ようやく、韓フェス 4 本立て !!
韓フェス、長期間やっているのに、なかなかスケジュールが合わない(笑)。
上映作品については、コチラ ( link to 韓フェス)
以下、軽いネタバレを含みます。
「俺たちの街」
原題: 우리 동네 (2007 年 11 月)
監督: チョン・ギリョン
出演: オ・マンソク、イ・ソンギュン、リュ・ドクファン
原題の 「우리 동네」 の 「동네」 は 「街」 というより 「町内」 という響きの方が、この作品に馴染むかも。街より、もっともっと近くて、狭い空間での出来事だから。
心の準備がないと、冒頭の映像にいきなり 「ぎぇーーーーっ」 ってことになるかもしれません。でもこれはほんの序の口であって、そのあと一体、何体出てくるか(笑)。最初に免疫つけてねってことのようで。
カワイイどころ、イケメンどころを集めておきながら、グロさ、エグさを基本とする、サディスティック路線を貫く作品なので、麗しき出演者とのそのギャップにかなり戸惑う観客もおられたようで。
確かに 「星の王子さま」 のイメージにはぴったりのリュ・ドクファン君の全裸サービスショット(?)あり。そんなサービスショットも楽しめる余裕があるかどうか・・・
どんでん返しというほどではないが、そういうことだったのかというオチはしっかりあった。一度狂った歯車は、永遠に狂い出すということなのか、なんとも哀しい話だった。
(余談:公園の碑に確か 「바르게 살자 (正しく生きよう)」 と刻まれていて、こっそりウケた。)
「M (エム)」
原題: M (2007 年 10 月)
監督: イ・ミョンセ
出演: カン・ドンウォン、イ・ヨニ、コン・ヒョジン
スクリーンで見ておきたかった作品。でも、前半の途中で気を失ってしまった。ごめんなさい、イ・ミョンセ監督、握手してもらったのに。だってだって、とっても目が疲れんだもの(笑)。色彩はスクリーンの方がもちろんキレイだけど、あの凝りに凝った映像は、意外と小さな画面で見た方が目には良いかも。
最初 DVD で見たときは、酷評されるほどじゃないと思ったけど、2 度目になるとやはり少しクドイというか、リピート映像が多いなと思うところがあった。でもそれは一度見ていて話がわかっているから、そう思うのかもしれない。
とにかく、最初は何が何だか話がちっとも分からず、迷宮だったもの。迷宮を抜け出すと呆気ないけどね。
「正しく生きよう」
原題: 바르게 살자 (2007 年 10 月)
監督: ラ・ヒチャン
出演: チョン・ジェヨン、ソン・ビョンホ、イ・ヨンウン
ソウルでこの作品を見たときは、なんだか可愛らしく、とってもヒューマンな味わいだったことが意外だった。リメイク元の 「遊びの時間は終わらない」 にはそんな感覚はなかったので。でも 「遊びの~」 を見たのがかなり前の事だったし、はっきりとは覚えていないからかなぁと思っていた。
可愛らしいと思ったのは、ポップな音楽のせいもあるかな。あの音楽が流れると、ちょっと癒される。
ともあれ、今回見てもやっぱりヒューマンな味わいは変わることなく、確認できてよかった。笑いのツボは、場内、かなりドッカンとウケていました。もともと 「遊びの~」 でも銀行内での設定は面白かったからね。
そして、登場人物のキャラクターの作り方がとにかく丁寧だなぁと、再度確認。ラ・ヒチャン監督の持ち味なのか、師匠譲りなのか。チョン・ドマン(チョン・ジェヨン)はもちろん愛すべきキャラだけど、署長さん(ソン・ビョンホ)も、行員たち、警官たちひとりひとりに至るまで、いいキャラなんだなぁ、これが・・・。
笑いたい人にはぜひおススメ・・・
「楽しき人生」
原題: 즐거운 인생 (2007 年 9 月)
監督: イ・ジュニク
出演: チョン・ジニョン、キム・ユンソク、キム・サンホ、チャン・グンソク
オッサンバンドの楽しき人生のウラには哀しき人生ありなんだけど。
バンドってイケメンボーカリストがいないと成り立たないのね。チャン・グンソク君がいないとこのオッサンバンドも成立しえない。しかし、"活火山" ってロックバンドとは思えないネーミング(爆)。
"活火山" の代表曲 トジルコヤ もオッサンたちが大学生だった 80 年代の曲って設定なんだけど、オッサンたちが歌うと、どう聞いても日本の 60 年代のグループサウンド風にしか聞こえない。でも、グンソク君が歌う現代アレンジでようやく 80年 代に追いつく感じ?(笑)
家庭、リストラ、子供の教育・・・と悩める 40 代のオッサンたち。友の死をきっかけにバンド活動を始めるが、ただ 「青春よ再び」 と過去を振り返らせるだけでもなく、現実逃避させるのでもなく、「自分と向き合う」 時間を持たせるという、思い切りヒューマンなストーリーで、ちと泣ける。
奥さんたちにもちゃんとスポットが当たっていて、ギヨン(チョン・ジニョン)の奥さんなんて、出来た人だわ~(感心)。
失業中のくせにバンド活動していることを内緒にして、練習で夜遅く帰宅する夫に、「外に女がいるのね~」 と奥さんが詰問する。
この奥さん、ダンナにほんと惚れてるのね~と。失業中で自由になるお金もない甲斐性なしで、身なりも中年オーラ満開の男に、普通、女は寄ってこないと思うけど・・・とツッコミたくなった。奥さんが思っているほどダンナは外でモテないと思うのに、奥さんの目にはダンナはとても魅力的に映っているんだなぁ~と微笑ましかった。
ちょっとベタな演出もあるのだけど、人と音楽の関係って元々ベタなのかも。普段とても口にできないような言葉をメロディーに乗せると、歌えてしまうのはなぜかしら。
ストーリーの面では、それぞれの家庭の話が自然に展開。そして、終わり方も好きだな~。楽しき時間はあっという間。ともあれ、このキャスティングだもん。見ないなんて、もったいないわ~
「楽しき人生」見られたんですね!
期待を外さない映画でしょう?
三アジョシ+グンソクくん、というこのキャスティングが成功しましたね♪
ギヨンの奥さん、
キム・ユンソク(配達夫)にもため口で親しそうだったので、ダンナとは大学時代からつきあって結婚したのかな~なんて推測してました。
長年連れ添った夫婦なのに、枯れてなくてヨロシイですわ~♪
ベタはベタなんですけど、私はこの監督さんのベタがすごく好きみたいです。歌シリーズのベトナム篇も見たい~~~
そうそう、ドックァンくんとグンソクくん、同い年なんです。ふたりとも子役出身でうまく大人へ移行しつつありますね。
個性が違うので、出演映画の方向性がずいぶん違いますが。
komachiさんのMy Boomなグンソク君・・・
ファン・ジニのひ弱な若様とはイメージがガラリと違って、いろいろな役をこなせるのですね。個人的にはドクファン君の方が好みですが、2人とも先が楽しみです。
>長年連れ添った夫婦なのに、枯れてなくて
何気に学生時代からの知り合い?ってことをあそこで匂わせていましたね。あの夫婦はワタシのツボでした。あんなに散々嫌みを言ってるのに、嫌みにも聞こえないというか。漫才かよっと(笑)。
ワタシもkomachiさん同様、イ・ジュニク監督のベタは好きです。素直に受け入れられます^^ なんかグッとくるのですよ~