朝青龍関のハナシが盛り上がっている。
予め記録しておくけども、おいらは相撲に興味がありません。
だから、相撲界云々と言われても分からないし、日本の伝統が相撲に凝縮されて
いるとも考えていない。
しかし、だ。
数年前のこと、ちょっとした機会があって、国技館に相撲を見に行った。
その時の印象が忘れられない。
もともと格闘技を含めたスポーツ観戦が好きなおいら。現場の雰囲気というのは、
観る者を引き込まずにはおかないものがある。
そうは言っても、ハナシのネタの一つ、くらいにしか考えていなかった訳さ。
ところが、横綱が土俵に上がろうとした時、会場の空気が一変した。
一点に集中する期待値と羨望、中には嫉妬なんかの感情も入り混じった複雑な感じ。
それらをモノともせずに、周囲を圧倒するオーラを纏う朝青龍がそこにいた。
正直、心からかっこいいと思った。
彼は男前ではないし、そもそも相撲レスラーの体型が洗練されたものだとも思わない。
でも、そんなんじゃない。
一つ一つの動作、振る舞い、対戦前の緊張感と横綱ならではの余裕。
男が男に惚れる、とはこういうことなんだろう。憧れました。
今までの横綱達にあれだけの【風格】があっただろうか。
そんなに知らないので、多くは言えないけど、おいらは朝青龍を尊敬さえしています。
だいたい、だ。
彼の品格を問題視する声があるけども、果たしてそうか?
ヤクザの親分さんにしか見えない相撲界の理事や、現役を引退しても太ったままの
親方達に品格があると言えるのか?
少なくとも、おいらにはそうは見えない。
勿論、朝青龍が巡業を放棄したことは責められていい。それがサボタージュなのか
ボイコットなのかは知らないけど、然るべきプロセスは踏むべきだったと思う。
しかし、当たり前のことが当たり前にできる環境なのだろうか、相撲界という処は。
とにかくだね、今は療養が最優先。モンゴルに帰るかどうかは手段の問題だよ。
刑務所に収監されている受刑者でさえ、治療は受けられるはず。謹慎等の罰則が
必要だと言うのなら、それは病気が完治してからのハナシでしょうよ。
このまま引退するにしても、再起を図るにしても、『横綱』らしく尊敬されつつ、
名誉を伴っていてもらいたい。これは朝青龍一人の問題ではない。
罰則を与えることだけが、相撲界を守ることだとしないで欲しい。それでは朝青龍
が、単なるスケープゴートにされることになる。そこを理解して欲しい。
頑張り過ぎずに頑張れ、朝青龍。
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