(Image source: nkino)
ユ・ジテssi のデビュー作、『バイ・ジュン』(1998年 監督:チェ・ホ)。
19歳の仲良し3人組み、ジュン(ハ・ラン)、トギ(ユ・ジテ)、チェヨン(キム・ハヌル)。ジュンとチェヨンは恋人同士。トギはチェヨンに恋している。ある日、ジュンが死んでしまう。ジュンの死後、トギとチェヨンは、恋人関係になるような、ならないような関係が続く。
10代から20代にかけて、生きる意味に戸惑う若者の憂鬱が描かれている。ジュンの「死」によって、トギはそれまで片思いの人だったチェヨンを手に入れることができる状況になってしまう。2人ともジュンの死をひきずりながら、どこか生きることに投げやりで、生意気にも退廃的。やがて、この2人は、自分達が「生きている者」であることに気づく。
うーん、全体的に暗ーい。10代の若者の話とは思えない暗さ。こんな描き方でなくてもいいのにと思う。でも、甘く仕上げたくなかったのかな。
当時22歳のユ・ジテssi。若いけど、ちっともカッコよくない。体は大きいのに、もう頼りなくって、情けなくって、でも「心根のよさ」をきっちり演じているところが、彼の強み。ユ・ジテssi に泣かれ たらもう・・・しかし、デビュー作からお尻出してたのね。ユ・ジテssi、『オールド・ボーイ』でも、『女は男の未来だ』でも、拝見したけど、ここでも、またか・・・
キム・ハヌルssi もおそらくこれがデビュー作。このデビュー作が皮肉にも、これまで観た彼女の出演ドラマや映画の中では、これが一番女優らしい。ドラマ『秘密』や『HappyTogether』、映画『氷雨』、どれをとっても、キム・ハヌルssi 演じるキム・ハヌルで、私は彼女の演技があまり好きではない。この作品は怖いもの知らずなのか、なんというか、自分を纏っているバリアみたいなものがない。
チェ・ホ監督は、これが第1作。2作目が『フー・アー・ユー』、3作目は『死生決断』。『死生決断』はリュ・スンボム&ファン・ジョンミン主演で、今年かなり話題になった作品。まだ観てないけど、『フー・アー・ユー』からガラリとテーマも作風も変わっているような気がする。『死生決断』にも、ちょっと興味が湧いてきた・・・
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