Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

『JSA』

2007-01-20 23:46:06 | K-Movie Notes


(Image source: movist)

『誰にでも秘密がある』の時も、『甘い人生』の時も、そして今回も、L.B.H. の新作公開前には必ずと言っていいほど上映されるようになった『JSA』(2000年 監督:パク・チャヌク)。今回もやっぱり見に行ってしまった。何度見ても、胸のあたりがザワザワして切なく、激しい動きの中に、静けさが宿る作品。

この
野郎4人+美しき将校が全員揃って同じ映画に出演することなどもうありえないだろう。この5人は、決してお互いを潰すことなく、それぞれの個性をあますところなく発揮している。役者が粒ぞろいでイイことももちろんだけど、素人が見ても、監督のディレクティングが冴えていることがよくわかる。

私のお気に入りシーンは、
-ソンシク(キム・テウ)がウジン(シン・ハギュン)に靴の磨き方を伝授するシーン。
-ソンシクがウジンの誕生日に絵の具と絵筆をプレゼントすると、ウジンが涙ぐむシーン。
-ソフィー(イ・ヨンエ)の洗顔シーン。
-スヒョク(イ・ビョンホン)とギョンピル(ソン・ガンホ)が直接対峙する場面で、ソフィーの追求に耐えきれず、壊れそうなスヒョクを見かねて、ギョンピルが暴れるシーン。

ソンシクとウジンの動きは、この作品にちょっとしたなごみを与えてくれる。小さな場面のひとつひとつが無駄に描かれていないところが好きなのだ。

そして、この作品がとらえる「足」は実に象徴的。空港に降り立ったときのソフィーの足、地雷を踏んでしまったスヒョクの足、歩哨所にスヒョクが入っていく足、橋の上で38度線を踏み越えることに躊躇するソンシクの足、ソンシクに靴を磨いてもらうウジンの足。何かに踏み出す時は、「足」を動かさないと・・・。

エンディングのシーンは、当初とは違う設定になったというのは有名な話だけど、当初のエンディングも見てみたい気がする。

今回は韓国映画とはほとんど無縁な友が同行者・・・。その友がコレまでに見た韓国映画とその感想。
『シュリ』 → めちゃくちゃ、面白かった。
『ブラザーフッド』 → 感動。見てよかった。
『甘い人生』 → つまらなーい。
どうも南北ものに弱いみたいなので、『JSA』はどう? と誘ったら乗ってきた。感想は、「すごくいい映画だ、イ・ヨンエが綺麗」。やはり、南北ものには弱いらしい。今度機会があったら、『トンマッコルへようこそ』に連れて行ってみよう

でも、ウジンが連れていたあのワンコは、ゴールデンリトリバーの子犬ではないかと思われるのだけど、北朝鮮にどうしてそんな高級犬が・・・とツッコまれた



 



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2 コメント

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明日・・・ (うさるな)
2007-01-21 20:21:35
lotusruby様、こんばんは。
念願叶って明日、初めてスクリーンのスヒョクに逢いに行って参ります。
私の好きなシーンは、やはり、地雷を踏んだスヒョクとギョンピルの絡みのシーンと直接対峙で思いっきり蹴るシーンかな・・・
一度見ただけでは、銃弾の謎がすぐには?で、何度もDVDで見ました。
無邪気に4人で遊ぶシーンも切なさへと繋がってゆきます。
また、泣いて来るのだと思います。
ここの所、泣き続けなので、もう、目が・・・
お友達の甘人への感想が、アイタタタですわ。
はぁ~、いろいろですね。
では、何てことない書き込みでミアネ~ですが、とにかく行って参ります。
あっ、ビョンホンシの次に大好きなハギュンシにも逢えるぅ~。
楽しみでなりません。
映画はやっぱりスクリーンで見たい人ななので。
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「涙」注意報です (lotusruby)
2007-01-22 01:28:51
うさるなさん、コメントありがとうございます。

この作品はスクリーンで見るとより一層緊迫感があって良いと思います。毎回見るたびにお気に入りのシーンはコロコロ変わります。

そして、同行した友同様、実は私もイ・ヨンエssi に釘づけでした。美しいことはもちろんのことなのですが、知性溢れるクールな彼女のやり場のない孤独感がひしひし伝わってきました。
最後はやはり涙でしたね。 

うさるなさんの泣き目(笑)レポ楽しみです。 
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