Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

カブリもの (3)

2007-08-17 00:56:06 | K-Movie Columns

続きです(3) ( link to)

  女1人に群がるハイエナたち

『死んでもハッピーエンディング<죽어도 해피엔딩>』 監督:カン・ギョンフン
『用意周到ミス・シン<용의주도 미스 신>』 監督:パク・ヨンジプ

女1人に何人もの男が群がるという設定はコミック的で、やはりどこかで見たことのあるロマコメの典型路線。『死んでもハッピーエンド』はフランス映画のリメイクで、すでに『甘く、殺伐とした恋人』とかぶっているのに、さらに別作品ともかぶっていたとは・・・(笑)。 


  夫婦の葛藤、じゃなくて格闘

『パンチレディー<펀치 레이디>』 監督:キム・ヒョジン
『けんか<싸움>』 監督:ハン・ジスン
『今愛する人と暮らしていますか<지금 사랑하는 사람과 살고 있습니까?>』 監督:チョン・ユンス

ソル・ギョングとキム・テヒの『けんか』が気になりますが、これってドラマ「恋愛時代」を演出したハン・ジスン監督作品だそうで、2人は離婚した夫婦役で離婚後にも頻繁に会うという設定。「恋愛時代」と何やら同じ匂いが・・・。ハードボイルド+ロマコメ色? 複雑だわ。


  王朝「裏」絵巻

『宮女<궁녀>』 監督:キム・ミジョン
『神機箭』 監督:キム・ユジン

ただ史劇だっていうだけで似たものなのね。『宮女』はどうやら陰謀渦巻く李朝版大奥? ジャンルはミステリーらしいのですが、結局怖いのは女ってオチでしょうか。『神機箭』の詳しい内容は依然不明ですが、なぜか私のイチオシ作


2007年後半~2008年にかけて公開される韓国映画、カブッているテーマがこんなにあるとは興味深いですが、それにしても幅広いジャンルのラインナップが揃っているのですね~。


このラインナップは、movie week 編集者の一視点からのピックアップなので、まだまだ他にも製作中のラインナップはあるわけですから、投資が集まらないと嘆いているわりには、ぞくぞく量産されているようです。

こんなのまとめている間にも、最新号 Movie Week や
FILM2.0 で、今年下半期のラインアップ特集記事があがっています。そちらもチェックしなくちゃ・・・

 

 


カブリもの (2)

2007-08-17 00:37:26 | K-Movie Columns

続きです(2)( link to


  ありがちなスリラー 

『うちの町内<우리동네>』 監督:チョン・キリョン
『仮面<가면>』 監督:ヤン・ユノ

『うちの町内』という、このとぼけた翻訳がちっともスリラーっぽさを感じさせないため、ヒューマンドラマかと思いました。『息子』で可愛い高校生を演じたリュ・ドクファン君のスリラーなんて楽しみです。『仮面』は殺人を追いかける刑事モノ。いずれもよくありがちな素材らしい・・・。


  劇画を超えられるか

『食客<식객>』 監督:チョン・ユンス
『馬鹿<바보>』 監督:キム・チョングォン

マンガの映像化というのは日本のみならず韓国でもブームのようですね。『いかさま師』や『食客』はテレビドラマ化も予定されています。『馬鹿』はインターネットで人気のマンガだそうで、いずれの原作もストーリー性も構成がしっかりしていて期待も高いようです。


  直球すぎるメロ?

『幸福<행복>』 監督:ホ・ジノ
『愛<사랑>』 監督:クァク・キョンテク

ベタな直球タイトルですが、『幸福』は愛と病魔、『愛』は格差愛(?・笑)。いずれもメロの王道で、何十年前にもあった古臭く典型的な設定。きっとオドロキはないでしょう。その分、何を見せてくれるのか、ホ・ジノ監督vsクァク・キョンテク監督の腕比べが期待できるかもしれません。


  ちょっと劇薬

『その、愛に出会う<그, 사랑을 만나다>』 監督:パク・テヨン
『泣いてもいいですか<울어도 좋습니까?>』 監督:チェ・チャンファン

どちらも、男女の愛に「死」という劇薬が横たわります。『その、愛に出会う』(←この訳でいいのか不明)は、過去と現在という時間の概念をなくしてしまうそうで、どこか『同感』を思い起こさせます。


  さらん・さしるん

『待って、狂う<기다리다 미쳐>』 監督:リュ・スンジン
『一途な心でふた股<일편단심 양다리>』 監督:ハン・スンニム

『待って、狂う』(←この訳でいいか不明)は、いくつものカップルを描くオムニバスで韓国版『ラブ・アクチュアリー』を目指しているようです。キャスティングが楽しみです。


  悲劇を見る

『華麗なる休暇<화려한 휴가>』 監督:キム・ジフン
『小さな池<작은 연못>』 監督:イ・サンウ

光州事件を扱う『華麗なる休暇』は軍事政権下、ノグンリ事件を『小さな池』は朝鮮戦争時と背景は韓国史の暗い部分で、いずれも民間人の虐殺という点が共通しています。『小さな池』は反米要素がかなり濃いようで、なかなか公開されませんね・・・。どちらも是非みたい作品です。


  ブームは健在

『マイ・ファーザー<마이 파더>』 監督:ファン・ドンヒョク
『マイ・ニュー・パートナー<마이 뉴 파트너>』 監督:キム・ジョンヒョン

父子ブームはまだ去っていなかったのですね。『マイ・ファーザー』は、長年探したずねた父親を探しあてたら囚人だったという話。『息子』の逆パターン? 父親役がキム・ヨンチョルというのが惹かれます。

『マイ・ニュー・パートナー』は、人情に篤いベテラン刑事の父と冷酷な刑事の息子がパートナーを組むという話。親子鷹にはアン・ソンギとチョ・ハンソン。いずれも、コメディではなくシリアス路線。


  スターの饗宴

『宿命<숙명>』 監督:キム・ヘゴン
『良い奴、悪い奴、変な奴<좋은 놈 나쁜 놈 이상한 놈>』 監督:キム・ジウン
『目には目を、歯には歯を<눈에는 눈, 이에는 이>』 監督:アン・クォンデ

この3作品はスターの知名度で選ぶなら、日本で公開される確率が高いような気がするのですが、配給がついたという話は聞かないですね。

『良い奴~』の撮影で使われるセットの一部が公開されていましたが、思いっきりザ・ジウンワールド。セットにお金かかっていそうで愉しそう。肝心のストーリーはやっぱり収集がつかなくなる話なのか・・・。監督は「オーシャンズ」狙いだと言っていましたが、「三銃士」という噂も(笑)。さっぱり不明ですが、見てのお楽しみってことで。

『目には目を~』でチャ・スンウォンの悪役初挑戦!シリアス路線でよかった。これでコメディ入ると、『公共の敵1-1』とカブリそうなんで・・・

『宿命』公開の暁は、ソウルの劇場は韓流スターに各国のペンが集まり大混乱になることでしょう。


  笑いと恐怖の合体

『ミョド夜話<묘도야화>』 監督:カン・ロン
『鬼神話<귀신 이야기>』 監督:イム・ジンピョン

コミックホラー作品。墓地しかない島ミョドで、鬼が住む村で、なにやら事件が起こるらしい。最近あまり見かけないジャンルですね~(って私が知らないだけだと思うけど)。


  スポーツで心の汗;

『私たちの生涯最高の瞬間<우리 생애 최고의 순간>』 監督:イム・スンニョ
『スカウト<스카우트>』  監督:キム・ヒョンソク

『私たちの生涯最高の瞬間』 はアテネオリンピックで活躍した韓国代表女子ハンドボールチームの感動の闘魂モノらしいです。『スカウト』は、超大物高校生投手のスカウト合戦。いずれも実話が素材というところがリアリティあります。