Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

久々K-Movie 4 本立て (後半)

2008-07-10 22:28:31 | K-Movie Notes

明日は金曜日じゃないですか~。あっー、1 週間がまたたく間に過ぎようとしています。今週はちょっとヘタバリ気味~


『浮気するのにいい日』
原題: 바람 피기 좋은 날 (韓国 2007年2月)
監督: チャン・ムニル
主演: キム・ヘス、ユン・ジンソ、イ・ジョンヒョク、イ・ミンギ

           

主婦の不倫がテーマだけに、性の解放だとか、女性の家庭での役割やら社会的地位が云々と、そういう一律的なお堅いとらえ方をするとつまらないかもしれません。私の第一印象は、ああでもない、こうでもないと着かず離れずのアンニュイな男女や、不思議ワールドを抱えている女性を描いたフランス映画のような作品だなぁと

料理も苦手で家庭向きではなく、子供のいない奔放な主婦にはキム・ヘス。夫の浮気に対抗して自分も浮気。このキャラに彼女以外のキャスティングはなかなか考えられないほどぴったりですが、相手となる童貞の大学生役がイ・ミンギ。またなんてウブなカワイイ男子を・・・。

8 歳の娘と無口な警察官の夫と暮らす平凡な主婦にはユン・ジンソ。ネットで知り合ったプレイボーイと付き合うことに。この証券マン役にはイ・ジョンヒョク。

どちらの主婦も不思議ちゃんモード全開。見るからに相手の男性とかみ合わなそうなところがオカシイ。見る人によっては面白くないのかもしれませんが、私は最近このテの不思議ちゃんモードはお気に入り。特に、ユン・ジンソのキャラは見ていてなかなか楽しいです。

不倫を扱っている割には深刻な修羅場があるわけでもなく、だからと言って、不倫をアバンチュールとして美化するものでもありません。一緒に暮らしているのに心が通じ合えない日常は、家庭生活の落とし穴で、寂しさや渇きが一層増すものだと思うですが、そういう繊細な感性の部分が上手く描かれているような気がします。



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『里長と郡守』
原題: 이장과 군수 (韓国 2007年3月)
監督: チャン・ギュソン
出演: チャ・スンウォン、ユ・ヘジン、ピョン・ヒボン、チェ・ジョンウォン

         

ちょっと笑いたいなぁと思ったので、この 2 人なら笑えるに違いないと思って見てみたら・・・

これほど肩透かしを食らった作品は久しぶりかも。だって、ユ・ヘジンとチャ・スンウォン、この 2 人がタッグを組んだら面白いに決っていると、自分の勝手な思い込みがいけなかったようです

見始めてしばらくして、うっそぉ、コメディじゃないのかぁぁ~、と気付きました。コメディっぽく仕立ててあるのですがコメディとは言いきれない歯切れの悪さが目立ちます。基本はヒューマンドラマなのでしょうか? 

小さい頃はチョ・チュンサム(チャ・スンウォン)がリーダーだったのに、大人になったら子分だったノ・テギュ(ユ・ヘジン)が郡守で、里長のチュンサムより社会的な立場が逆転する設定。ヤッカミ半分のチュンサムがテギュに楯突く展開なのですが、そこに、都市と地方の社会格差やら、財源のない地方都市がいかに生き残るかというような社会経済問題が見え隠れします。その間、ユ・ヘジンがずっと真面目顔で演技するので、こりゃコメディじゃないぢゃない。

チャン・ギュソン監督は、素朴な田舎の風景や人々の暮らし、純真な子供の姿を描くことにこだわりを持っておられるようで、この作品にもそういう部分は多く含まれています。前々作の 『僕らの落第先生』 は、とても自然な描写で、好きな作品だったのですが・・・。

田舎と下ネタ(お色気話ではなくお粗相)はなぜか切り離せない組み合わせだったりしますが、そんな 「型」 に無理やりはめこんで笑いを誘わなくていいのに、と見ているうちにだんだんと文句タラタラモードに突入

最後がこじんまりまとまっちゃっているものだから、そんなこじんまりなら、核廃棄物処理場とか大げさな問題を持ってこなくても、『僕らの~』 みたいに普通の人々の人間関係をじっくり描いてくれてもよかったのにと、余計なお世話モードに。もちろん、主演俳優 2 人に罪はありません。

ともあれ、笑いたかったのに笑えなかった題材にガックリしたことが、こんな駄文レビューになってしまった要因で、読んでしまわれた方はすぐにメモリ消去してくださいませ

 



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