10月27日 デート，劇団一跡二跳『誰も見たことのない場所』

　久し振りのデート。母の話、近況報告など。

『太古八』の羽賀さんが生前「いい男と付き合えよ」と言い「かっこよくて面白くて強い人がいい！」と私が言ったら「かっこよくて面白い男はいるけど、強い男なんていないよ」と言った。
それは多分「女の方が強いんだから」という意味。

でも私の恋人は、かっこよくて面白くて強い！ と自慢に思う。
男が強いから、太古八和尚説だと、女の私はますます強くなるのかな。
増長ともいうかしら？ オホホホ。

　俳優藤村忠生さんが出演する、劇団一跡二跳の『誰も見たことのない場所』を見に、台風の中、新宿御苑近くのシアターサンモール。

自殺がテーマの演劇で、痛くて暗い話かと思ったら、それ程でもなく興味深く見た。
行って良かった。
ドキュメンタリーシアターという、膨大な取材（俳優もやる）を元に実在する様々な人物をモデルとして芝居を構成する手法は、面白い試みだと思った。

舞台には白い木の生えた棺おけがバラバラといっぱいに置いてあり、白い樹海になっている。
きれい。面白い。

大変真面目で、もうちょっと笑えても良かったかなあ。
自殺がテーマでは、ふざけ過ぎも良くないし、自殺を笑うのは不謹慎かもしれないが、ある人にはそういう一面もあるかと思う。
命を貶める笑いではなくて、死を笑い飛ばす、というのとも違う何か。
そんなことを考えながら見た。

藤村さんとはお話しできず。
直前まで風邪をひいていたらしいが、舞台では元気そうだった。
これから地方公演もあるとのこと。頑張って下さい！