続きです(2)( link to)
ありがちなスリラー
『うちの町内<우리동네>』 監督:チョン・キリョン
『仮面<가면>』 監督:ヤン・ユノ
『うちの町内』という、このとぼけた翻訳がちっともスリラーっぽさを感じさせないため、ヒューマンドラマかと思いました。『息子』で可愛い高校生を演じたリュ・ドクファン君のスリラーなんて楽しみです。『仮面』は殺人を追いかける刑事モノ。いずれもよくありがちな素材らしい・・・。
劇画を超えられるか
『食客<식객>』 監督:チョン・ユンス
『馬鹿<바보>』 監督:キム・チョングォン
マンガの映像化というのは日本のみならず韓国でもブームのようですね。『いかさま師』や『食客』はテレビドラマ化も予定されています。『馬鹿』はインターネットで人気のマンガだそうで、いずれの原作もストーリー性も構成がしっかりしていて期待も高いようです。
直球すぎるメロ?
『幸福<행복>』 監督:ホ・ジノ
『愛<사랑>』 監督:クァク・キョンテク
ベタな直球タイトルですが、『幸福』は愛と病魔、『愛』は格差愛(?・笑)。いずれもメロの王道で、何十年前にもあった古臭く典型的な設定。きっとオドロキはないでしょう。その分、何を見せてくれるのか、ホ・ジノ監督vsクァク・キョンテク監督の腕比べが期待できるかもしれません。
ちょっと劇薬
『その、愛に出会う<그, 사랑을 만나다>』 監督:パク・テヨン
『泣いてもいいですか<울어도 좋습니까?>』 監督:チェ・チャンファン
どちらも、男女の愛に「死」という劇薬が横たわります。『その、愛に出会う』(←この訳でいいのか不明)は、過去と現在という時間の概念をなくしてしまうそうで、どこか『同感』を思い起こさせます。
さらん・さしるん
『待って、狂う<기다리다 미쳐>』 監督:リュ・スンジン
『一途な心でふた股<일편단심 양다리>』 監督:ハン・スンニム
『待って、狂う』(←この訳でいいか不明)は、いくつものカップルを描くオムニバスで韓国版『ラブ・アクチュアリー』を目指しているようです。キャスティングが楽しみです。
悲劇を見る
『華麗なる休暇<화려한 휴가>』 監督:キム・ジフン
『小さな池<작은 연못>』 監督:イ・サンウ
光州事件を扱う『華麗なる休暇』は軍事政権下、ノグンリ事件を『小さな池』は朝鮮戦争時と背景は韓国史の暗い部分で、いずれも民間人の虐殺という点が共通しています。『小さな池』は反米要素がかなり濃いようで、なかなか公開されませんね・・・。どちらも是非みたい作品です。
ブームは健在
『マイ・ファーザー<마이 파더>』 監督:ファン・ドンヒョク
『マイ・ニュー・パートナー<마이 뉴 파트너>』 監督:キム・ジョンヒョン
父子ブームはまだ去っていなかったのですね。『マイ・ファーザー』は、長年探したずねた父親を探しあてたら囚人だったという話。『息子』の逆パターン? 父親役がキム・ヨンチョルというのが惹かれます。
『マイ・ニュー・パートナー』は、人情に篤いベテラン刑事の父と冷酷な刑事の息子がパートナーを組むという話。親子鷹にはアン・ソンギとチョ・ハンソン。いずれも、コメディではなくシリアス路線。
スターの饗宴
『宿命<숙명>』 監督:キム・ヘゴン
『良い奴、悪い奴、変な奴<좋은 놈 나쁜 놈 이상한 놈>』 監督:キム・ジウン
『目には目を、歯には歯を<눈에는 눈, 이에는 이>』 監督:アン・クォンデ
この3作品はスターの知名度で選ぶなら、日本で公開される確率が高いような気がするのですが、配給がついたという話は聞かないですね。
『良い奴~』の撮影で使われるセットの一部が公開されていましたが、思いっきりザ・ジウンワールド。セットにお金かかっていそうで愉しそう。肝心のストーリーはやっぱり収集がつかなくなる話なのか・・・。監督は「オーシャンズ」狙いだと言っていましたが、「三銃士」という噂も(笑)。さっぱり不明ですが、見てのお楽しみってことで。
『目には目を~』でチャ・スンウォンの悪役初挑戦!シリアス路線でよかった。これでコメディ入ると、『公共の敵1-1』とカブリそうなんで・・・
『宿命』公開の暁は、ソウルの劇場は韓流スターに各国のペンが集まり大混乱になることでしょう。
笑いと恐怖の合体
『ミョド夜話<묘도야화>』 監督:カン・ロン
『鬼神話<귀신 이야기>』 監督:イム・ジンピョン
コミックホラー作品。墓地しかない島ミョドで、鬼が住む村で、なにやら事件が起こるらしい。最近あまり見かけないジャンルですね~(って私が知らないだけだと思うけど)。
スポーツで心の汗;
『私たちの生涯最高の瞬間<우리 생애 최고의 순간>』 監督:イム・スンニョ
『スカウト<스카우트>』 監督:キム・ヒョンソク
『私たちの生涯最高の瞬間』 はアテネオリンピックで活躍した韓国代表女子ハンドボールチームの感動の闘魂モノらしいです。『スカウト』は、超大物高校生投手のスカウト合戦。いずれも実話が素材というところがリアリティあります。