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蒔田恵理 「視覚の収束」

2008-02-23 20:49:10 | 撮影とテーマ設定2008~09年3月
Kayabachou002


今日は朝から天気がよかったので、布団を干して洗濯を済ませたが、風が強かったので取り込んでから家を出た。先日、北九州で撮影した際にレンズボードを破損したので、工房へ持ち込んで修理の打ち合わせをするためだ。工房付近で知人と合流し、知人も機材をメンテに出したのだが、機材整備のコスト負担は悩みの種だ。



なにしろ、最近またぞろデジタル化の話も出ているので、正直言うと銀塩撤退の機会でもあったのだが、情が移ったというかなんと言うか、まぁなんとはなしに修理することとしてしまった。あまり合理的な判断ではないが、実は深く考えたくないテーマでもあるので、今回はこれでヨシとしたいところだけどね。



その後、知人とニコンサロンで蒔田恵理展「視覚の収束」を鑑賞したが、視覚の軽やかさとプリントの丁寧さが強く印象に残った。タイトルこそ「視覚の収束」となってはいるのだが、なにか意識が拡散していくような、そういうとらえどころの無さが、観るものにとって心地よく響く作品だったように思う。



また、プリントの丁寧さやトーンのなだらかさが作品の浮遊感を支えており、全体として非常に良く計算された展示であったといえよう。まぁ、プリントに関しては目を覆いたくなるような大失敗を目の当たりにしたばかりなので、ちょっと美化しすぎている可能性が無きにしも非ずとはいえ、丁寧な仕事をされているのは間違いない。



それから新宿へ移動し、コニカミノルタプラザで山田夏樹展「優しい闇」を鑑賞したが、こちらは素朴な撮影態度が内政的な作品のよさを引き出しており、計算されざる美しさを醸していたように思う。また、個人的には撮影に関する素朴さを大切にして欲しいと思う。
こういうことを書いてしまうと角が立つかもしれないが、新人作家にやたらと撮影技術や機材の知識を教え込もうとする「先輩方」が数多く存在していて、もしかしたらそれはそれでありがたいのかもしれないけれど、たいていの場合は中途半端にオタク化した挙げ句、こぎれいでフォトジェニックな「お写真」しか撮れなくなってしまうものだ。しかし、作家として活動を継続するのであれば、特に自身の感性に忠実なタイプの作家であれば、技術や機材の知識は時として作家の感性を摩滅させてしまいかねないことを、周囲の人間はもっとよく知るべきではなかろうかと思うのだ。



まぁ、自分のように「外部からネタを仕込まないとなぁんも出てこない」タイプは、反対に技術と知識で勝負するしかないのだけど、悲しいかな「天然には絶対勝てない」定めなんだよな~


蒔田恵理 「視覚の収束」
会場: 銀座ニコンサロン
スケジュール: 2008年02月20日 ~ 2008年03月04日
住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA1階 ニコンプラザ銀座内
電話: 03-3248-3783

山田夏樹 展
会場: コニカミノルタプラザ
スケジュール: 2008年02月23日 ~ 2008年03月03日
住所: 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F
電話: 03-3225-5001 ファックス: 03-3225-0800

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