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マリバール 文集・ギャラリー

2月3日 T叔父!,映画『ラスト、コーション』

2008-02-09 05:38:14 | 抱茎亭日乗メモ
 朝、窓の外がすっかり雪景色になっているのを確認してから寝る。
16時過ぎ、従兄弟Tからメール。私はまだ布団の中。

> 本日からハワイへ旅行のはずが父が来ません。電話も出ないのです 遅れて来ればいいけど、もし、間に合わなければ、一人で行くかも。直前まで連絡はとりますが、間に合わない時は父に電話してみて頂けますか?

おお、この雪の中旅行か。大変だ。

「えー?雪でかなあ?最後に連絡したのはいつ?」

などと心配しつつメールのやり取り、母にも電話。
「まあハワイ。洒落てるわねえ」と母。
「洒落にならないでしょう、T叔父さん来なかったら。転んで怪我したりとか、寒さで家で倒れてたりとか?」
「いやー、あの人は長生きするわよ」
絶交した弟には全く無関心、という感じ。

17時半近く。

> 会えました
> 先に来ていました。待ち合わせ場所が違った。お騒がせして申し訳ありません。電話置いてきたって

良かった! 家で変死してたらどうしようかと思った。
しかし、従兄弟は初の海外旅行だとか。いきなり珍道中で先が思いやられる。

 一昨日、2人の映画監督も「いいよ」と言ってた『ラスト、コーション』を見に渋谷ル・シネマ。
1時間前には着きたかったがギリギリとなる。さすが話題作、雪でも混んでいた。

整理券番号順に呼ばれるのを待っていると、隣に宮台真司さんが立っていた。
「こんにちは」と挨拶。
「何でこんなに混んでいるのかと思ったら1,000円なんだね」と宮台さん。
試写会とかではなく、普通に映画館に来るんだ、と思った。

お母様とお祖母様が上海に住んでいたとか。
それでこの映画を非常に楽しみにしていたらしい。

私は殆どの映画を最後列で見るのだが、この日は前から3列目。
宮台さんは私の斜め前に座っていた。
一緒じゃないけど、このエロい映画を男性と見るのはなかなか緊張するものがある。
私が前じゃなくて良かった。

映画は、美しく、エロく、激しく、痛々しく。
また別の緊張感もあり、非常に良かった。
愛と性愛と使命と運命について、見ているこちらが問い詰められているような気になる。
大抜擢の新人タン・ウェイ、頑張っていた。

終了後、宮台さんと「良かったですねー」と話す。
傘を持たない宮台さんがタクシーに乗る場所まで相合傘で、上海について、宮崎学さんについて。

 いつもなら『Blen blen Blen』に寄るところだが、禁酒につき帰る。
後から『Blen blen Blen』は雪のため臨時休業だったと知る。

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