The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

11月30日 『なすび』

2006-12-14 05:27:24 | 抱茎亭日乗メモ
 目白のバー『なすび』恒例の望年会の案内を頂いたのだが、職場の忘年会と重なってしまった。
なので、挨拶に行く。

11月21日毎日新聞のコラム「今夜も赤ちょうちん」で『なすび』が紹介された。
その話も聞きたくて。

毎日新聞効果で新規のお客さんが数名来たらしい。
「五月蠅い爺客より静かな婆客の方がいいのですが来てくれないね」と、BBSで千秋さん。
可笑しい。

記事に名前が出ていた評論家の方も今夜来るとの話。
私の隣に座ったのは、学習院大学卒で、大工で社長で歌手のNさん。
『なすび』には学生時代から通っているそうだが、私は今日初めて会ったと思う。

千秋さんが「宮崎学って知ってる?」とクイズのようにNさんに聞く。
「知ってるよ」
「どんな人だ?」
「右翼でしょ」
ガクッ。

千秋さんが「正体不明で面白いでしょう」と言ったNさんは、すごい人だった。

二つ折りの名刺には法被姿のNさんと、Nさんの建てた立派なお寺?の写真。
そしてNさんのもう一つの顔、歌手匠甚五郎の歌『棟梁一代記』と『日本初大統領』の歌詞が印刷されている。
作詞:日本大統領……って誰だ?

Nさんは話し方も大変情熱的で、どんどん迫ってくるので反対側に傾いていく私。
たまに押し戻したりして。

名刺は10万枚作ったという。10万枚って……。
配り終わる前にデータが変ってしまいそう。
「そうそう!」と言いながら全く気にしてない様子のNさん。
他にもいろいろな話。
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11月30日 スッピンこわい

2006-12-14 03:15:51 | 抱茎亭日乗メモ
 お昼に近い朝、部屋を出てから「あ、化粧忘れた」と気付く。
まあいいか。誰に会うわけでもなし。
近くのレストランで食事をして、すぐ部屋に戻るし。

優雅にブランチをして、さて帰ろうか、と思ったら恋人から電話。
「今どこ?」と彼。
「ご飯食べてるの」
「そう」
と簡単な会話をして電話を切る。

そして彼がこっちにやって来るのが見えた。
ゲッ! なんでいるの? やばい!
両手で顔を隠す私。何何? ここに座るの? 勘弁してくれー。

「どうしたの?」と彼。
「寝起きの顔なんで」と手で顔を覆ったまま、指の間から答える。
「そんなのいいじゃない」
「いや、ごめん」
「あっちで打ち合わせしてるからさ」
「はいー」

ああビックリした。早々に退散する。

店を出る時チラッと見たら、彼は一人で座っていた。
あああ、ごめんなさい! 酷いなあ、私。

11月1日に、職場付近で元内縁夫にばったり会った時、化粧の取れた顔だったことを後悔して、仕事に行くときは化粧必須と決めた。

しかし、ここでこの状態を今の最重要人物に見られた。
或いは見られることを恐れる様を見られた。不覚だ。

ナンパ師ギネス君は「(化粧してもしなくても)そんなに変らないよ」と言っていた。
恋人も都合のいいように解釈してくれることを心から祈る。
ああバカみたい! もう部屋を出るときは絶対化粧しよう。

彼に「せっかく来てくれたのにごめんなさい」とメール。
「愛してるよ」と返信。
本当に優しい人!
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11月29日 映画『麦の穂をゆらす風』

2006-12-14 02:09:05 | 抱茎亭日乗メモ
 シネカノン有楽町にて映画『麦の穂をゆらす風』を見る。

この劇場は初めてで、ビックカメラの上にあるのだが、館内の案内版には「8階」と表記されている。
私は階段で8階に行き、チケットを買おうとカウンターの列に並んだ。
列が進んで私の番が来て、店員に、チケットは7階で販売している、と言われる。

不親切! 案内板に「受付・チケット売り場は7階」と書いておくべきではないか。
7階に行って、また列に並ぶ。

 映画は良かった。
これがアイルランドとイングランドの戦いの始まりかと思ったら、その時点から700年も遡るのか。

私が初めてロンドンに行った時、友達の恋人ナイジェル君はアイリッシュで、私はナイジェルの友達でアイリッシュのオリバー君の家に滞在させてもらった。
そして初めてニューヨークに行った時、オリバー君もニューヨークにいて、やはりそこに泊めてもらった。

彼らとは宗教や差別について他いろいろな話をしたが、歴史をほとんど知らなかった私。
今もだが。

映画が、ケン・ローチが教えてくれた。

ある友人は「ケン・ローチ? 似非社会派。嫌いだ」と言ったが、私は大好き。
真の社会派映画監督って誰? 「真の社会派映画」など見たくない。つまらなそうで。
コメント (5)
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