Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

13th PIFF Selection I

2008-10-09 23:55:48 | K-Movie Notes





 From KOREAN CINEMA TODAY : VISION

민둥산 (木のない山) / Treeless Mountain
監督:  김소영 / So Yong KIM 


金銭トラブルに巻きこまれた母親に、2 人の小さな姉妹は伯母の家に預けられる。ところが伯母は養育を放棄し、2 人を祖父母のもとに送る。「戻ってくる」という母親の言葉を信じて待つ 2 人・・・、というようなお話。

この作品は、監督の体験を元に制作された、半自伝的な色合いを持っているそうです。

子供の大人を見つめる目は鋭く、大人の言動や振る舞いが子供の目にどう映っているのか、ちょっとこちらがドッキリしてしまうことも。

またいつ棄てられやしないかと大人の顔色をうかがう健気さには心が痛むけれど、お涙頂戴には描かれていません。この小さな子供たちには、母親への慕情そのものが希望だったりするからでしょうか。

この子役 2 人は素人ですが、あれは演技なのか、子供の自然な演技力って怖いなぁ。

母親が去るときに、ピンクのブタの貯金箱を置いていくのですが、良い子にしていたら伯母さんがお駄賃をくれるから、良い子にしてブタの貯金箱が一杯になったら、戻ってくるから・・・という母親の言葉を信じて、2 人が貯金箱を一杯にするため、小銭稼ぎにあれこれと奔走する姿はかわいらしく・・・

伯母さんがちっともお駄賃をくれないので、野原でバッタ (イナゴ?) と捕まえ、それを串刺しにして焼いた 「焼きバッタ」 (子供のオヤツ) を小学生に売って小銭を稼ぎ、稼ぎが多いと、2 人でバッタの歌を歌ってはしゃいだり・・・

大きい額のコインを小さい額のコインに両替すれば、貯金箱に入れる量が増えると考えて、街のお店で両替してもらったり・・・

こうしたエピソードにはリアリティがありました。

でも、正直なところ、作品の意図がはかりかねたのですが、家に帰って調べてみたら、この作品は監督自身の母親へのラブレター なのだと知り、ああ、そうだったのかと納得できました。

早速今年の東京 FILMEX で上映されるそうです。

 


 From KOREAN CINEMA TODAY : VISION

고갈 (枯渇) / Exhausted
監督: 김곡 / Gok KIM


セリフはほとんどなく、映像だけでつづられるのですが・・・
こんな大ハズレな作品も近年珍しく(爆) 。

なんといえばいいのでしょうか。制作者の自己満足を通り越して自己陶酔の世界・・・
この作品について、いかなる芸術性を語られても、受け入れることはできないでしょう。一体どんなスクリーニング(審査)基準なんだか、審査員のセンスを疑いたくなりました

上映開始 15 分ですでに席を立つ観客がちらほら・・・
30 分でさらにちらほら・・・

私も出ようかなと思ったのですが、プサンに来る前はバタバタしていて睡眠不足だったこともあり、どっとお疲れモード突入。外に出てもゆっくり座る場所もないし、ここで仮眠をとっちゃえということで、そのまま意識を失いました

ときどき、観客の 「うっ」 という呻き声や 「ひやぁ」 という軽い叫び声が耳に入るたびに目が覚め、そのたびにまた何人かの観客が席を立ち・・・(ホラーとかスプラッターとかではありませんよ)。

そして、終わりました(笑)。

まったく、こんなのまともに見たらそれこそ exhausted (ぐったり) だわー。


 



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