬が使用されている。

2)木質バイオマス発電への応用
  木質バイオマスは、燃料である木材チップ、ペレットを燃焼させて
  ガス発電をさせる。しかし、炉内や配管にすすとタールがこびりつい
  て、燃焼効率を悪くし設備の寿命を短くすること、こべりついたタールを
  除去するために設備を1週間程止める必要がある。
  タールが発生するのは、不完全燃焼が起きるからであり、この会社の
  燃焼の理論とノウハウを使えば、タールの出ない炉が低コストで出来る
  可能性がある。このあたりはプラントメーカーとの協業が必要だが、
  僕は出来ると思う。


今回、松久社長と話をして感じたのは、取っ付き難い頑固親父(僕と同年代)
ですが、煙の出ないゆらゆらと燃える火を見て「いいでしょう~」と呟く姿を見て、
ロマンチストに違いないと思ったのです。そして、同氏は富有柿農家でもあり
農業についてしっかりとした知見を持っておられるのも素晴らしいポイントです。

因みに、アウトドアの好きな方には、キャンプ用にもってこいの商品が
安く売っているので、同社のホームページを見てお買い求め頂きたいと
思います。 

 

矩義所建築有限会社HP:http://kaneyoshi-t.co.jp/
製品動画集: http://kaneyoshi-t.co.jp/movies/

当社も環境が整い次第、Amazonで販売を開始しようと思っています。


 


来期業績を不安視する投資家心理

2016年02月04日 | 株式市場
スクランブル 漂う縮小均衡の不安
来期業績 減益の見方浮上
2016/2/4 3:30 日経朝刊

 日銀がマイナス金利の導入で市場を驚かせたのが先週の金曜日だ。3日の日経平均株価は発表前の水準に近づいてしまった。「緩和効果の限界」との見方もあるが、弱気に傾く投資家心理の背景には総じてさえない企業決算がある。海外の資源大手などで設備投資の縮小が増えるなか、製造業を中心に来期は「縮小均衡になる」との懸念が強まっている。



 「日銀緩和後も投資家はリスクに敏感だ」と国内大手証券のトレーダーは話す。日銀がマイナス金利導入を打ち出した1月29日以降も、多くの投資家は日本株の保有額自体は増やしておらず、「決算などを参考に銘柄入れ替えをしている印象」だという。
 株価は決算や業績修正に敏感に反応している。この日も前日に好決算を出したNTTデータが5%高、ヤフーも1%高だった。
□   □
 一方で大幅安になる銘柄も少なくない。今期の最終赤字転落を発表した神戸製鋼所株は15%安で、ほぼ3年ぶりに100円を割り込んだ。鉄鋼や建機の厳しさは予想されていたものの「すぐに解決する問題ではなく、投資家は先行き懸念を払拭できない」(UBS証券の山口敦氏)という。
 全体でも「今期の業績は想定よりも悪そう」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏)との声が広がる。日本経済新聞社の集計では、上場企業の2016年3月期の経常増益率は期初時点で前期比8.7%増だった。だが、四半期決算を重ねるごとに下方修正され、3日までに決算発表した企業では4.1%増になる。
 市場が不安視するのは来期業績だ。アナリストが業績予想を上方修正した比率から下方修正した比率を引いた指数である「リビジョン・インデックス」。野村証券によると、2日時点で来期の業績予想は21%の大幅なマイナスに沈む。
□   □
 一因は円安効果の剥落だ。1ドル=120円前後の水準が続くなら、今後は円安による業績の押し上げは見込みづらくなる。
 海外企業の設備投資の縮小も日本企業に逆風だ。米エクソンモービルが今年の設備投資計画を前年比25%減とするなど、資源関連の企業で投資抑制が相次いでいる。半導体でも韓国サムスン電子が投資に慎重と見られている。売り上げが伸びにくくなり、コスト削減で利益を生むという「縮小均衡にならざるを得ない」(東京海上アセットマネジメントの久保健一氏)。
 「来期は会社計画で5%程度の減益になってもおかしくない」(ドルトン・キャピタル・ジャパンの松本史雄氏)との見方も浮上する。3日時点の日経平均構成銘柄の予想1株利益は1169円。5%減益ならPER(株価収益率)15倍で1万6658円、16倍でも1万7768円になる。
 年初来の日本株安はオイルマネーの売りなど需給要因で語られがちだ。だが、決算発表が進むにつれて株価が日本企業の「実力」を反映しているとの見方も増えてきた。当面は本格的な反発は期待しにくいかもしれない。
(松本裕子)

【衝撃】中国国有企業、5兆円超で農薬世界最大手を買収

2016年02月04日 | 中国関連
中国国有企業、5兆円超で農薬世界最大手を買収
2016/2/4 3:30 日経朝刊
 【北京=阿部哲也】中国国有の化学大手、中国化工集団は3日、スイスの農薬世界最大手、シンジェンタを買収すると発表した。買収額は430億ドル(約5兆1600億円)以上となる見通しで、中国企業による海外買収で過去最大の案件になる。シンジェンタが持つ農薬や種子などの先端技術を取り込む狙いだ。先進国企業が持つ知的財産やブランドを狙って、中国企業が海外で大型買収を仕掛ける動きが活発になってきた。(関連記事総合2面に)
 シンジェンタの発行済みの全株式を買い取ることで同社と合意した。シンジェンタの事業と拠点、人員を引き継ぎ、ブランドも残す方針だ。共同で新型農薬の研究開発を手がけるほか、中国市場の開拓でも協力する。買収後は中国化工の任建新董事長がシンジェンタの新会長に就くが、経営は引き続き現在の経営陣が担当する。
 2016年中に買収手続きを終える計画だ。シンジェンタはいったん株式上場廃止となるが、数年以内に再上場を目指す。中国化工は昨年にもイタリアの高級タイヤメーカー、ピレリを71億ユーロ(約9300億円)で買収しており、今回はこれに続く大型案件となる。
 世界の化学業界は15年末に米大手のダウ・ケミカルとデュポンが経営統合を決めて以来、再編機運が高まっている。シンジェンタを巡っては、米種子大手のモンサントがこれまで複数回にわたり同社に買収を提案していたが、いずれもシンジェンタ側が拒否していた。
 中国化工も昨年になってシンジェンタに買収を提案したが、買収額や中国企業への技術流出の懸念などから交渉は難航していたとされる。最終的に中国企業が持つ資金力と、背景にある巨大市場に引かれた形だ。

資生堂、37年ぶり国内新工場 アジアで日本製需要 日用品各社、相次ぎ増産

2016年02月03日 | 企業研究
資生堂、37年ぶり国内新工場
アジアで日本製需要 日用品各社、相次ぎ増産
2016/2/3 3:30 日経朝刊

 資生堂は37年ぶりに国内工場を新設する。大阪府で約400億円を投じ、
基幹商品である基礎化粧品の生産能力を5割高める。最新のロボット技術
を取り入れ、価格競争力のある商品を国内外で売り出す。主力市場のアジア
は中間層が膨らんでいる。化粧品に加え、薬や日用品といった幅広い分野で
「日本製人気」が広がっており、生活関連各社が国内で高品質な商品を増産
する動きが相次いでいる。


 新工場は大阪府茨木市に建設する。2018年に着工し、20年の稼働をめざす。
敷地は新工場の稼働にあわせて閉鎖する大阪工場(大阪市)の2倍にあたる
約7万2000平方メートル。海外でも人気のある高級品から普及価格帯の化粧水
や乳液などを生産する。
 資生堂が国内に工場を設けるのは1983年の久喜工場(埼玉県久喜市)以来に
なる。同社はベトナムや中国・上海でも基礎化粧品を手がけるが、新工場を世界
の基幹工場に位置づける。
 日本の労働力人口は高齢化で減少が見込まれる。より人間に近い仕事ができる
双腕型などの最先端のロボット技術を生産ラインに取り入れ効率化を図る。
 新工場には大阪工場で働く900人が異動する予定だ。人員を増やさずに生産能力
を5割増の年間1億個に引き上げる。物流施設も併設し、1週間ほどかかっていた
ドラッグストアなどへの配送日数を1日に縮める。
 化粧品に加え、生活に密着した日用品も海外で日本製のブランド力が高まっている。
安心や安全に配慮した信頼性や肌触りの良さといった高級感が受けている。
アジア各国・地域の所得水準の上昇により富裕層だけでなく中間層にも需要が広がり、
インターネット通販でも人気が高い。
 このため化粧品や日用品など生活関連メーカーは、相次ぎ増産投資に乗り出し
ている。花王が国内外を含め紙おむつ工場などに2~3年で毎年300億円程度を
投資するほか、コーセーも17年までに約60億円を投じて群馬工場で高級化粧品
などを増産。同工場の生産能力を約8割高める。
 このほかライオンも中高級クラスの歯ブラシの生産を国内工場で増やす。
小林製薬も4月、中国人観光客らに人気が高く「神薬」と呼ばれている消炎鎮痛剤
や液体ばんそうこうの品ぞろえを増やす方針だ。
 貿易統計によると、15年の化粧品の輸出額は前年に比べ35%増え、1675億円と
過去最高を更新した。中国をはじめとするアジアを中心に需要が伸びている。訪日
外国人(インバウンド)が日本で購入した商品を帰国後も買い求め続ける「リピーター」
需要が押し上げている。資生堂は国内首位の化粧品メーカーだが、顧客の高齢化と
国内市場の縮小への対応を迫られている。

→ 嬉しいニュースである。当社も海外向け通販サイトに出店しているが
日本製というのはブランド力抜群である。
ここで話題になっているには大手メーカーである。中小零細企業も負けずに
頑張るべし。


地方活性化の具体的動き

2016年02月02日 | 地方再生
迫真 地方の旗手(2)シアトルになれる
2016/2/2 3:30 日経朝刊

 「既存の研究機関を地方に持ってくるのは反対もあって大変だ。
ならば、新しい研究機関を作ればいい」。1月14日、センサーなどを
製造する多摩川精機(長野県飯田市)の副会長、萩本範文(71)の声
が長野県庁の会議室に響いた。萩本は同県南部の飯田市を航空機産業
の研究拠点にする構想を持つ。萩本の呼び掛けに応じた信州大学は
2017年4月、航空機システムを研究する講座を同市に開く計画だ。


多摩川精機の萩本副会長(右)は航空機産業の成長性を説いた(米シアトル)

 14年には県知事の阿部守一(55)を伴い、米ボーイングのシアトル工場
(ワシントン州)を訪れた。「今ここで旅客機を注文しても納入まで8年
はかかる」。萩本は大きな機体を見上げながら、フル稼働でも生産が
追い付かず、納入待ち状態が続く航空機産業の成長性を阿部に訴えた。
 多摩川精機から連なる精密加工産業の裾野が広がる飯田市。これまでは
「陸の孤島」とも揶揄(やゆ)されたが、27年に開業するリニア中央新幹線
の駅ができる予定で、東京は約40分、名古屋は約20分で行き来が可能になる。
「人の移動が格段に便利になる。飯田に研究拠点が集積すれば、隣接地域と
ともにシアトルになれる」
 北海道の中央部、人口5000人弱の上士幌町に本社を置く畜産業のノベルズ
は15年末から、ベトナムへの牛肉輸出を始めた。ベトナム人が牛肉を食べる
ようになったのはここ数年のこと。社長の延与雄一郎(37)は「チャンスあり」
とみた。当初の月間輸出量は数百キログラムだが、16年中には1トン以上に
引き上げる方針だ。
 同町の畜産農家で育った延与は高校卒業後に米国に留学。1年を過ごした
中部のネブラスカ州の牧場は淡路島ほどの広さで、肉牛5000頭を僅か5人
で世話していた。太った牛もいれば、痩せた牛もいて、「均質」には程遠い
状況だが、牧場主は気にも留めない。「費用をかけないところは一切かけない。
畜産は費用対効果ということをたたき込まれた」
 延与は徹底した効率経営による「もうかる畜産」を追求し、9年前に2頭で
始めた牛の飼育数は今やグループで1万7500頭に拡大。年間売上高は100億円
を超えた。緒に就いたばかりのベトナム事業も環太平洋経済連携協定(TPP)
の発効を見据え、拡大を急ぐ考えだ。
 地域発世界へ――。地方企業の経営者はグローバルに直接打って出ることで、
地域の成長を模索している。
(敬称略)