自分へRealforce91U(USB)を長期無償貸与している知人が、今度は東プレの「キャパシティブ・コンパクトキーボード」をあまらせたというので、早速お願いして借り受けた。自分はキーボードマニアではないつもりだったが、借りたRealforce91U(USB)のキータッチがあんまり良かったので、今度は恥も外聞も無くスカベンジャーに成り果てたというわけ。
知人は文章を書く仕事だし書く量もハンパではないので、キーボードに対するこだわりは並ではないのだが、それにしても景気よくつぎ込むものだ。ただ、自分も写真機材につぎ込んだお金はハンパ無いので、あまり他人様のことをとやかく言えたものでもないんだけどね…
まぁ、たかがキーボードといってしまえばそれまでだし、いいキーボードを使ったからといって、入力される情報に変化が生じるわけも無い(というか、生じてもらったら困る)。
というわけで、文字という表現手段を使うのであれば、なおのこと機材が作品の質を左右するはずはないのだが、実際問題として作家の精神面に大きな影響を与える道具であり、こだわりを持ちたくなるのも十分に共感できる。
だが、十分に共感できるといいつつも、やはり道具自慢というかなんというか…
ある種のステータスシンボル的な、いささか不穏当な気配を嗅ぎ取ってしまうのも事実だ。かといって、わざわざ高品質だが高価な道具を避け、あえて安物ばかり使うというのも、正直中二病臭くて嫌になる。
借りてきた「キャパシティブ・コンパクトキーボード」をつなぎ、大喜びでブログを書いている自分のことをすっかり棚上げしつつ、道具に対して素直に、あるいはクールになれない自分を省みるのだった。