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シャープ、液晶生産集約 2工場の一部ライン停止 中国スマホ向け不振

2016年02月21日 | 企業研究
シャープ、液晶生産集約 2工場の一部ライン停止
中国スマホ向け不振
2016/2/21 3:30 日経朝刊

 シャープは不振の液晶事業で国内の生産拠点を集約する。8月末に天理工場(奈良県天理市)
で液晶パネルの生産をやめるほか、三重工場(三重県多気町)の一部でも生産停止を検討する。
中国のスマートフォン(スマホ)向けの販売が低迷し、液晶事業は2016年3月期に300億円の
営業赤字に転落する見通し。外部のスポンサーによる支援とは別に、主力の液晶事業で赤字を
自力で食い止め、経営再建を加速したい考えだ。







 シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業などから出資を含めた支援を受ける協議を続ける
のと並行し、かねて液晶パネルの生産体制を見直す検討を進めていた。事業の採算をあらかじめ
改善し、資金支援を受けた後、早期に成長路線に回帰するための布石を打つ狙いがある。
 天理工場の生産停止や三重工場の一部を止める方針は、既に取引先に伝えている。天理工場は
1991年に稼働し、液晶の草創期から生産や開発を支えてきた。研究開発機能を残す一方、スマホ
向けの新型パネルの生産を停止。約130人いる生産の人員は三重県などのほかの拠点に配置転換する。
 亀山工場(三重県亀山市)と並ぶ大型拠点である三重工場は15年に第1工場を閉鎖済み。
第2、第3工場に生産を集めて稼働率を高めようとしたが、販売低迷が続いて第3工場も稼働率が
3割程度まで落ち込んでいる。このため第3工場に2つある生産ラインのうち1つを停止し、
スマホ向けの一部などの生産を亀山工場に移管する方向だ。
 シャープは15年3月期に巨額の最終赤字に転落した。高橋興三社長は当初、16年3月期に通期
で800億円の営業黒字目標を掲げたが、看板である液晶事業の損益が予想以上に悪化。450億円の
営業黒字を見込んだ液晶事業は、中国のスマホ市場が減速した影響を受け、昨年10月末に300億円
の赤字転落見通しへと下方修正した。
 海外のテレビ事業を縮小するなど構造改革に取り組んでいるが、液晶事業の不振が経営全体の足
を引っ張っており、リストラが急務と判断。ラインの停止という抜本的な手段で採算改善を急ぐ。

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