Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

『リメンバー・ミー』(DVD)

2006-12-13 00:12:10 | K-Movie Notes

(Image source: nkino)
自宅には見てないDVDやらVCDが山積みなのに、レンタルショップの半額キャンペーンと聞くと反射的に店でウロウロしてしまう。そういえばユ・ジテ作品で見てないものがあったなぁと思って手に取ったのが『リメンバー・ミー』(2000年 監督:キム・ジョングォン)、原題は『同感』。

『リメンバー・ミー』は、『バイ・ジュン』に続き、またキム・ハヌルssi と共演か、苦手な女優だけど、まぁいいかと思って、何気にクレジットを確認。ほぇっー
、チャン・ジン脚本ですとぉぉ・・・チャン・ジン好きといいながらリサーチ足りてないよ、わたし・・・そういえばどこかの記事で読んだような気がするけど・・・とりもなおさず見なくては・・・

監督は、『SPY リーチョルジン』でチャン・ジン監督の助手を勤め、この作品の後、ハギュ主演『天国からの手紙』も撮っている。『天国からの手紙』は、私的にはちょっと心に響かなかったのだけど・・・ええキム・ヒソンssi のせい(ごめんね、苦手なの)。

1979年、皆既月食が起こったある晩、女子大学生ソウン(キム・ハヌル)は、偶然にも同じ大学に通う2000年に存在する男子大学生イン(ユ・ジテ)と無線機で交信するようになる。もちろん、最初は、お互いに異なる時代に存在するということに気づかないのだけど、話をするうちに、だんだんと明らかにされ、インの何気ない話から、意図的でないにせよ、ソウンの未来も見えてきてしまう・・・。

時空を超えて男女が交信するようになるって、まさしく『イルマーレ』の無線機(ハム)版じゃないかと思ったけど、実は、この作品の方が『イルマーレ』より半年ほど早く公開されているので、『イルマーレ』の方が、『同感』手紙版ということになる。

舞台となっている新羅大学というのは、ロケが大邸の啓明大学だったそうで、ここは、たしか『夏物語』でもロケに使用された大学。主人公のひとりが、学生時代の恋が忘れられず、そのまま独身を通して、大学教授になるというこの設定もつい最近どこかで見たような・・・

チャン・ジン作品なので私がけなすわけもなく・・・だって好きなんだもん
この作品は、何しろセリフがいい。なんだか、かわいいのだ。一歩間違えるとメルヘンチックになってしまうのだけど、その一歩手前で抑えた
詩的表現とでも言おうか。

「彼は私と話をするとき、右目と左目を交互に見て話をするの。」
「人はみんな香りを持っている。香りを感じながら生きている。」

それと音楽がとても心に残る。出演者のキャラとか、場面設定にぴったり合っていて、こんなセリフがとても映える。このOSTを探しまくっているのだけど、どこにもないっ・・・

私の苦手なキム・ハヌルssi もこの作品では悪くない。ユ・ジテssi も、意外とカワイイ
セリフが似合ったりする。彼の若い頃の純情ロマンスだから、一見の価値あり

で、やっぱり最後がなんとも言えず、切なくてね・・・これがチャン・ジン脚本の特色でもあり、私が好きなところなのだけど、思いがけず胸をグッとつかまれるようなそんな後味。派手じゃないけど、ありふれた日常の中で人の心の奥に秘めた想いとか、人との繋がりとか、そういうのを描き出すのがすごくうまいと思う。

この作品、日本でもリメイクされていてタイトルは『時の香り』、香港でのリメイクは『SKY OF LOVE』。