Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

最後の切り札? 

2007-08-04 23:10:26 | Suda on J.J.Y.


すっかり記事検索を怠っていたら、『カン・チョルジュン~公共の敵1-1』についてカン・ウソク監督のインタビュー記事がありました (
Cine 21)。

悲壮感さえ漂う資金繰りの現状と『カン・チョルジュン~公共の敵1-1』の制作について語っています。

監督が以前代表をつとめていた映画製作・投資会社シネマサービスの資金繰りが困難な状況に陥り、自ら保有するシネマサービスとプリモスの株式持分を担保にして、CJエンターテインメントから100億ウォンを借りて、制作費を工面しているとか。シネマサービスは日本進出という話もあったほど( link to)、勢いづいていた頃もありましたが、今はそれどころではないみたいです。

投資している作品がコケたらご自身の持分はCJに取られてしまうのですから、記事の冒頭にも「オールイン」と書かれてありましたが、勝負師の異名をとる監督が賭けに出たようなもので、背水の陣を敷いたとも言えるでしょう。


借りたお金は、『神機箭』と『モダンボーイ』につぎ込むそうで・・・ちっとも宣伝しないわりには、『神機箭』は野心作なのだそうで、『王の男』のような興行を狙っているのでしょうかね~
個人的にはジェヨン贔屓を差し引いても、『神機箭』の話は時代背景的にも面白そうだと思うのですが、観客にどこまで興味を持ってもらえるかがキーかもしれません。

         

『カン・チョルジュン~公共の敵1-1』での、チョン・ジェヨン起用については・・・

私が今回チョン・ジェヨンを選んだ理由も、組織暴力の親分を通じてコメディーを作りたかったのだ。 この人物自身はとても真剣だが客観的に見れば笑わせるキャラクターだ。 もしチョン・ジェヨンのキャラクターが、悪い奴にすぎないのであれば、この映画は失敗する。 悪いと同時におもしろい奴でなければならない。 チョン・ジェヨンをキャスティングした理由もそのためだ。 チョン・ジェヨンの眼差しは強いながらも、和らいだ面を同時に持っている。 そしてアクションが多くなくても、実に肉感的なアクションをしてみようとする。

今回はチョン・ジェヨンの悪役をカン・チョルジュンと拮抗した構図で前に出す。カン・チョルジュンはすでに知られているキャラクターだから、一人でワンマンショーと歩き回ればつまらない。 敵と周辺人物を通じてカンチョルジュンも光を発揮する形になる。


あー、やっぱりまたヤクザなのね。しかもコミカルな悪役。なんとなくそんな気がしていたら・・・『偉大なる系譜』とカブらないかな

チャン・ジン監督がシナリオを引き受けた経緯にも触れ、なんと、『公共の敵2』と『韓半島』の時にもチャン・ジン監督に声をかけたそうですが、お2人のトーンが合わなかったとか。そりゃそうでしょう・・・『公共の敵2』はまだしも、『韓半島』はちょっと・・・と言いながらこれは見ていませんが、今のところ見る気も起こらなくて・・・『公共の敵』(1)の続編ならということで、チャン・ジン監督がOKしたということらしいです。

要は、チャン・ジン監督からいろんなアイデアをひき出し、たたき台を作ってもらったら、カン・ウソク監督がそれを集約して、自分の笑いの色に変えるとか。いやはや、なんと正直なお方(笑)。集約前の脚本バージョンの方が面白かったりして・・・

この作品の報道資料発表後の周囲の反響は、手ごたえがあったようで、このキャスト&スタッフで注目を浴びないわけがありませんし、それこそ投資もつきやすいでしょう。「単に金儲けのための続編ではない」と言いながら、現在制作中の作品が興行的にコケても、この作品で
回収できる可能性があると踏んでいる(?)ようですが・・・うーん、矛盾

しかし、監督は、『公共の敵2』の制作後に、「ソル・ギョングとは、もう仕事をしない」と決別宣言までしていたのですね。『公共の敵2』は、監督にとってもソル・ギョングにとっても、なにやら因縁の作品だったのでしょうかね( link to)。「ソル・ギョングを解放してやりたい」と決別したはずなのに、監督の方が、まだ引きずっていたのですね

撮影は10月頃開始予定。ソル・キョングの分を先に撮り、チョン・ジェヨンが『神機箭』を終わらせて合流するのは11月中旬ぐらい。映画の中で2人が絡む場面はほとんどないそうです。3月頃を目処に公開予定。

このインタビュー記事、監督の(とても尊大な)お人柄が表れていて、(不協和音があってもそれもまた)楽しい作品になるような・・・気がします(笑)。


 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
・・・^^; (まりお)
2007-08-05 01:12:50
うぅぅぅ。再びあの悪夢かしらん^^;御大はチャン・ジン監督の才能を適当に利用しているんじゃないかと勘ぐりたくなるんですよねぇ。「偉大なる系譜」もそんな引掛りがあって今まで後回しにしてきましたが、最近やっと観ました。で、たしかにあれはチャン・ジン的なユーモアや持ち味ですが、いつものチャン・ジンの間じゃない。それは明らかに違うと感じたのです。間の取り方が性急というか、常に急かされている感じに違和感がありました。「公共の敵」は私も大好きな作品のひとつです。ですから、決して御大の作品が嫌いなわけではありません。が、この2人の持ち味は全然違うと思うんですよ。

「チャン・ジン監督からいろんなアイデアをひき出し、たたき台を作ってもらったら、カン・ウソク監督がそれを集約して、自分の笑いの色に変える」って・・・チャン・ジンのファンとしては嬉しくないどころか、積極的に滅入る話です。
返信する
微妙な2人? (lotusruby)
2007-08-06 00:50:08
Marioさん、この記事を読んだ限りでは、オトナの事情を御大がアケスケに発言しているように思え、ちょっと呆気に取られました。この作品は、どうしてもクリーンヒットが欲しいシネマサービス救済映画なのかもしれません

御大もジン様もキャストも、持ちつ持たれつの関係なのでしょうが、それでも才能ある人たちの集団には変わりなく、やっぱり期待したいですね。確かに噛み合わなさそうなお2人。どこがジン様の笑いで、どこが御大の笑いなのか突き止めるのが楽しみでもあります

>いつものチャン・ジンの間じゃない
「偉大なる系譜」では、編集の段階で御大がチャチャ入れたのでしたっけ? 私も最初に見たときは、なんだかいつもの弾みがないように感じたのですが、「間」の問題だったのね。なるほどー。私は、ジュノのせいにしてました(笑)。
返信する