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龍、夜叉ケ池

2009-01-19 08:18:32 | Event
今年も「龍泉洞の水」の若水が届き、毎日飲んでいる。まったくもって、美味しい。
龍泉洞の水とは、ここ数年来愛飲している岩手産のナチュラルミネラルウォーター。
(詳細は去年のブログ「おいしい水」をご参照あれ。↑写真は実際の龍泉洞にてに3年前に撮影)
若水とは毎年除夜の鐘終了と共に詰められる水。1月も半ばを過ぎれば年始の澄んだ思いも薄れ、
シゴトにまみれがちだけど、若水を飲むと スッと心身がクリアになる気がする。


先週末は、濃厚な一日だった。原稿書きで早朝に寝入った所、はや先生からランチのお誘い電話。
京都から仕事で上京されているそう。眠気を吹き飛ばし、新丸ビルのAWkitchenではや先生、
角ちゃん、トヨカワ姐さんとパスタランチ。懐かしいやら美味しいやらで10数年前に一気にトリップ。

ランチの後は、表参道でジャズコーラスグループ「Jammin’Zeb」のひとり、シモン君のインタビュー。
彼らのプロデューサーは、アルファ・レコード創成期に吉田美奈子やYMOも手がけた宮住俊之氏とか。
メキシコの血を引くシモン君は、とてもクレバーでフォトジェニックな人でした。

その後、帰宅して原稿を1本仕上げ、夜再び表参道に出て、
花組芝居の公演を観に青山円形劇場へ。

鏡花の夜叉ケ池は確か高校時代に読んだが、夜叉ケ池に棲む龍神がなんだか素敵な姫だった。
(先述の「龍泉洞」も、その名の如く龍神伝説がある)

さて、花組芝居の公演を観るのは初体験。シゴトでお世話になっているネオ・コミケーションズの
デザイナー矢吹さんたちが宣伝美術を手がけたことから、今回お誘いいただいたしだい。
台本風のカバーが粋なパンフレットや、役者さんたちの凝ったポートレートも面白く。

花組芝居は鏡花ものがオハコらしく、「夜叉ケ池」は90年代にも2回公演しているよう。
サーカス、大道芸、カーニバル、吉本新喜劇、オペラ、ミュージカル、オカマショー・・・
いろんな風味がてんこ盛りになったネオカブキ。座長 加納幸和氏の多芸ぶりには舌を巻く。
鏡花ワールドの大胆不敵な換骨奪胎にして、原作の肝はきっちり押えた解釈はもはや名人芸。

随分前に坂東玉三郎主演の同名映画を観たが、原作には忠実ながら少々退屈だった。
その点、エンタテインメント炸裂の花組芝居は退屈する暇なんてなし。
同じ鏡花原作の「草迷宮」も過去に公演しているよう。こちらもぜひ再演があれば観てみたいな。
(ちなみに「草迷宮」は寺山修司が映画化しているが、私は寺山映画の中でこれが一番好き)

芝居後は、青山の「魂」でゴハン。デザイナーの北見さんが私のブログをwebで偶然見つけたとか
矢吹さんもグールド好きだとか、鳥井さんは土日にハーレー86台でツーリングに行くとか(?!)
イカ天バンドの誰それがよかったとか、ネオのみなさんとの酔っ払い談義、楽しかったー。
<ネオ鳥井さん入魂の撮影


翌土曜の夜は、西麻布の「開化亭」でキムリエさん、ちよさん、マイカさんとゴハン。
ちょっとオールド上海風のアンティーク店さんみたいなお店で中華を食べながらわいわい。


その後、根津美術館に抜ける小路にあるタロットバー「Rosy」へ。薔薇のアロマが香る店内で、
薔薇のハーブ酒をホットでいただきながら、みんなで興味津々タロット占いをしてもらい。
不思議なことに、結果は自分でもなんとなく予知していたことだった。なるほどー。
といってもその時点で既に薔薇に酔っていて、ぽーーっとしてたんだけど(笑) 

うちの窓辺にも数日前から薔薇が。よく見ると、一輪の中に花芯が2つ3つある、でしょ。

それから芥子も早々と。出かけるたびに、つい花を連れて帰ってくる。


そういうときは、だいたいニキの月命日が近い。18日日曜、ニキが星になって8カ月目を迎えた。
ニキの画像ファイルをなんとなく観ていたら、5年前の冬に撮った動画を偶然発見!
今まで普通の写真と思い込んでいて、全然気づかなかったのだ。PLAYをクリックしてみる――

今と同じようにシャコバサボテンの花が咲いている冬の窓辺で、ニキはそっと花の匂いを嗅いでいた。
ほんの10秒足らずの愛しい仕草。ちょっとたまらなかった。
(動画をアップできず残念)
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