Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

カブリもの (1) 

2007-08-16 23:15:02 | K-Movie Columns

ぬいぐるみじゃありませんよ~

少し前の Movie Week (07/07/16) の記事( link to)より、2007年夏秋以降の公開予定(制作中)の作品から、設定、モチーフ、キャラの似ているプロジェクト(カブっているもの)を比較した特集。

韓国映画雑誌ってこういう特集が好きだなぁと思いつつ、自分が好きなんですけどね・・・。翻訳機にかけてもなお、解読するのに1ヶ月もかかったバボなワタクシ 。備忘録用にリストアップしておきます。

公開にこぎつけられない映画が待ち行列を作っている難儀な韓国映画界。似たものを製作したら、ますますカニバリ(共食い)で売れないと思うのは早計でしょうか。製作に入る前に、リサーチしないのかしら(笑)。

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作品名の下線リンクはすべて cine21 DB


  京城ブーム

『奇談<기담>』 監督:チョン・シク、チョン・ボムシク
『モダンボーイ<모던보이>』 監督:チョン・ジウ
『ラジオデイズ<라듸오 데이즈>』 監督:ハ・ギホ

いずれも京城が舞台の作品。現在のソウルは独立後の名称で、李氏朝鮮前は「漢陽」、李氏朝鮮時代は「漢城」、日帝時代は「京城」。植民地支配を思い起こす「京城」という名称は不適切な表現(差別表現)だという主張もあるそうですが、今や、演劇、ドラマ、映画では京城を扱ったドラマが増え「京城旋風」だとか。どこが不適切なのでしょうか。

すでに公開されている『奇談』は評価が高いですね~ 


  主人公は人に非ず

『夜叉<야차>』 監督:リュ・スンワン 
『お母さんがいたんだ<어머니가 상했다>』 監督:シン・ジェイン

どちらも大衆性の低い作品とありますが、『夜叉』はゾンビアクション時代劇、想像すらつかないスンワン監督の奇抜なアイデアが楽しみですが、この作品にはかなりの額が投資されるという話。大衆性がないと資金回収できないような・・・老婆心ですかね? 

『お母さんがいたんだ』は死んだはずの母親が兄妹の前に現れる話。『いまあい』っぽい? 


  おじさんバンドにシビれる?

『楽しい人生<즐거운 인생>』 監督:イ・ジュニク
『ブラボーマイライフ<브라보 마이 라이프>』 監督:パク・ヨンフン

バンドの成り立ちや音楽性(?・笑)は違うようですが、どちらもステージからオッサンたちの濃い汗が飛んできそうで・・・ヨケルかも。怖いもの見たさの方が勝っています。


  納涼劇場

『解剖学教室<해부학교실>』 監督:ソン・デウン
『リターン<리턴>』 監督:イ・ギュマン

すでに公開済みの2作。猛暑を通りこし、酷暑の昨今、メディカルホラーに涼を求めてみるのもオツ?


  巻き込まれるなら・・・

『花美男連鎖テロ事件<꽃미남 연쇄 테러사건>』 監督:イ・グォン
『クォン・スンブン女史拉致事件<권순분 여사 납치사건>』 監督:キム・サンジン

人気アイドルグループ Super Junior、あまりに人数が多すぎて顔と名前が一致しません。って、そもそも覚える気もないのですが、アイドル映画というジャンルが懐かしい響きです。自分が巻き込まれるなら花美男のいる事件の方がいい? いや、若すぎるか・・・ ナ・ムニの変貌ぶりが話題なので、とても気になります。


  普遍の絆

『離れの選手とお母さん<사랑방 선수와 어머니>』 監督:イム・ヨンソン
『父とマリと私<아버지와 마리와 나>』 監督イ・ムヨン

『離れの選手~』は母と娘、『父とマリ~』は父と息子、ファミリードラマ+コメディ。親子ネタは普遍ですね。


  狂っていく状況

『出会いの広場<만남의 광장>』 監督:キム・ジョンジン
『正しく生きよう<바르게 살자>』 監督:ラ・フィチャン
『怒ったペンギン<성난 펭귄> 』 監督:パク・サンジュン

状況が作り出す喜劇を、シチュエーションコメディというのですね(知らなかった)。とにかく笑いたいので、これは全部はずせません。『正しく生きよう』と『怒ったペンギン』は、ストーリーや笑いの狙いは違うと思うのですが、銀行強盗、警察、というキーな設定は同じですね。ほぼ同じ時期に公開になっているのですが、完全にカニバるような・・・


  いくつ顔を持っていますか

『2つの顔の彼女<두 얼굴의 여친>』 監督:イ・ソクフン
『武林女子大生<무림여대생>』 監督:クァク・ジェヨン

「女は突如として変貌する」というのが共通のテーマ? 2つどころかいろいろな顔を持っていると思うのですが。シン・ミナの『武林女子大生』は、長らくずーっと公開予定ラインナップにいて、なかなか公開されなかったのですが、ようやく9月公開決定のようです。


  女の本音あれこれ

『肩ごしの恋人<어깨너머의 연인>』 監督:イ・オニ
『お熱いのがお好き<뜨거운 것이 좋아>』 監督:クォン・チリン

最近の韓国ドラマを見ると、女性が牽引している作品が多いようですが、エンタメのターゲットはやっぱり20代~30代の女性なのですから当然といえば当然でしょうか。『肩ごしの恋人』は30代の女性を、『お熱いのがお好き』はあえて30代を除いた10代、20代、40代の女性を代弁するようです。相互補完するような2作品。いくつになっても悩みは尽きないってことでしょうかね~。