(Image source: cinecine)
クァク・キョンテク監督は不思議。この作品以外は、『友よ~チング~』『タイフーン』しか観てないけど。慶尚道出身の監督は、この地方へのこだわりを見せ、この作品では、都会にはない良い意味での田舎くささを十分堪能できる。
トンケとは、野良犬、糞犬、駄犬の意味。このトンケと呼ばれる男にチョン・ウソン。このキャスティングの意外性イコールこの作品の話題性なんだけど、あんなに眼力があり、顔もキリリとして、背のスラっとしたトンケってあるの
クァク・キョンテク監督自ら、自分の作品へのチョン・ウソンssi の出演を熱望していたそうで、それが実現した作品だそうな。でも、この作品で、チョン・ウソンssi を使わなくても良かったような、そんな感じがする。
チョン・ウソンssi が自分のイメージを払拭しようと必死 に「演技」を「演技」しているようで、そんなに無理しなくても・・・ と、観ている方はシラけてしまった。刑務所内で、トンケが宿敵とパンツ一丁で決闘する場面が見せ場なのだけど、最初の構想では、素っ裸の決闘だったらしい・・・。パンツ一丁でも素っ裸でもいいのだけど、トンケの気合いが入りすぎていて観ている方は辛い。それが計算づくだとしたら、はめられたのかも 。
前半、30歳のチョン・ウソンssi が、高校2年生を演じるというのも無理がある。韓国映画では、時々、こうした無理やりな年齢設定が、作品を台無しにすることがある。どんなに外貌を変えても、年齢が刻む表情、物腰、からだつきは、演技力だけでカバーできないことがあり、却って単なる若作りのオッサンを強調 してしまう。
この映画、トンケはさておき、トンケのお父さん役を演じたキム・ガプスが良かった。自ら劇団を主宰する演技派として定評があるそうだ。親子(父と息子)の関係がこの作品のテーマでもあり、トンケを温かく見守り深い愛情にあふれるお父さんは、無理することなく作品の中にしっくりはまっていたことが、余計にトンケのオーバーアクションを対比させてしまっていたのかもしれない。
よくよく振り返ると、この作品の脚本、ストーリーは面白いし、良かったのだ。
でも、なぜか素直に良かったと言えないのはウエヨォ~
[2003年制作]
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いろいろ幅広く、ご覧になってるんですね~
俳優さんのイメチェンて、大変なんでしょうね。。
本は、いいのですか。。。
噛み合わなくて、
熱意だけでは、どうしようもないことも、あるでしょうしね。
私は、かつて、舞台俳優してたことがあるので、
すこ~し、わかる気がします。
ステキ・・・
映画やドラマ、舞台の演技などをご覧になるときは、一般人とはいろいろ視点が違うのでしょうね~
私は、平均的観客ですから、勝手なことを書きますが・・・
この作品は、噛みあってなかったような気がします。