カトリック高円寺教会ANNEX

2004年に晴佐久昌英神父様により成人洗礼をうけた『おやじ』の[信仰告白]風コラム

『準備』

2006-10-11 06:16:14 | Weblog
 「しっかり『準備』をして」



 海外で活躍する日本人が常に、口にし、実践し、肉体も、精神も、私生活も、練習も「その場所」でベストなパフォーマンスを披露できるように



 なおかつ、その『準備』すること、そのプロセスを大切にして、楽しんで、もちろん苦しんだりもして



 結果は後からついてくるって感じで。



 今年もメジャーリーグで最多安打という途轍もないパフォーマンスを披露した



 イチロー。



 この人の極め方というか、ストイックさというか、何となく「ちょっと鼻につく」時期があった。



 成功者への羨望か、憧れの裏返しのやっかみか。



 具体的には現時点でもうまく表現できないが



 「感情を抑えすぎてるんじゃねえか。若造がさぁ。ちょっと気持ち悪いぞ。」



 「どうせ説明しても「わかる人にしかわからないから話さない」ってスタンスやめないかなぁ」



 マスコミが慇懃無礼な質問したり、逆に「伝説のヒーロー」創出したいが為に妙に気を使ったり。



 もちろん有名になると利権やイメージやプライベート等、守ったり管理したりしなければならないものも大きく膨らむのでたいへんではあるだろう。



 正直、今年はじめに開催されたWBC(ワールドベースボールクラシック)に彼が出場し喜怒哀楽を前面に出し、チームを引っ張ろうとしている生身の人間らしさを見るまであまり好きではなかった。海外に行った日本人の挑戦者だから応援するというような特別視は一切してなかった。



 ぼくらが他人の断片しか見ていないことの典型的な例だな反省もした。





 「ちゃんと『準備』をしよう。」



 このイチローと同じ誕生日の当教会の主任司祭もよく口にする言葉です。



 高円寺教会には教会にはじめてくる方のために「入門係」という人たちがいます。39人。



 現在も実施されている「カトリック入門講座」が11月から本番を迎える。



 ぼくらははじめて教会に来られる方、例えば「洗礼」に導かれている方、純粋にカトリック教会について知りたい、学びたいという方、晴佐久神父に直接会いたい方


 そして、そんなこととは全く関係なくたまたま教会に来られた方の



 道案内役をしている。自信を持ってお手伝いをしている。



 「教会って信者じゃないと入れないところなんじゃないの。」とか



 「なんだか「洗礼」「洗礼」って言われて気持ちが良くない。」とか



 「わたしなんかが「洗礼」を受ける資格があるのだろうか。」とか




 そんな囚われやわだかまりや思い込みを



 経験者として



 少しでもわかりやすく



 「伝えたい」と思っている。



 「伝えてあげる」などと高いところから言っているのではない。






 神父様は言う



 「ひとつひとつのことを大切にしよう。


  伝わる、つながる、「その瞬間」に


  宝がかくれている。


  もう一人の誰かにふれる瞬間に


  聖霊の働きを感じることができる。」と。




 「そのために『準備』をしっかりしましょう。」と。



 先週の土曜日『おやじの会』でほんの少しだけ早いお誕生会をしました。ほんとはイチローと一緒だからもう少し先なんですけど。



 「ちゃんと『準備』」をして



 シャンパンで乾杯して、♪ハッピーバースデートゥユー♪と歌い


 
 ケーキのロウソクを吹き消して



 99SHOPで買える素材だけで試行錯誤しながら鍋を作り、みんなで食べて



 お茶の間で



 トロリとし



 澤田神父様からミッションを受け取り



 それでもやっぱり「ただの飲み会」であって



 でも「ちゃんと『準備』」はします。片付けもします。大人だから当たり前。



 そこが「おやじ」の真髄。



 「おやじ」は,めんどくせ~とこもあるよ。



 小平教会や横浜の雪ノ下教会からも集まってくるそんな集まり。



 ぼくら信者が意識過剰にならないで



 普通に続けていれば



 なにか新しいことが起きることでしょう。



 何度も書く


 
 神さまがはじめられたことをぼくら人間のくだらない思惑や好き嫌いでやめられる訳がない。



 もう頭で考えて論議するのはイイや。



 
 だから「ちゃんと『準備』する」ことだけを毎回している。



 ただそれだけのこと。






 神に感謝。
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