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月のまなざし、夜のスイッチ

2008-11-14 02:15:07 | Luna もの思う月
13日の夜明け前、ベッドに入ろうとしたら、零れるような真珠色の月あかりに息を呑んだ。
その眼差しは、巨きな龍の瞳のように見えた。或いは、片目のアルカイックスマイル。しばし陶然。


気がついたらもう週末! 早すぎでしょお??
10日月曜は両国でおぢさまたちを取材後、水天宮のネオ・コミさんの所でさくっと打ち合わせ。
帰りに、箱崎公園で噴水越しに十二夜をキャッチ。



11日火曜は前夜に書いた原稿の件でOxyオーリエさんから昼ごろに電話。その電話で目覚めた私、
結局この日は彼女と仕事の話を逸脱して盛り上がり、まる半日電話で話していた!
その後、朝まで2本の原稿をノンストップで書いてメール。自分でも謎の集中力(笑)


お隣の柿の木。借景として密かに気に入っているのだが、
特にこの季節は橙色の柿の実が視界に美しく。


底冷えのした水曜。夜は松涛のポルトガル料理屋さん「マヌエル・ゴジーニャ・ポルトゲーザ」で
オーリエさんたちと会食。ご紹介いただいた方々がみな実に魅力的で、心身共にすっかり温まり。

みなでつついたデザート。真ん中のスイーツは「らくだのよだれ」!
ネーミングに思わずひいたけど、実体は後を引くほど美味なキャラメルムース。
ネーミングってば、「ゴジーニャ」っていう響きもいとをかし(ゴジラ風の猫を妄想中…)

帰りに、文化村通りから富ヶ谷に抜ける途上に最近できた「STAND S」でオーリエさんと
さらにワインを一杯。彼女とは不思議なシンクロニシティがたくさんあり、話が尽きない。

バックがサウナっぽいけど、杉の廃材を使っているそう。お店は山本宇一氏プロデュースとか。


13日水曜は、終日原稿書き。途中、やぼ用で渋谷に自転車で行った際、渋谷ブックセラーズに寄り道。
この店は前にもブログで書いたけど、書籍も雑誌も古書も年代別に絶妙なセレクトで並んでいる。
空間マルチクリエイターのオーリエさんに指摘されて初めて気づいたのだが、陳列棚も各年代に
流行った名作家具がなにげに用いられている。で、またいろいろ本を買ってしまった。

そのひとつ、レイ・ブラッドベリ文 マデリン・ゲキエア画『夜のスイッチ』。


真っ暗な「夜」が大嫌いな男の子のお話。夜も煌々と電燈を灯す彼のもとにある日、女の子が訪れる。
「わたしはおろち」もとい(笑)、「わたしの名前はダーク」と、その子は云う。

「ダーク ヘアに、ダーク アイ、ダーク ドレスに ダーク シューズだった。
でも、顔は月のように白く、目はきらきらと白い星のように輝いていた。」

ダーク嬢とともに、夜のスイッチを入れて回る男の子。ここ、すごい。
「<夜>のスイッチを入れた。闇のスイッチを入れた。」


闇ゆえに初めて気づく未知のあれこれ。明るいだけじゃ知りえない深淵な世界。蘇る懐かしい感覚。
さまざまなメタファーを夜の子供たちに投影したブラッドベリの珠玉の絵本に、しばし陶然。
(余談ながら、いまDJ FOODの♪「Dark Lady」を聴いてます)


さて、今夜も夜のスイッチを入れてと。
満月の影響か、夜食は蜂蜜たっぷりまんまるのホットケーキwithカプチーノ。

「今夜はドデカ満月ですよ」というレイちゃんのメールに微笑しつつ、朝までおシゴト原稿書きますよー。
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