Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

非亜細亜的電影覚書

2007-08-01 23:56:40 | Cinema な時間

最近のチョイス、気がつくとなぜか非亜細亜な作品ばかりだった・・・ 
とりあえず、覚書をまとめておくことに・・・


 『サイドウェイ』 (アメリカ・DVD)

        

これはかなり面白かった。1週間後に結婚を控えた売れない俳優が、売れないバツイチ作家を誘って、男同士でカリフォルニアのワイナリーを巡りながら、最後の single life を楽しもう! という、お気楽ロードムービーコメディかと思ったら・・・なかなかどうして、ロマコメの王道だったりして面白い。

女を見たら手当たり次第の俳優と、離婚した元妻に未練たらたらでなかなか次へ進めない売れない作家。この対照的な2人の会話と行動は、どちらも男の本音で憎めない。ブドウ畑の風景もノスタルジックで、会話にはワインウンチクが小気味よく仕込まれている。ワインが飲みたくなる・・・


 『ブラックダリア』 (アメリカ・DVD)

実際に起こった事件がベースのストーリー。あちらで引っ張り、こちらで引っ張り・・・つまらなかった。映画館で見たほうがよかったのかな。


 『ラッキー・ナンバー7』 (アメリカ・DVD)

        

原題は『Lucky Number Slevin』
。ジョシュ・ハーネットって顔が小さい。冒頭、かなり長い時間、バスタオルを腰に巻きつけただけのほぼ裸で登場するので、どうしても色白なBODYに目がいってしまう(笑)。韓国映画では裸体を見せる主演男優はたいていムキムキなので、そんなモムチャンに見慣れているせいか、ジョシュのしなやかそうな体つきがとっても新鮮、というか、なぜかホッとする。

ストーリーは、前半の方が面白かった。人違いで多額の借金を背負わされる男が、事情を飲み込めず、何が何だか分からないのと同様、見ている方もよく分からない状況に巻き込まれるが、後半はあっさりしていた。なんだ、「復讐劇」だったのねって。


 『ダイハード 4.0』 (アメリカ)

「世界一不運な男」というキャッチコピーのマクレーン刑事。不運どころか、人生に1度でも遭遇する確率の少ない事件に巻き込まれるのが今回でもう4回目。そして、やっぱり不死身なのだから、「世界一幸運な男」。5回目もアリ?



 『愛されるために、ここにいる』 (フランス・DVD)

         

言ってみたい、このタイトル。原題は、『愛されるためにここにいる訳じゃない』らしい。邦題は、逆説的?(笑)。変化のない孤独な日々を送る50過ぎの男と結婚を控えた40台手前の女の恋物語。期待していなかったからか、あるいは最近めっきりロマ系とは縁が薄いせいか、こういうあっさり味の中にコクがある作品だと、心に滲みこんだりするので、個人的には好きな作品。冒頭の展開は、最初はスローペースなのだけど、だんだん盛り上がってくる過程が見どころ。

50過ぎの男の方は、老人ホームに入所している頑固な父と、いやいやながら親のコネで働く情けない息子との関わりを通して、それまでの生きざまを表し、40台手前の女の方は、姉や母との会話を通してどんな家庭に育ってきたかがわかるようになっていて、この男女のキャラの見せ方が婉曲的で面白い。2人の出会いがタンゴ教室。タンゴの情熱が、そのまま一見クールに見えるオトナの本心を代弁している。

ワインの映画を観たら、ワインを飲みたくなるように、Shall We Dance?じゃないけど、タンゴを踊っているのを観たら、踊りたくなってしまう。


 
『ディパーテッド』
(アメリカ・DVD)

ペンギンは好きだけど、ミッキーマウスを含めネズミはとっても苦手。同じネズミ同士の争いでも、『インファナル』シリーズにあった緊迫感やら、極限に追い詰められる心理的圧迫感も乏しく、ロマンス仕立て?だったり・・・ なんだか、メリハリのない、ぼんやりした作品。リメイクというより、モノマネっぽい。
舞台がボストンというのもピンとこない。ジャック・ニコルソンの怪演が、ひときわ目だった作品。


 『カンバセーションズ』 (アメリカ・DVD)

         

タイトルどおり、ひたすら途切れることなく男女の会話が続く。スクリーンは、左右に均等に2分割されていて、過去の場面を挿入させたり、同じシーンをアングルを変えて見せたり、カメラの視点を男女別々に見せたりと、カメラワークが凝っている。

かつて付き合っていた男女が再会し、お互いの心の内側を、言葉の駆け引きで探り出そうとしていく。これも、感傷的な男女ではなく、一見クールに見えるオトナのお話なところがいいのだけど、ただ、コメディではないので、会話は言葉遊びではなく、思わず聞き入ってしまうおしゃべり。