ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

今日と明日のあいだ・・・

2007年05月29日 | 日々思うこと・・・
FM東京系列の「ジェットストリ-ム」という長寿番組があります。「MR.Lonely」の穏やかなテ-マ曲は今も昔も変わりません。  

ちょうど夜の12時から始まるこの番組は、今日と、そして明日のはざまの時間を心地よくうめてくれます。

この番組を聴き始めたのはもうずいぶん昔のこと・・・高校生の頃でしたか・・・
いつしか、夜の12時になるとFMにラジオを合わせて、「ジェットストリ-ム」から流れるゆったりとした音楽とともに眠りにつくのが日課になっていました。

結婚、出産して、なかなか夜の12時にラジオを合わせることができなくなっても、それでもたまに「ミスタ-・ロンリ-」のテ-マとともに始まる番組を耳にすると
今日と明日のあいだの「空白」のような時間に身をおくことができました。
すると体の余分の力が抜けていくような・・・

夫のドイツ駐在で足掛け9年近くをドイツで生活し、「ジェットストリ-ム」のことすら遠い記憶になっていました。

9年のときを経てやっと帰国・・・
荷物もまだドイツから届いていないがらんとした部屋で、近くの量販店から買ってきた一番安いCDラジカセの目盛りをFM東京に合わせる。

夜の12時、「ジェットストリ-ム」から流れてきたのは何年たっても変わらない「ミスタ-ロンリ-」の曲。

やっと、やっと日本に帰って来た・・・やっと、やっと・・・
音楽に無縁だった私が「音楽」という種をもらったドイツでしたが、あまりにもいろいろ精神的にきついことばかりだった。
でも、やっと日本に帰ってきた・・・ラジオから流れるやさしい音楽を耳にしながら、こころの底から安心して眠りにつきました。

帰国してから数年たった今でも
夜の12時のジェットストリ-ムの時間は私にとっては、スペシャルな時間です・・・

まだ聞いたことのない方、是非とも一度聞いてみてください。。。
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聖母の御子

2007年05月28日 | CD 「スイ-ト・ライア-」曲目解説
できたてほやほやのライア-の2枚目のCD「Sweet Leier」の収録曲について再び・・・

今日は3曲目の「聖母の御子」です。

この曲はスペインのカタロニア地方(う~ん、バロセロナのあたりです)に伝わる子守り歌・クリスマスソングです。
よくギタ-で演奏されるのを聞きます。

ド~レミ~ ミ~ファソ~ ラ~ソファ~ ファ~ミ~・・・・
と、メロディ-ラインはいたってシンプル。シンプルがゆえに暖かいひびきがぐっとこころに響いてきます。

原語のカタロニア語での弾き語りをしています。(なんてちゃってカタロニア語ですが・・・汗)

ライア-の伴奏はシンプルなメロディ-を邪魔しないように、あくまでもシンプルに・・・つつましく・・・(というか、シンプルなことしか私はできないのですがね。とほほ)

曲の最初と最後に「ハ-モニ-ボ-ル」と呼ばれる「しゃしゃら~、きらきら~」という音が鳴るものを録音で別取りしてもらい、レコ-デイングエンジニアの重信さんに上手に編集していただきました。
なかなかステキな効果音になりました!

このハ-モニ-ボ-ルは上の写真のやつです(私物です・・・)
ケルトのドルイド僧がその昔、瞑想をするときに使ったらしいのですが。。。

「聖母の御子」では泣いている赤ちゃんをあやすのに、「イチジクや干しぶどうをあげるからね~、オリ-ブやミルクをあげるから泣き止んでね~」といった内容らしい。なんともほほえましいですね・・・

このうつくしいメロディ-は、バルセロナのガウディの壮大な教会「サグラダファミリア」の鐘の音の候補曲となってるとか・・・
想像しただけでもうっとりです☆☆☆

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ロンドンデリ-のうた

2007年05月24日 | CD 「スイ-ト・ライア-」曲目解説
つい最近出来上がったばかりのライア-CDの2枚目の2曲目に入っているロンドンデリ-のうたのこと・・・

まだまだ小さかったころにヤマハのエレクト-ン教室に通っていた。そのときは先生が怖くて、なかなか音を楽しむ体験は残念ながらできなかったが・・・

習っていた曲の中で、大好きだった曲が「ロンドンデリ-のうた」だった。なんとなく物悲しくて、切ないメロディ-が子供心にも「いいな~」と思っていた。
そのころは、この曲がアイルランドの曲であることも知らなかったし、アイルランドがどこにあるかさえもちろん知らなかった。

その後ずいぶんと時がたってしまった。私は音楽とは無縁の生活をし、家庭に入り子供を育てて、ますます音楽なんて遠い世界のものとなっていった。

ところがひょんなことからライア-をはじめることになり、歌を習いはじめる。ライアーに夢中になり、そしてライア-にぴったりな曲を探すうちにアイルランドやスコットランドの音楽いわゆるケルト音楽に夢中になっていく。

ロンドンデリ-のうたと数十年ぶりに再会した・・・
この曲は私にとっては生まれて初めて聞いた、アイルランドの歌。

去年の夏に北アイルランドのベルファストという町で第3回のライア-の世界大会があり、思い切ってライア-を抱えて参加してきた。

ベルファストからロンドンデリ-の町は電車で1時間半の距離・・・これはもう行くしかないでしょう!
ライア-大会の講習を一日サボり、いざロンドンデリ-の町へ・・・中世の街並みが残るかわいらしい街。古い町並みをぶらぶらとさまよいながら、これまでの私、そしてこれからの私に思いを馳せる・・・ロンドンデリ-のうたを口ずさみながら。
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シ-ベルク・シ-モア

2007年05月19日 | CD 「スイ-ト・ライア-」曲目解説
昨日できたばかりの、文字通りできたてほやほやのCDの曲を順に解説したいと思います。

最初の曲はアイルランドの最後の吟遊詩人といわれるオカロラン(オキャロラン)の「シ-ベルク・シ-モア」(Si Bheag is Si Mhor) です。

オカロランは1670年にアイルランドで生まれました。貧しい鍛冶屋の息子でしたが、17歳のときに当時ヨ-ロッパで大流行をしていた天然痘にかかり、その後遺症で失明してしまいました。

オカロラン一家が使えていた地主の奥さんがとても良い人で、目が見えなくなったオカロランをハ-プ奏者のもとへ修行に出してくれました。

それまでは音楽とは全く無縁だったオカロランの3年間のハ-プ修行が始まりました。めでたく3年の修行を終えたオカロランは、地主の奥さんから馬とガイド(オカロランは目が見えないので)をつけてもらい、その後50年近く始まる旅回りのハ-プ奏者としての新しい人生をスタ-トさせました。

彼が最初に訪問して演奏した家のご主人はオカロランの音楽的才能を見出したのか、それとも、彼のハ-プの演奏があまりにも下手だったからなのか、オカロランに「自分の曲を作ってみたらどうか・・・」つまり、オリジナルを作ってはどうかと提案しました。

そうして出来上がったのがこの「シ-ベルク・シ-モア」
ゲ-ル語の意味は「大きい妖精・小さい妖精」その地方に伝わる伝説・大きい妖精と小さい妖精が戦争をしたという言い伝えを歌にしたのです。

彼はメロディ-を作り、作詞をして自ら演奏する「シンガ-ソングライタ-」になったのです。
その後彼が67歳で亡くなるまで、オカロランはアイルランド各地を旅しながら実に200曲以上のうつくしい曲を残しました。

私はオカロランが大好きです。彼の独特のユニ-クなキャラクタ-、私と彼との出会い、彼のお墓まで訪ねてしまったことなどを改めていつか書いてみたいです。
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CD「Sweet Leier 」完成!

2007年05月19日 | CD 「スイ-ト・ライア-」曲目解説
2年前の9月に最初のCD「ライア-のおくりもの」を自主制作しました。手順も分からないまま着手して、果たして買ってくださる方がいるものかとおっかなびっくりで作りましたが、予想外に良く売れました。

今年になってまたまた2枚目のCD製作に取り掛かり、業者から昨日CDが詰まったダンボ-ルがどさっと自宅に届きました!

これから新しいCDたちはどんなところへと旅立って行くのでしょうか?
考えただけでもわくわくします。

そんな「Sweet Leier」(スイ-ト・ライア-)の収録曲の紹介を次回からやってみたいと思います。
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捨てられないもの・・・

2007年05月17日 | 日々思うこと・・・
久しぶりに、カレン・キングストンの名著(!)の『ガラクタ捨てれば自分が見える』を読み直して、自分を励ましている。

家の中の大掃除だ!!!

所有しているものの果たして何%が、本当に必要なものなのだろうか。いつまでも何年も使わないものがスペ-スを所有していることが、どれだけ自分のエネルギ-を妨げているか・・・『ガラクタ捨てれば…』をもう一度読み返しながら、ただうなずくばかり。

私がなかなか捨てられないもの・・・
それは楽譜、そしてCD

洋服に関しては、年甲斐もなく安物ばかり着ている。
ミ-ハ-なのでなるべく私の年でも大丈夫な程度の流行ものを着たいので、古くなったモ-ドのものは、惜しげもなく処分できる。
したがって、私のたんすの中には「いつか着るかも。。。」と、大型肩パッドの入った服などは存在しない!

が・・・しかし・・・
「いつか演奏するときがくるかも・・・」
「いつか時間ができたら、ゆっくりこのCDを聞こう・・・」
楽譜とCDは捨てられないっ・・・

でも、今日は一大決心をして、私の「音楽の城」である押入れを引っかき回して、ずいぶんと不用品を処理して、だいぶすっきりしてきた・・・

これで新しい音楽の風が少しはとおりやすくなったかな~・・・



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地球交響曲 第6番

2007年05月16日 | おんがく日記
昨日、地球交響曲(ガイアシンフォニ-)第6番を見た。

ガイアシンフォニ-というのはガイア(地球)にまつわるドキュメンタリ-映画です。
第6番のテ-マは「音」

ほとんど毎日ライア-を弾いて、「音」と向き合っている。この映画を見て改めて「音」の不思議さ、神秘さを深く感じた。

「すべての存在は響きあっている・・・」そう、今この瞬間に私が鳴らしたライア-の弦の音や発声した声は、地球上のどこかの、何かに、誰かに共鳴しているかもしれないのだ。

この映画の3つのキ-ワ-ド
1.「音は神なり」
2.「自ずと(おのずと)然る(しかる)」
  Not Perform But Reveal
3.「美が世界を救う」
  Beauty will save the world.

う~ん・・・とても感動・・・
特に、「Not Perform But Reveal」という文には、ただただ唸るだけ・・・
曲を練習して自分の中で消化するのはとても骨の折れる作業だ。そしてその音楽を自分の中からもう一度引き出すとき・・・それは意図的に演奏するというよりは、自然に立ちあわられてきたということなのか。

そういう境地まではまだまだ遠い・・・
しかし、私にはライア-という楽器が手元に居てくれる、そしてその楽器で「音」をつむぐことができる・・・そう考えると、自然にうふふふと、うれしくなる。

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ライア-っていったいなに? その2

2007年05月11日 | ライア-について



南ドイツで約80年前に製作された竪琴「ライア-」について再び・・・

シュタイナ-思想の流れをくむライア-は、生まれ故郷のドイツでは主にシュタイナ-教育や音楽療法の現場で使われています。
だからドイツでもあまりメジャ-ではありません。

日本ではというと・・・

日本に初めてライア-が上陸したのはかれこれもう20年以上も前のこと。やはりシュタイナ-教育に興味がある人たちが弾いているようでした。

一躍ライア-がメディアに登場するようになったのが、スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」(2001年)がきっかけです。
主題歌の「いつも何度でも」という曲を木村弓さんがライア-の弾き語りをしてその清らかな音色が全国に響いたのです。

「いつも何度でも」でのライア-の木村弓さんの弾き語りと聞いて「ああ、あの楽器か~」と思い出された方もいるかもしれません・・・

つまりは、私はあの楽器を日々弾いて楽しんでいるというわけであります。

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ライア-(Leier)っていったいなに?  その1

2007年05月08日 | ライア-について



「ライア-っていったいなに???」ってお思いになる方が大半だと思います。
音のままだと、英語の「うそつき」という意味ですからねぇ・・・

南ドイツ生まれのライア-はドイツ語表記だと「Leier」英語表記だと「Lyre」です。
ギリシャ神話とかで竪琴を持っているアポロンとか、聖書の絵で竪琴を持ったダビデ王の絵とかがありますが、
あのようなシンプルな竪琴がおおもとの起源です。

いわゆる竪琴の起源はとっても古いものだったのですが、いつの間にか時代の流れとともにすたれてしまったのです。
ハ-プと竪琴は似ていますが、ちょっと構造的に違っています。

ドイツの思想家にルドルフ・シュタイナ-というひとがいます。
いわゆる「シュタイナ-教育」で日本では知られているかもしれません。
彼の思想に共鳴した弟子であった音楽家と彫刻家が
「現代にマッチした竪琴を再現しょう!」と試行錯誤を繰り返して作ったのが
ライア-です。最初の完成品ができたのはは1926年のこと・・・
つまり製作されてまだ81年しかたっていないのです。ライア-という楽器は・・・

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初めてのブログです!

2007年05月06日 | ごあいさつ
初めまして! 初めてブログに挑戦です。何しろ怠け者なのでちゃんと更新できるのか心配なのですが、わくわくしています。

ライア-(Leier)という南ドイツ生まれの竪琴に出会ったのは、家族でドイツに生活をしていたときです。

初めて見たライア-の澄んだ、清らかな音色を耳にした私はライア-に一目ぼれしてしまいました。

大好きなライア-についてのあれこれや、日常思うあれこれを気ままに綴っていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします!
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