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ever greenと紅葉

2008-11-18 23:59:18 | Cat 猫族の甘い生活
これは、ニキが灰になった直後にすみ太さんから届いた美しいお花の中にあったグリーン。
いつまでも青々としているので水に挿している。
あれからちょうど半年経った本日も、不思議とみずみずしいまま。


月、火と渋谷で取材。児童館の側だったので、2日とも帰りは原宿経由で
黄昏どきの代々木公園を散歩。ここんとこの朝晩の冷気のせいか、紅葉も鮮やか。




少し湿った落ち葉の感触が、ブーツの底にふかふか伝わってきて。
秋の森特有の仄かに香ばしい匂いに、
ふと子供のころ家族と行ったピクニックを思い出す。






誰かが練習している不思議な打楽器の音が響くなか、犬も子供も大人も、


カラスも、みなどこかぽーっとした風情。


薔薇園に、熱心に薔薇を接写しているお爺さんがいた。
傍らのプレートによると、薔薇の名は「オリンピックファイヤー」。
焔のような花弁がもっとも魅力的に見えるのは、白昼ではなくこの刻なのかもしれない。


暮れなずむ空に、しゅっとにじんだ薔薇色。



ニキが星になってもう半年。あの日、ニキが最期を迎えたのは早朝4時台。
5月のあの仄白い夜明け、ベランダの小さな薔薇を摘んでニキに供えた。
今朝、同じ時刻に空は未だ暗く、季節が確実に巡っているんだなと思った。

ニキは生前よく朝陽の窓辺でひなたぼっこしていた。
カーテンの隙間に入っていくニキは、幕間に消えていく役者みたいだった。




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