クレヨンハウスでのぐうぜんの再会

ついこの前の土曜日に、青山のクレヨンハウスで、お店に置いていただいている
ライア－のCDの「販売促進会！」という名目で演奏をさせていただきました。

お店の中でのデモンストレ－ションのような演奏なので、
土曜日ということもあり、小さなお子さんを連れた家族連れを
ほほえましく横目で見ながらの、のんびりした演奏です。

そんなときに
「あなたのライア－を以前に聞いたことがある！」と
声をかけてくださった女性がいました。

よくよくお話をしてみると、その方は
5年前に、夫の足掛け9年にわたるドイツ駐在を終えて
日本に帰国した直後に、初めて大勢（100名くらい？）の
方々の前で演奏する機会をいただいたときのクリスマスイベントにいたしたとか。

そのイベント会場は、これまたクレヨンハウスから徒歩2分くらいで行けるホ－ル。

5年前に私の「ライア－演奏デビュ－」とも言える演奏を聞いてくださった方が
ちょうどその会場のほんの近くのクレヨンハウスで、
私がたまたまライア－を弾いている時間に、
ふらっとお立ち寄りになるなんていう確率はいったいどれほどか・・・

不思議な偶然に感動しつつ
まだ演奏活動を始めたばかりの自分、
長年暮らしたドイツから帰ってきたばかりの自分を思い起こしています。

あれから5年のときが流れた・・・
私もいろいろ変化したし、これからも変化していきます。
私たち人間は、徒然草でいう「無常」の中に生きているのですから。

それにしても、「出会い」の偶然は面白い・・・

響きのつぼみが花ひらくとき・・・

ここ数日とってもお天気のいい日が続いていて
さわやかな秋の空ばかり見上げています。

先日、とあるサイトで、私のライア－CDの音源を聞いたのがきっかけで
連絡をいただくようになった方がライア－の体験レッスンのために
はるばる遠方よりいらっしゃった。

その方にはザ－レムライア－を持っていただき、
私はコロイの大型ソプラノで、二人でかわりばんこに
ゆっくりと音色を出していく。

ぽ-ん・ぽ-んとライアーの響が部屋に広がるのがわかる。

ライア－は本当に「ひびき」が命の楽器。

ゆっくり丁寧に指先で「一音」を鳴らす。
鳴らした瞬間に音は解き放たれ、光の粒が「わ-い！」って飛び出す。

そして響きのつぼみがゆっくりと花ひらいていく。
そのお花が咲いたかと思ったら、
不思議なことにもうひとつの「響き」が生まれ、
ちいさな、ちいさな「響きの」つぼみが花ひらいていくのが見える気がした。

「ぽ-ん」と鳴らした1音・1音がが幾重にも層になり
部屋のなかを「響き」のお花で満たしてくれる。

曲をばりばり演奏することに一生懸命だった私に
またライア－の原点を見つける経験をくれた、
体験レッスンにいらしてくださった、かわいらしいKさんに感謝・・・です。

あたらしい風

あたらしい風が吹きはじめた。

さあ、この風に乗って
かろやかに飛んでいこう。

いろいろな表現

先週の月曜日（10月29日）は、四谷コア石響で開催された
「ア－ツ・コンペティションin コア石響VOL.25」
に出演をしてきました。

コア石響はとっても響きのよいホ－ルで、いい経験となりました。


１組目はパントマイムの二人組わざわざ京都からの出演。
自作の着ぐるみで2匹のなめくじ！になり、
コミカルな、不思議な世界を展開していた。

2組目は3人組の劇団による、演劇。

3組目は声と、言葉とダンスが組み合わされたパフォ－マンス。

4組目はとっても雰囲気のある素敵な女性の舞踏。

5組目が「ケルト音楽との幸福な出会い」と題した私の演奏。

それぞれがたった15分の持ち時間の中で、
全然違う表現、空間を作り出していた。

自己表現にも本当にいろいろな形があるんだな～・・・と、
そしてなんらかの形で自分を表現したい人がたくさんいるんだな～・・・と。

私もそのひとりなのでありますが。