少し前に話題になった、「「映画ファンのための」韓国映画読本 “男目線”のコリアン・ムービー・ガイド」(ソニーマガジンズ)。
『ウェディング・キャンペーン』のジェヨン絶賛記事は、一体どなたが書いたのかしら? うふふ、いや、もう照れちゃうなぁ と、私が照れる必要はまったくありませんが、この記事は、ナムジャ目線だなぁと思いながら読みました。この作品に対するヨジャ目線は、やや手厳しく感じられるので・・・。
とは言うものの、ナムジャ目線とヨジャ目線の違いって、どこにあるのかよくわかっていません。この本からも、「なーるほどねぇーーー」と大きく頷ける違いはあまり発見できず ^^;
この本は、どの作品についてもポジティブ目線なので、たいてい誉めてあるのです。私が「金返せ!」と思っていた作品についても、苦し紛れに近いけど、見ようによってはOK・・・という結論に至っていました(笑)。個人の嗜好を語る毒舌本ではないので、ネガティブ目線はほとんどありません。
基本的に日本語版DVDとして発売されているものが紹介されています。第2章「韓流スター15人とその代表作」というカテゴリは、仕分けがいかにもヨジャが好みで、どこがナムジャ目線なんだか・・・。第3章「名前を覚えておきたい監督x3」が、3人って少ないっ・・・コチラのほうを充実して欲しかったなぁ、なんて思ったり・・・。
ちょっと面白かったのは第5章「韓国映画キーワード辞典」。この章は、まじめなんだか、ふざけているんだか・・・^^;
「年齢不詳」という項目。俳優の実年齢に合わない配役、キャラ設定の揶揄、つまり脂の乗った男優に無理やり学ラン着せたり・・・というありがちな設定。「年齢不詳」じゃなくて「年齢詐称」でしょ(笑) コメディなら問題ないけどね。
「韓国の△△△」シリーズ
韓国の北野武 → キム・ギドク ええっ?そうなの?
韓国のクドカン → チャン・ジン 拙宅で議論済み(笑)
韓国の黒沢明 → ポン・ジュノ よくわからない・・・
韓国のスピルバーグ → カン・ウソク or ポン・ジュノ よくわからない・・・
韓国のロバート・デニーロ → ソル・ギョング デニーロよりもソル様
でもって・・・
韓国のタランティーノがないのがとっても不満でした・・・
とりあえずは、読んでおかないと気が済まない1冊だったので、気が済みました。