(記事などで書かれていること以外のネタバレはなし)
笑って、泣きました。正統派ドラマでもあり、既定の枠にとらわれない、相変わらずチャレンジングな監督・・・
チャ・スンウォンが息子に会うために刑務所から出かける前半の前半の場面で、すでに涙が出てきてしまったのですが、なんでこんなところで・・・ あとで音楽のせいだとわかりました。音楽もよかったのです。
『拍手する時に去れ』の時もスンウォンの目が印象的でしたが、この作品でも目が・・・そしてドクファン君も目が印象的で、左目の横に小さなホクロがあってそこが可愛くて・・・今回のホクロは鼻の下ではなく(笑)。ハルモニ役のキム・ジヨンを始めとする助演陣が手堅く、誰ひとり、画面からはみ出たり、気負った演技をする人がいなくて心地良かったです。当然ですが、チャン・ジン監督のディレクティングの中にすっぽり収まっていた感じがしました。
チャ・スンウォンがインタビューで、「監督がすでに考えた台詞に何かを加えることは『過ぎたるは及ばざるが如し』という感じです」と語っていて、アドリブは一切入れないそうです。なるほど、セリフが理解できなくても、そういうところって伝わってくるものなのだと思いました。
監督自ら、『シックスセンス』を超える反転があると豪語されていたので、字幕なしで鑑賞する場合、その肝心な反転がどこで、どんなふうに起こるのか分からなかったらショックだよなー、と見る前はやや不安に思っていたのですが・・・
セリフの分からない私のために気を遣ってくれてありがとう、監督!って、そういう意図でないことは確かですが(笑)、もともとこの作品に対して抱いていた素朴な疑問が反転に結びついたことは、ちょっと驚きでもありましたが、むふふふ(意味不明)。そして、遅ればせながら、いつも見た後に気づくのですが、冒頭からの1つ1つの場面が糸のように最後に結びついていて、どこにも無駄がないのですね。
CINE21の評論では、この反転と、心理状況を「実況中継」するナレーションの使い方に問題があって、全体の様相がねじれているとありましたが、反転がないとシマリがないし、実況中継だからちょっと朗読劇みたいな面白さがあるんじゃない・・・と私的には思ったのですが・・・「正統派ドラマ」としては異質な部類なのでしょうかね。
もともとチャン・ジン作品は会話のやり取り、言葉の面白さで見せる場面が多いので、言葉がわからないとホントつらい 評論家さんにとっては、言葉の多さがどうも Too Much だったようですが、言葉にならない部分だって多かったのに・・・と思います。私はもちろんセリフの細かい部分を理解していないため、評論家さんのご意見はあくまでも参考までに。
他には、「『知り合いの女』を思い起こさせるスタイルだ」 という意見もあり・・・たしかにその系統かもしれません。アレ(言えない )は電柱に近いかもしれないし(笑)。
「チャン・ジン式ファンタジー」 という意見もあり・・・ファンタジーの定義がよくわかりませんが、雁家族とアレ(言えない)とアレ(言えない)がファンタジックな存在かしら? いやー、雁家族はどちらかというと、ファンタジー系ではなく、お笑い劇団みたいなのですが(笑)。監督は生き物好きなんでしょうかね。
海賊版防止対策の一環としてアジア各国で米国よりも早く5月1日に先行公開された『スパイダーマン3』に合わせて『息子』も公開されたようですが、先週の韓国映画館はスパイダーマン一色と言っても過言ではなく、たとえばCOEX メガボックスは19スクリーンのうち、半分がスパイダーマンで占められており、寡占状態でした。ちなみに大手シネコンでは、国内映画は『極楽島殺人事件』、『飛べ、ホ・ドング』、『イ・テグン、このお宅は』、『息子』の4作品がそれぞれ1スクリーンしか上映されていませんでした (週末に『息子』のスクリーン数が少し増えたようですが)。全く作品性の異なる国内映画が、スパイダーマンと競合することに意味があるとは思えないのですけれど、厳しい現実ですね。
深夜にホテルを抜け出して映画館に出かけると、さすが映画好きな国民。午前0時近いというのに深夜上映のチケットを求めるお客さんで売り場は大混雑でした。『極楽島殺人事件』か『飛べ、ホ・ドング』を見ようかと思ったのですが、絶対眠ってしまいそうだったので、眠らない自信のある『息子』をもう1回見ておくことにしました。
この作品が日本へやってくることはあるのでしょうか・・・
日本語字幕で見ることができたら、あのCINE21の評論家に反論してみたくもあり、あるいは、ガラリと印象が変わったりするかもしれません。
ちょいワル、いえ、ワイルドで、めっちゃくちゃカッコよかったチャ・スンウォン
えっ、本命はこちらだった?
反転レポートですから・・・チャンチャン
ここにコメつけとは無謀なほど全く知識ありませんがこのスンウォンさんとやらも70年男。。。
検索してみた、で発覚ー。。
これは偶然でしょうか、、、狙ってるぅ?
私、ネタばれ気にしない性質なのでいろいろ情報漁っている途中で、キーポイントの反転もぼんやり見えてきています(笑)中毒性のあるチャン・ジン作品らしいので「G&T」と比べてどの程度はまれるか興味があるところです。
「知り合いの女」は字幕付きで観てガラリと印象が変わった経緯がありますが、チャン・ジン作品はやはり言葉の壁が大きいジャンルだと思うので、是非日本語字幕で観てみたいところですね。何の根拠もありませんが、なぜか絶対に観られると確信していますけど(笑)
いいなぁ・・ソウル。
私の6月の野望は娘の「え~~っ」の一言で頓挫。
当分は行ったつもり観たつもり・・楽しませていただきますのでよろしく。
で。スンウォンssi。
この間の早口言葉じゃないけど(爆)
私・・人、間違えてるわけじゃないよね。
そうですよね。確かにチャ・スンウォン・・。
何だか・・・カッコよくなってますよね。
イメージ変わりました。
・・で70年組なの?
まあ、どうしましょう。
こういうの「豊作の年」って言うんでしょ。(爆)
他にまだいるんですかね・・・。
狙ってませんよ、そんな器用じゃないもので・・・
>2度、3度とご覧になって
皆さん、そうなのですねー、やっぱり。何度も見たくなるようなジンさまの「媚薬」(あやしい・笑)が込められているかもしれません。Marioさんの比較対象基準はやはり『G&T』ですよね。100回記録を破るかどうか、傍観させていただきます。
>やはり言葉の壁が大きい
私の場合、字幕でガラリと印象が変わるという経験がないので、そんな経験もしてみたいです。字幕があろうとなかろうと、字幕が英語であろうと、第一印象重視派なもので・・・『息子』はかなり好きだと思える作品なのですけれど、ガラリと変わったりするのもちょっと怖いなぁーと字幕がついたらドキドキしそうです。
ところで、スンウォンはもとからカッコいいですよー。この↑写真では、なんか髪の毛立ってて、ちょいワル&オサレですが、とーっても魅力的ですよー。『拍手する時~』が上映されたら絶対ご覧になってみてください。
6月のソウル行きは頓挫ですか・・・それは残念・・・
帰ってきたばかりなのですが、次はいつ行こうかとすでに年間計画を立てています。
この映画とっても気になってて・・・
狎鴎亭CGVを通るたんびに(ホテルに帰るのに必ず通るから…)この看板が目に入って…
色んな所でみかけたような気もするし…
ドクファン君可愛くて
私、次の訪韓は、もう既に年間計画で決まってて、来月行きます。(GWが予定外だったので。)
上映会は休めないから行けなくて…
でもイベントごとはちょっと躊躇してしまうんです
そう、この映画だったのです。何だろう?と思われたでしょう? ドクファン君は可愛いくてね。機会があったら是非ご覧になってみてください。
あの日にお会いできたら、マノサのお話とか伺えたのに、残念。今度また教えてくださいね。
>年間計画で決まって
mallowさん、いつも行動力あるから感心するばかりです。早速来月ですか? (笑)
また、秋ぐらいにでも韓国のどこかでお会いできるかしら?
私はまだ韓国へ行ったことが無いのですが、記事を読ませていただき「いつか韓国へ行ってやるぞ~」と野望に燃えました。(笑) 他の記事(特に韓国映画)も、色々と参考になりました。
「息子」ご覧になったんですね。 チャン・ジン監督作品は確かに字幕がないとツライですよね。 ジェヨン氏やハギュン氏の声の出演はいかがだったでしょうか? 日本でも是非上映して欲しいですね。(「拍手する時に去れ」は夏に上映されるようですが・・・。)
またお邪魔させていただきます。
たまたまこの映画の予告編(日本語の)を見たのですが、泣かせる人間ドラマかと思って全然チャン・ジン監督作品と思わなかったんです!びっくり!!
予告編は反転の前でおわってたのかしら~?
反転もシックスセンスも私には全然意味不明@@なので、楽しみなような、でも、見ても全然わからなかったりして~。
日本で見られるチャンス、あるのかな。