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引っ越しました~
by lotusruby

DVD鑑賞 ~『ほえる犬は噛まない』~

2006-06-01 23:40:24 | K-Movie Notes

(Image source: seochon.net)

映画『デイジー』が公開されて、注目しているひとりがイ・ソンジェssi 。この人の作品は、映画デビュー作品『美術館の隣の動物園』と『氷雨』を見たが、『氷雨』が好き。ソン・スンホンssi とキム・ハヌルssi という、容貌もキャラも濃い2人に挟まれていたのが、かえって印象的だった。『ほえる犬は噛まない』(2000年 監督:ポン・ジュノ)は、作品自体も、出演者への評価もかなり高かったようだ。

[あらすじ]
出産間近の妻に養われている大学の非常勤講師ユンジュ(イ・ソンジュ)は、教授への道がなかなか開けず嫌気がさしている上、妻との関係も冷え切っている。アパート内に響く犬の鳴き声が気に障り、ある日シーズー犬を地下室へ閉じ込める。一方、そんなアパート管理事務所で働くヒョンナム(ペ・ドゥナ)。アパートに住む少女の犬がいなくなったことから、子犬捜索に燃える。実は、地下室に閉じ込めたシーズー犬は、少女が探している犬で、声帯を手術して吠えないことを知り焦ったユンジュは、地下室へ行くが、閉じ込めておいたはずの犬がいない・・・ 犬は一体どこへ・・・

アパートの日常生活と、どこかシュールな世界が交錯する不思議な作品。犬をさらった犯人をアパートの屋上で見つけたヒョンナムが、犬を助けるところなどは、まさしくシュール。
「黄色」は何を意味するのか・・・ 正義なのか・・・

イ・ソンジェssi は、『氷雨』とも、『美術館の隣の動物園』とも全く違う演技。ある意味、キャラクターの根底は共通しているように思うのだけど、あのイ・ソンジェssi?と思ってしまうほど演じ分けているところがスゴイ。

容貌からしても、ペ・ドゥナssi が一度見たら忘れないような濃い存在感を示している一方、イ・ソンジェssi の存在感は、微妙なところにある。存在自体が
シュールな感じだと思った。

世渡りベタのユンジュが見せる気弱な厭世感と、子犬探索で一旗あげようとするヒョンナムの無邪気さや率直さがコントラストになっているようで面白い

ちなみに原題は『フランダースの犬』だとか。『フランダースの犬』のアニメソングが出てくるだけで、特に意味はないそうだ。『ほえる犬は噛まない』は、英語タイトルの直訳らしい。