カトリック高円寺教会ANNEX

2004年に晴佐久昌英神父様により成人洗礼をうけた『おやじ』の[信仰告白]風コラム

『一息』

2006-10-19 08:36:22 | Weblog
 昨日の午後、仕事関係の講演会の予定が入っているのをバタバタしてて忘れていた。



 正直なところ「ラッキー」だと思った。



 主催者側でもなく、演者でもない。



 『一息』つける。午後まるまる半日。



 部長も部下も同席なので油断は出来ないが



 とにかく『一息』つける。



 「何言ってんの。毎日、一息も二息もついてるじゃない。」そういうツッコミをしてはいけない(笑



 年に一回のその食品関係の講演会は中々おもしろい。



 今どきの講演会はPowerPointを駆使しデータや写真などが山のように出てくるので、頭に入って無くても、それを眺めているだけで時間が過ぎる。



 当然部屋も薄暗くなるので「夢の世界」におちいってもイイ。



 今回のテーマは「食育のすすめ」



 「食育」という言葉は何となく聞いたことがあるがどんな意味で、誰が、どんな活動をしているのかほとんど知らなかった。



 4人のそれぞれ異なる大学の教授(うち二人は女性)が登場し講演をした。



 「食育基本法」実は昨年6月に制定されていたようだ。



 「-前半略- 子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。今、あらためて食育を、生きるうえでの基本であって、知育、徳育および体育の基礎となるべきものと位置づけるとともに、様々な経験を通じて「食」に対する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている -後半略-」



 まぁ、ややこしいことはさておき、講演でおもしろい言葉がいくつかあった。




 「ホテル家族」


 (それぞれの部屋にこもっていて顔も合わさなければ、それこそ食事もいっしょにすることはない。)





 「「お袋」の味」と「「袋」の味」


 (「お母さんが作ったもの」と「袋に入ったインスタント食品」の事)


 ちなみに小学生を対象にとったデータでは


 「手作りジャム」の味が好きな子供は「手作りのお味噌汁」が好きで


 「インスタントのジャム」を好む子供は「インスタント味噌汁」を好むのだそうだ。



 社会環境の変化でご飯を作らない親が増えているらしい。




 これもおもしろい


 「食」を切り口にした「母親の条件」

 ①食事と健康に対する正しい知識を得ようとし、正しく理解して生活に生かそうとする力


 ②自分や家族にとって、よい食品や食事を選び分ける力


 ③自分や家族にとって、よい料理を作る力


 ④自分や家族にとってよい食事を、継続的に作り準備する力


 ⑤食事を楽しくおいしくする力


 ⑥子どもや親、夫など家族を助ける力


 ⑦子どもの親同士、お互いに助け合う力



 食生活を通して親としての義務感や信頼関係が自然に育まれた体験を、親自身が持っているかどうかも問題となる。


 一方、父親として子育てを担う世代のサラリーマンも 


 ①健康管理に関して知識不足

 ②自己管理意識が低い

 ③自分や家族にとってよい食事を準備できない

 ④家庭での食事作りのサポートが得られない=妻が食事を作ら(れ)ない

 ⑤外食の機会が多く外食環境が悪い


 など、子育て以前に自己の健康管理すら行えない状況であるとのことだ。



 耳が痛い。



 「こちとら~、日々の生活にきゅうきゅうと追われているのだ。現状を知らない大学の教授様が何をおっしゃる。」と言うなかれ。



 最近の「いじめ」などの子どもたちが荒む原因の大きな要素になってるんじゃないかなとつくづく思う。




 「家族が集まって飲んだり食べたりする」


 これ、教会の基本。




 よ~し、今日も元気に



 『一息』つこう。






 神に感謝。
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