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早春の此岸と彼岸

2009-02-10 04:01:50 | Scene いつか見た遠い空
最近よく夢をみる。
今日は危機一髪のところで「そだ、目を覚ませばいいんだ」って思った瞬間、覚醒した。ふぅ。
ちょっとした冒険譚。でも、ほんとうのところは、どっちの世界が虚/実なのか。


先週末は冬眠から覚めかけつつ、まどろみの彼岸と此岸を行き交う森の生きものみたいに
家でゆるゆる過ごした。郵便を出しに行ったついでに 一寸だけお散歩。

頭上に、冬のことりたちが描く楽譜が。


遠目にみえる裸木からは、春の気配がしうしう立ち上っていた。



からっ風がベランダの木々をゆらす音で目覚めた日曜、からっ風に恐れをなし、一歩も外出せず。
暮れなずむ窓辺で、すこし空っぽになる。かまびすしい情報にまみれた日常から。
手を振るようにゆれるミモザ越しに、借景の白梅が「ごきげんよう」と云ったように見えた。


夜半、ようやく手をつけ始めたお仕事原稿に没頭していたら、不意にPCが落ち。。
しかたなく、再起動するまでゆやゆよんと伸びをしていたら、
ほくほくの満月と目があった。新芽を蓄えたぐみの枝々のしじまに。


明けて今夜もいいお月さまがあがっている。昨夜よりも少しあたたかな色あいにみえる。
私はといえば、最近なぜか三日月型のネックレスがお気に入りなのだけど。



月曜、すっかり重くなった髪をなんとかしたくてsplashさんへ。
なんでも午前中にはお店に、BBCのクルーが“WABI SABI”をテーマにした番組の
撮影に来ていたのだとか。しかもなぜかその日の取材のお題目は“げじげじ眉毛”だったそう。
英国訛りのナレーションで「ゲジゲジマユ~ゲ」って言うのをぜひ聞いてみたい(笑)


splashの店長こばやしさんによると、お店にいるドラセナが今年も開花しそうな様子なのだとか。
別名「幸福の木」。この木に花が咲くのは極めて珍しいことらしい。
開花の気配を秘めた植物には、独特の凛とした香気がある。


ドラセナといえば、うちにいるこの小さなever green もそうらしい。
冬の薄日に遊ぶ密やかな“幸福”。そんな風に 幸福って日常のしじまにふと息づいている気がする。
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